消毒薬のQ&A

消毒薬のQ&A

器具の消毒・滅菌

食品を次亜塩素酸ナトリウムで消毒することの安全性について、食品の消毒に使用する濃度は人体にどれくらい危険な濃度なのか?

次亜塩素酸ナトリウムは食品に用いても安全です。
次亜塩素酸ナトリウム(NaOCl)は蛋白質と反応すると食塩(NaCl)になりますし(イラスト)、乾燥時には塩素ガス(Cl2)として蒸発します。すなわち、次亜塩素酸ナトリウムは消毒薬のなかではもっとも低残留性であるため、安全性が高い消毒薬です。したがって、本薬は食品(カット野菜、果物など)や「食」関連用具(まな板、ふきんなど)の消毒に汎用されています。
食品へは50~200ppm(0.005~0.02%)液の5~10分間浸漬で、まな板へは200~500ppm(0.02~0.05%)液の清拭で用います。
なお、次亜塩素酸ナトリウムの使用時には、塩素ガスの曝露対策が必要です。本薬は換気の良い場所で取り扱ってください。