秋冬を代表するフルーツといえば、柿です。柿には抗酸化作用のあるタンニンをはじめ、ビタミンCやβカロチン、食物繊維などの栄養素が豊富に含まれています。そのまま食べられるのは甘柿で、渋柿も「渋抜き」をすることで甘くなって食べることができます。
渋抜きにはお湯やドライアイスを用いるなどさまざまな方法がありますが、エタノールを用いることでも手軽に渋抜きが行えます。そこで今回は、エタノールを用いた渋柿の渋抜き方法についてご紹介します。
■そもそも、渋柿ってなに?
柿を食べて、渋みを感じたことがあるかもしれません。これは、柿がまだ熟していない証拠です。柿は熟していると甘みがあり、おいしく感じられますが、熟していないと強い渋みがありおいしくありません。そうした熟していない渋みのある柿は、全般的に「渋柿」と呼ばれます。
渋みの原因は、柿に含まれるタンニンです。柿に含まれるタンニンには水溶性と不溶性があり、柿は熟していくにつれて水溶性タンニンから不溶性タンニンに変化します。水溶性タンニンは唾液に溶けることから、水溶性タンニンを含む未熟な柿は渋みを感じてしまうのです。
■渋柿をおいしく食べる伝統的な方法
強い渋みを感じる渋柿は、決して食べられないというわけではありません。渋柿の昔ながらのおいしい食べ方として、「干し柿」があります。近年は見かけなくなりましたが、家の軒先に干し柿がたくさん吊るしてある光景を見たことのある方も多いかもしれません。柿の皮を向いて天日干しすることで作られる干し柿は、強い甘みがあり、おいしく食べられます。皮を向いて干すことで渋みが抜けるのです。
また、一昔前までは風呂の残り湯に渋柿を一晩つけておくのも一般的な渋抜き方法だったといわれています。さまざまな方法を用いて渋抜きをすることで、渋柿でもおいしく食べることができるのです。
■自宅で簡単!渋柿を甘くする方法
さまざまな渋抜き方法のある渋柿ではありますが、最も手軽で衛生的な方法といえば、エタノールを用いた渋抜き方法です。そんなエタノールを用いた渋抜き方法は、以下の通りです。
【用意するもの】
・消毒用エタノール
・水
・スプレーボトル
・密封できる容器かビニール袋
【渋抜き方法】
1.水で2倍~3倍に薄めた消毒用エタノールをスプレーボトルに入れます。
2.エタノール水を渋柿にまんべんなく吹きかけます。
3.エタノール水を吹きかけた渋柿を容器かビニール袋に入れ、密封します。
4.1週間ほど置くと渋みが抜け、甘くなります。
秋から冬が旬の柿には、たくさんの栄養素が含まれています。食物繊維が豊富で整腸作用があり、美肌やアンチエイジングにも効果的です。柿は健康や美容を気にする女性にとって、毎日でも食べたいフルーツです。
渋みのせいでついつい敬遠してしまいがちな渋柿。自分で買うことはないかもしれませんが、おすそ分けなどでもらった場合には、エタノールを用いて手軽に渋抜きを行いましょう。美容や健康のためにも、おいしく食べるのがおすすめです。
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