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2021.03.09

乾燥肌・スキンケア

【医師監修】ムダ毛を自己処理すると乾燥肌になる?考えられる原因と対策を解説

ムダ毛を自己処理すると乾燥肌になる?考えられる原因と対策を解説

近年、女性だけでなく男性も気にする方が増えてきたムダ毛。しかし、脱毛サロンやクリニックで脱毛すると通う手間がかかるため、ご自身でムダ毛の処理をしているという方も多いのではないでしょうか。

ところが、ムダ毛の自己処理は肌にダメージを与える可能性があり、一歩間違えると肌を乾燥させてしまう場合があります。

そこで今回は、ムダ毛の自己処理が乾燥肌につながると考えられる理由、乾燥肌にならないための自己処理のポイントについてお伝えします。カミソリや除毛剤など自己処理の方法別に解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

ムダ毛の自己処理は乾燥肌の原因になる?

ムダ毛の自己処理には、カミソリやシェーバーで剃ったり、除毛剤で除去したりとさまざまな方法があります。しかし自己処理の方法によっては、肌に負担がかかる可能性があります。

肌の一番表面には肌内部の水分をキープし、外部刺激から肌を守っている「角質層」があります。ムダ毛の自己処理はこの角質層にダメージを与える可能性があり、それが乾燥肌の原因になると考えられています。

まずは、主なムダ毛の自己処理方法が、肌にどのような影響を与え、乾燥肌につながると考えられているのかを解説していきます。

●カミソリやシェーバー、除毛剤を使う

ムダ毛の自己処理として多くの方が使っているのが、カミソリやシェーバーです。しかし、カミソリやシェーバーを用いてムダ毛の自己処理を行った場合、肌の表面に刃が当たるため、角質層にダメージを与える可能性があります。

また、カミソリやシェーバーを肌の上で滑らせることで、角質層の表面の皮脂をとりすぎてしまう場合もあります。皮脂は肌内部の水分の蒸発を防ぎ、外部の刺激から肌を守る働きをしているため、過剰にとってしまうと乾燥肌になりやすくなります。

表面のムダ毛を取り除く除毛剤は、タンパク質を溶かすチオグリコール酸カルシウムを含んだものが多く、肌に負担がかかる可能性があり、かぶれてしまう場合もあります。

●毛抜きでムダ毛を抜く

顔などの狭い部位でよく使われるのが毛抜きです。ムダ毛を1本1本確実に処理でき、抜くとしばらく生えてこないので、眉毛の周辺などに使う方も多いのではないでしょうか。

しかし、毛抜きでムダ毛を抜くと、毛を抜いたときに周囲の皮膚も引っ張られるのでそれが刺激になってしまう可能性が高いです。何度も毛抜きで抜いていると、毛穴が目立ち鳥肌のような状態になることもあります。

また、毛を抜いたあとの毛穴に細菌が入ると、毛穴が炎症する「毛のう炎」になる可能性もあります。

毛のう炎は、毛の根元の皮膚に埋まっている毛包に膿が溜まり、毛穴が赤く炎症する皮膚炎の1種です。自然に治ることもありますが、皮膚の深部にまで広がってしまうと、蜂窩織炎(ほうかしきえん)という病気になる場合もあります。

●ワックスで除毛する

毛の濃いパーツの脱毛に適した方法が除毛ワックスです。除毛ワックスや除毛テープなど、強力な粘着力を持つワックスをはがすことで、ムダ毛を除去します。

しかし、粘着力のあるものを用いた脱毛方法は、はがすときに角質細胞もはがれてしまう可能性があるのです。角質層が薄くなると、肌内部の水分が蒸散し乾燥しやすい状態になります。

また角質層と表面を覆う皮脂膜は、外部刺激から肌を守る働きをしているため、ダメージを受けると乾燥肌になりやすくなってしまいます。

自己処理しても乾燥肌にならないためのポイント!

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肌への負担がかかると知っても、ムダ毛の自己処理をしないというのはなかなか難しいもの。そこでここでは、乾燥肌にならないための自己処理のポイントを紹介していきます。

また使用する製品や使い方にもよりますが、自己処理の方法のなかでは、電動シェーバーで剃る方法が比較的乾燥肌になるリスクは低くなります。

●ムダ毛の自己処理後は保湿と紫外線対策を!

どんなに優しく自己処理しても角質層がダメージを受けたり、皮脂が必要以上に奪われたりして乾燥しやすい状態になっている可能性はあります。

そのため、まずは化粧水などでしっかり水分を補給し、とりすぎた皮脂の代わりに乳液やワセリンなどを塗って、肌内部の水分をキープできる状態にします。

また、角質層がダメージを受けた肌は紫外線による影響も受けやすくなっています。日焼けも肌が乾燥する要因の1つですので、さらなるダメージを防ぐためにも自己処理後は日焼け止めなどでしっかりUV対策をしましょう。

●自己処理の頻度は少なめにする

ムダ毛の処理に細心の注意を払っても、肌への負担がゼロになるということはありません。そのため、自己処理の回数は少なめにする方が乾燥肌になりにくくなります。

自己処理は数日あけて行ったり、あまり肌を出さない季節は処理回数を減らしたりするようにしましょう。とくに冬場は、肌が乾燥しやすいので自己処理は少なめにするのがおすすめです。

また、自己処理に使用するカミソリは刃が多いものを選ぶと、圧力が分散されるため肌への負担が少なくなります。自己処理する場合はなるべく肌に負担が少なくなるカミソリを選び、石けんなどで滑りをよくして優しく剃るようにしてください。

毛の剃り方のポイントは、毛の流れに沿って剃ることです。毛の流れに逆らって剃ると肌へのダメージが大きくなる可能性があります。

自己処理後に使う保湿剤の選び方

ムダ毛の自己処理後は、保湿剤を使ってしっかり肌にうるおいを与えることが大切です。自己処理後の肌は、普段よりデリケートになっている可能性があります。そこで、ここでは保湿剤の選び方のポイントを解説します。

肌内部の水分を保つ角質層がダメージを受けていると、肌は乾燥しやすく刺激に弱い状態になるため、高保湿で低刺激なものを選ぶようにします。

敏感肌の方向けに作られた保湿剤や、ヒアルロン酸やグリセリンのような保水力のある成分が配合されているものがよいでしょう。

お手入れの最後にワセリンを使うと、皮脂の代わりになるのでおすすめです。ワセリンは肌を刺激しにくいので、デリケートになっている状態でも精製純度の高いワセリンであれば安心して使えます。

ムダ毛の処理後はしっかり保湿をして乾燥肌を防ごう

ムダ毛の自己処理は、肌を乾燥させる可能性があります。自己処理をするときは、毛の流れに沿って電動シェーバーで剃るなどポイントをおさえて行いましょう。

また、自己処理後は肌がデリケートになっている場合があることを意識し、保湿と紫外線対策をしっかり行います。なるべく肌に負担をかけない自己処理方法と、アフターケアですべすべでうるおった美しい肌を手に入れましょう。

中島医師よりコメント

ムダ毛の自己処理をすると、皮膚の表面、角質層を傷つける可能性が強く、乾燥肌の悪化を招いてしまうことがあります。ムダ毛の自己処理をした後は必ず保湿を行い、紫外線などの刺激をあまり受けないようにしましょう。

監修者画像

監修者

医師:中島由美

金沢医科大学医学部を卒業後、大学病院で小児科、市中病院で内科医として勤務。皮膚科、美容皮膚科でも研鑽を積み、2018年クリスタル医科歯科クリニックにて内科、アレルギー科、美容皮膚科を開設。内科院長として勤務。

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