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ノロウイルスについて

2006年の感染性胃腸炎の動向
図1.感染症胃腸炎定点あたりの報告数(2006年12月15日現在)(国立感染症研究所 感染症情報センター)

感染性胃腸炎は発熱、下痢、悪心、嘔吐、腹痛 などを主症状とする感染症です。原因はウイルス(ノロウイルス、ロタウイルスなど)、細菌(腸炎ビブリオ、病原性大腸菌など)など様々なものがありますが、2006年の冬季においては、感染性胃腸炎のほとんどがノロウイル スによるものと考えられています。また、本年は例年に比べ、感染性胃腸炎の患者が極めて多く、各都道府県も警報を出すなど、注意を呼びかけています。

▼感染症情報センターによる感染症発生動向調査(週報)
http://idsc.nih.go.jp/idwr/kanja/weeklygraph/04gastro.html

主な症状

ノロウイルスは体内に入ってから症状が出るまで、24〜48時間 かかります。そして主な症状は下痢と嘔吐で、そのほか発熱、吐き気、腹痛、頭痛などの症状がみられます。
一般的に症状は軽く2〜3日で回復し、後遺症もありませんが、免疫力が弱い乳幼児や高齢者は、重症化する場合があり、注意が必要です。

治療法

今年猛威を振るっている感染性胃腸炎の多くはノロウイルスが原因と言われています。 しかしながらノロウイルスに有効な薬がないため、通常、対症療法が行われます。特に、体力の弱い乳幼児、高齢者は、脱水症状を起こしたり、体力を消耗したりしないように、水分と栄養の補給を充分に行いましょう。また、止しゃ薬(いわゆる下痢止め薬)は、病気の回復を遅らせることがあるので使用しない方が良いでしょう。

感染経路

ノロウイルスによる感染性胃腸炎の感染経路は、ウイルスが口から入ることにより感染します。
ノロウイルスはカキなどの二枚貝を食べることで感染しますが、患者の便や嘔吐物に含まれるウイルスによる二次的な感染もあります。特に2006年では、人から人への感染が多いため、被害が拡大していると考えられています。

予防

★手洗い★
ノロウイルスは消毒薬抵抗性が他の細菌やウイルスに比べ高いため、厳重な手洗いが大切です。
外出から帰った時、調理や食事の前、トイレの後には、石けんや手指洗浄用消毒剤(ステリクロンスクラブ、ミニシック)と水で良く手を洗い、その後にアルコール手指消毒剤(エタプラスゲル、エタプラスゲルA、消毒用エタプラス手ピカジェル、ラビネット液、ラビネットP)を併せて使用すると効果的です。

★調理器具★
次亜塩素酸ナトリウム(ピュリファンP)や加熱処理で対応します。調理器具は洗浄した後、次亜塩素酸ナトリウム(0.02%)に浸してください。(金属製のものは錆びることがあるので、ご使用になれません)まな板、包丁、へら、食器、ふきん、タオル等は熱湯(85℃以上)で1分以上の熱湯消毒も有効です。

★便や嘔吐物の処理★
便や嘔吐物の中に多量にウイルスが存在します。従って、便(オムツ)や嘔吐物の処理をする際は、ビニール手袋、マスクを着用して行います。便や嘔吐物が付着したところは次亜塩素酸ナトリウム(0.02%)に浸した雑巾やペーパータオルでふき取り、使用した雑巾などは、雑巾などが充分に浸る量の次亜塩素酸ナトリウム(0.1%)を入れたビニール袋に密閉して、廃棄します。
そして、処理をした後は、手袋をしていても、手洗いをしましょう。

★便座やドアノブなどその他身の回りのもの★
便座は、次亜塩素酸ナトリウム(0.02%)で清拭します。
ただし、金属部分に次亜塩素酸ナトリウムを使用すると、錆びることがあるので、ドアノブなどの金属部分は、消毒用エタノール(消毒用エタノール液IP、消毒用エタノールAケンエー)にて2回清拭します。

★調理の際気をつけること★
調理前には必ず手洗いをしましょう。
尚、ノロウイルスは加熱により死滅するため、カキなどの二枚貝は、中心部分まで十分に加熱調理しましょう!

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