

02
私たちの身近にあふれる電気製品。ほこりや手垢などがつくことも多いのに、ちょっと空拭きしたくらいでは汚れがとれなくて困っていませんか? そんな時に、思い出していただきたいのが「無水エタノール」です。水拭きができなかった電気製品も、無水エタノールを上手に使えば、すっきりさっぱりキレイにお掃除できます。
無水エタノールの実力を試すなら、まずは水拭き厳禁のパソコンのキーボード掃除に使ってみてはいかがでしょうか。ほんの少量の無水エタノールで、見違えるほどキレイに大変身すること請け合いです。掃除は、必ず火の気のないところで行います。揮発したアルコールを吸ってしまうと気分が悪くなることもあるので、必ず窓を開けて換気をすることを心掛けましょう。
【用意するもの】
・無水エタノール
・ゴム手袋
・マスク(長時間になる場合などに必要に応じて使用)
・歯ブラシや絵筆、赤ちゃん用の綿棒など
・やわらかい布
【手順】
キーボードと同じ要領で、手垢でベタベタしたテレビのリモコンや、スマホ、カメラなども一緒にきれいにすることができます。特にスマホは菌が付着していて実はとても不衛生! ウイルスや細菌に感染しないためにも、無水エタノールで定期的に除菌しましょう。
液晶の画面やカメラのレンズなどのデリケートなものは、素材によっては周囲のコーティングが剥がれることもあるので、あくまでもやさしくさっと拭く程度がおすすめ。ポリエチレン(PE)や、ポリプロピレン(PP)や塩化ビニールなどは問題ありませんが、それ以外のプラスチック製品は溶かしてしまうことがありますので、心配な場合には目立たない場所に少量つけて試してから掃除するといいでしょう。
また、めったなことではアルコールが機器の内部に入ることはありませんが、万一内部に入ってしまうと故障の原因にもなりかねないので無水エタノールの使い過ぎにもご注意を。ちなみに床のフローリングやニスのぬってある家具などの上に無水エタノールをこぼすと跡が残ってしまうこともあるので、念のため何かしいておくか、影響の出ない場所で掃除をすることをおすすめします。
無水エタノールを使わない方がいいもの一覧
・ワックスやニスが塗ってある家具
・ポリスチレン(PS)
・ポリエチレンテレフタレート(PET)
・ABS樹脂(ABS)
・AS樹脂(AS)
・アクリル樹脂(PMMA)
・ゴム製品