イギリス公衆衛生週報 感染症トピックス
2017年08月11日

Vol. 11 / No. 28

英国におけるCandida auris、改訂ガイダンスを発表

Candida auris in the United Kingdom: updated guidance published

PHEはCandida aurisの対策に関する新しいガイダンスを発表した。このガイダンスには2016年6月に初めて発表された検査センター、医療保健サービス提供者及び医療従事者のためのガイダンスの改訂版が含まれる。
この検査センター及び医療従事者向けの改訂ガイダンスは、主にナーシングホームを対象としたガイダンスと一緒に発表された。このナーシングホーム向けのガイダンスは、老人ホームやその他の類似した介護施設に適用される。このガイダンスの目的は、病院の入院患者のこのような介護施設への退院、転所を促進することである。
新しい患者向けリーフレットも病院や介護施設のスタッフがダウンロードでき、コロナイゼ―ションしている患者やその家族に直接渡したり、その他の目的で使用したりすることができる。
2017年7月初旬の時点で英国の20か所のNHS Trust及び単体の病院でC.aurisがコロナイゼ―ション、又は感染した200例以上の患者が確認された。3件の病院では大規模な院内アウトブレークがみられているが、そのうち2件は終息が宣言され、1件は新規感染例が激減している。他の35件以上の病院は、C.aurisがコロナイゼ―ションしていることが分かっている患者が転院してきたものであった。
英国内で検出されたほとんどの患者はコロナイゼ―ションで、最も患者が多かった3件の病院では強化サーベイランスにより検出されていた。確認された症例の約4分の1は臨床的に感染例で、そのうち27例は菌血症になっていた。英国ではC.aurisによる死亡例は認めていないが、文献的には高い致死率が報告されている。
ICUに入院した患者のパイロット調査が2017年7月に開始された。これは多様な患者に医療を提供している5件のイングランドの病院の重症患者を対象とした病棟に入院している全患者をスクリーニングし、コロナイゼ―ションの真の割合を検証するものである。この結果は、今後のサーベイランスの方法を検討する情報となる。
PHEのNational Infection Serviceはコロナイゼ―ションや感染症の危険因子を調査するため、病院の細菌検査士や臨床医と緊密な活動を続け、PEH Porton DownのBiosafety Investigation Unitは様々な消毒薬の抗真菌活性を検査している。