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コラム
COLUMN

2022.05.09

乾燥肌・スキンケア

【医師監修】背中ニキビの種類や原因を紹介!痕の治し方や予防方法も解説

ふと背中を触ったり、鏡で確認したりした際に、背中ニキビに気づいた方も多いのではないでしょうか。普段は目にしない場所だからこそ、気づいた頃には背中ニキビが悪化しているケースも少なくありません。

背中ニキビの痕を残さないためには、早めにケアすることが大切です。今回は「背中ニキビができる原因」や「背中ニキビの種類」「背中ニキビの治し方」を紹介します。背中ニキビに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

背中にできるニキビの種類と特徴

背中ニキビとは、顔と同じように背中にニキビができることを指します。

背中ニキビは20~30代でよく発症が見られ、大人ニキビの1種として考えられています。背中ニキビは自分で確認しにくい部位のため、気づいた頃には悪化しているケースも珍しくありません。

また、背中ニキビは手が届きにくいため、自分でケアしたり治療したりするのは難しいのが現状です。

ニキビの種類

ニキビは、症状の進行具合で4つの種類に分けられます。

  • 白ニキビ:ニキビの初期段階で、毛穴に皮脂が詰まっている状態
  • 黒ニキビ:白ニキビが進行した状態。被膜が開いて皮脂が酸化し、毛穴が黒く見える
  • 赤ニキビ:毛穴に詰まった皮脂に細菌が繁殖して炎症している状態
  • 黄ニキビ:赤ニキビが悪化し、ニキビの部分が化膿して黄色い膿がたまっている状態

ニキビは種類に合った改善方法でケアすることが大切です。まずは、自分にできた背中ニキビの状態をチェックしてみましょう。

背中にニキビができる原因

背中は皮膚の面積が広く、皮脂腺も多い場所であることからニキビができやすい部位です。角質層が厚くなったり、皮脂が過剰分泌されたりすると毛穴に皮脂がたまり、ニキビとなって現れます。

皮脂や汚れなど毛穴詰まりが起こると、ニキビの原因となるアクネ菌も繁殖します。主な毛穴詰まりの原因として、皮脂や汗、肌の乾燥や、シャンプーやリンスの流し残しも背中ニキビの原因となるので注意しましょう。

ホルモンバランスの乱れや食生活の乱れ、不規則な生活やストレスもニキビの要因となります。背中ニキビができやすい方は、この機会に今一度肌の状態や生活習慣を見直してみましょう。

背中のニキビが悪化するとどうなる?

背中ニキビが悪化すると、かゆみや痛みの症状が現れる場合があります。

背中は仰向けに寝たり背もたれに寄りかかったりなど肌の接地面が広い部分なので、ニキビも悪化しやすい傾向にあります。ニキビ部分が赤くなったり黄色くなって膿がたまったりしている場合は、背中ニキビが悪化している可能性があるので、早めに医療機関で診てもらうことが大切です。

早く背中ニキビを治そうと潰す方もいますが、ニキビ痕が残る場合もあるので注意しましょう。ニキビ痕を作らないためにも、痛みやかゆみなど気になる症状がある方は、きちんと医療機関を受診してください。

背中にニキビ痕ができてしまった際の治し方

背中にニキビ痕が残ってしまった場合の治し方を紹介します。ニキビの種類によって適切なケア方法は異なるため、自分の背中ニキビと似た症状の改善方法をチェックしてください。

赤み

赤みがある場合、現在、炎症をおこしている状態か、時間が経ちニキビ痕になっていて修復による毛細血管の血液の色味が皮膚の表面に見えていて、肌に炎症が残っている状態が考えられます。

赤みのあるニキビ痕は自然治癒するのは難しいので、医療機関で治療することをおすすめします。

治療方法やどのくらいの期間で赤みのあるニキビ痕が消えるのか気になる方は、一度医療機関に相談してみましょう。

色素沈着

ニキビ痕が黒っぽく残っている方は、色素沈着を起こしている場合があります。ニキビの炎症により生成されたメラニン色素が肌に沈着し、シミのようにニキビ痕が残ってしまうことがあります。

色素沈着の症状が軽い場合は、半年ほどでニキビ痕が消えることがあります。ニキビ痕を改善したい方は、色素沈着の要因の1つでもある紫外線を避けるようにしましょう。

色素沈着が皮膚の深層部まで達している場合は、医療機関で治療しても改善までに時間がかかる場合があります。すぐにでもニキビ痕を治したい方は、早めに医療機関を受診しましょう。

クレーター

クレーターとは、ニキビが完治した痕に残る皮膚の凸凹のことです。ニキビの炎症が皮膚の深層部まで達し、毛穴周辺の組織が破壊されることで凹凸ができます。皮膚の修復のために過剰にコラーゲンが分泌されるのも要因の1つです。

クレーターができると皮膚が硬くなってしまい、この硬くなった皮膚は治療でも修復が難しい場合があるので留意しておきましょう。

少しでも肌を基の状態に戻したい方は、早めに医療機関でクレーターの治療をはじめてみましょう。

白色瘢痕

白色瘢痕の「瘢痕(はんこん)」とは傷痕のことです。ニキビが炎症し消失した後に、肌色~白色の瘢痕となって肌に残ります。クレーターのように肌に凸凹のニキビ痕が残る場合もあるので、見分けがつかない方もいるかもしれません。

白色瘢痕の症状はさまざまなので、ニキビ痕が残ってしまった場合は医療機関で診てもらうことが大切です。とくに白色瘢痕は深い傷や炎症ほど残りやすいため、今後もニキビができた際は潰したり擦ったりせず、適切なケア方法で症状を悪化させないように気を付けましょう。

背中にできるニキビの予防方法

背中のニキビを悪化させたりニキビ痕を残したりしないためにも、日頃からニキビを予防することが大切です。背中ニキビの予防方法6つを紹介します。

汗をかいてから放置しない(吸水性が良いインナーを選ぶ)

気温が高く暑い季節は、汗をかきやすくなったり皮脂の分泌が多くなったりします。毛穴詰まりを予防するためにも、肌を清潔に保つようにしましょう。

背中ニキビの要因であるアクネ菌は蒸れによって活発になる傾向があるため、暑い季節はとくにアクネ菌が繁殖しやすくなります。吸収性の良いインナーを活用するほか、こまめに着替えるなど、背中をきれいな状態で保てるように工夫してください。

また、衣類の摩擦や刺激も背中ニキビを悪化させる可能性があります。擦れにくいサイズの衣類や通気性の良い素材を選ぶなどしながら、背中ニキビを予防しましょう。

お風呂の入り方を変える

シャンプーやリンスの流し残しがあると、毛穴が詰まってしまう可能性があります。

入浴時は頭から顔、上半身、下半身の順で洗えば、流し残しも少なくなるのでおすすめです。髪を洗ったあとに背中を石鹸などで洗うようにしましょう。

お湯に浸かる際は、38~39度のぬるめのお湯にゆっくりと浸かることで、副交感神経が優位になり、自律神経のバランスを整える効果に期待ができます。自律神経のバランスが崩れるとニキビなどの肌トラブルを引き起こす可能性があるので、今日からさっそくお風呂の入り方を変えてみましょう。

肌の保湿

背中も顔と同じように保湿ケアをしましょう。化粧水には美容効果に期待ができる成分が含まれているので、背中のケアにも活用することをおすすめします。

化粧水や保湿ケアアイテムは、低刺激性でさっぱりとしたタイプ、そしてノンコメドジェニックテスト済の商品がおすすめです。香料や防腐剤、アルコール、合成界面活性剤、鉱物油などの添加物は肌に刺激を与える可能性があるため避けるようにしましょう。

栄養バランスの良い食事を心がける

偏った食生活は、ターンオーバーを乱すなど肌へ悪い影響を与える可能性があります。麺類や丼物など一品料理で食事を済ませがちな方は、バランスの良い食事に変え、体の内側から肌ケアを行いましょう。

また、タンパク質やビタミン類、亜鉛や必須脂肪酸など肌によいと言われる栄養素は積極的に摂取し、普段から栄養バランスの整った食事を心がけてください。

規則正しい生活を心がける

不規則な生活は、肌のターンオーバーを乱す要因の1つです。とくに睡眠不足は自律神経を乱れさせる原因となるので、普段から十分な睡眠時間を確保するように努力しましょう。

睡眠時間を長く設けるだけではなく、睡眠の質も重要です。質の良い睡眠は成長ホルモンを促す効果に期待ができ、肌の調子も整いやすくなります。

眠りが浅い方は、この機会に睡眠の質を良くするよう工夫をしてみましょう。

ストレスを溜め込まない

ストレスも自律神経を乱す要因となります。さらにストレスはホルモンバランスを乱す原因にもなるため、肌の健康を守るためにも日頃から意識的にリフレッシュしましょう。

お気に入りのアロマを焚いてリラックスできる環境を作ったり、趣味や運動で気分をリフレッシュしたりするなど、仕事や家事、育児で忙しい方も、ストレス発散は心身の健康を維持するための大切な時間と考え、リフレッシュできるように心がけてください。

背中ニキビは早めのケアが大切!美しい後ろ姿を手に入れよう

背中ニキビを見つけたら、炎症を起こしたり痕に残ったりする前にケアすることが大切です。

生活習慣などを見直しても背中ニキビが治らない場合は、医療機関に相談してみましょう。とくにニキビ痕は自然治癒が難しいケースも多いので、肌を元の状態に戻したい方は早めに治療をはじめることをおすすめします。

日頃から背中ニキビができないように努力することも大切なので、背中ニキビが気になる方は、今回紹介した予防方法をさっそく試してみてください。

川﨑医師よりコメント

甘いものを食べすぎたり、よく汗をかいているような衣服が蒸れる環境が続いていたりすると、なかなかニキビやニキビ痕は根治しません。生活習慣を見直すのも大事です。

川﨑加織

監修者

医師:川﨑加織

皮フ科かわさきかおりクリニック院長。医学博士、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本抗加齢医学会専門医。
兵庫医科大学病院初期研修医、皮膚科入局からキャリアをスタートし、病院やクリニック勤務を経て、現クリニックを開院。 皮膚科専門医として、女性医師として、母として、患者さんの心と身体に寄り添うことを信条としている。

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