VOL.112 おならばかり出るのは便秘が原因?自宅でできる解消法を紹介

トイレに行ってもおならばかり出て、便がスムーズに出ないのは、便秘が一因と考えられます。しかし、便秘以外でもガスが腸内に溜まっておならが多くなったり、お腹が痛くなったりするケースはあります。
症状を改善するためには、おならばかり出る原因を知り、適切な対処を行うことが大切です。
今回は、ガスがお腹に溜まっておならばかり出る原因について説明し、自宅でできる解消法を紹介します。
おならばかり出る原因とは
お腹にガスが溜まっておならばかり出る場合、さまざまな原因が考えられます。代表的な原因は以下のとおりです。
- ・便秘
- ・早食いなどの食べ方
- ・ガスを発生させやすい食べ物の過剰摂取
- ・運動不足
- ・ストレス
便秘が原因でおならが多い場合は、便秘自体を改善する必要があります。便秘の原因や改善方法は後述します。
早食いの方は一口の量が多く、噛む回数が少ない傾向があります。無意識のうちに空気を飲み込みやすいため、お腹にガスが溜まりやすくなります。よく噛んでゆっくり食べるよう心がけましょう。
また、食物繊維の多いものや肉類などの消化されにくい食品、小麦や糖類が多い食品は、腸内ガスが発生する原因になります。日頃から食べ過ぎないよう注意しましょう。
なお、運動量が少ないと腸のぜん動運動が鈍り、お腹にガスが溜まりやすくなります。そのため、意識的に運動を取り入れると良いでしょう。
また、ストレスを抱えている場合も無意識に空気を飲み込みやすくなるため、意識的にストレスを解消することも大切です。
おならしか出ない便秘の原因
おならばかり出る便秘の主な原因には、以下のようなものが考えられます。
- ・腸の運動の低下
- ・食生活の乱れ
- ・排便リズムの乱れ
- ・ストレス
腸の動きが悪くなると、腸の内容物が腸管の中を通過しづらくなります。その結果、便が腸内で硬くなり、排出されにくくなります。
また、栄養バランスが乱れたり、食物繊維が不足したりすると、腸内環境が悪玉菌優位になり、腸内でガスが産生されやすくなります。
排便時には便と一緒に腸内に溜まったガスも出ていきますが、排便リズムが狂うと便が出ない分、ガスが腸内に溜まりやすくなります。
さらに、便秘の場合は食べ物の残りカスが腸に長時間留まるため、腸内細菌によってガスが異常に増えてしまうこともあります。
腸の動きが低下することや食生活の乱れ以外にも、ストレスが原因の場合もあります。ストレスは自律神経を乱す要因です。
大腸の働きは自律神経によって調節されているため、排便リズムが狂って便秘や下痢を繰り返す場合は、ストレスにより自律神経が乱れている可能性があります。
疾患が原因の可能性も
便秘が続いたりおならが多くなったりする原因としては、大腸の疾患も考えられます。
大腸の疾患によって腸管に狭窄(きょうさく)が生じることで、便秘や下痢が起こるほか、弱い音のおならが頻繁に出ることがあります。
便秘やおならが多くなる場合に考えられる疾患の例は、以下のとおりです。
- ・過敏性腸症候群
- ・大腸がん
- ・胃の疾患(慢性胃炎など)による胃の機能低下
大腸の疾患では、おならや便秘のほかにも血便が出たり便が細くなったりすることがあります。気になる症状がある場合は、医療機関の受診を検討してください。
おならしか出ない便秘の解消法
ここからは、ガスがお腹に溜まって苦しい便秘の解消法を紹介します。おならしか出ない便秘に悩んでいる方は、ぜひ試してみてください。
排便リズムを整え、便意を我慢しないようにする
毎日食事するタイミングと就寝時間を、ある程度一定に保ちましょう。生活のリズムを整えることで、大腸の働きを司る自律神経も安定しやすくなります。
また、起床後にはコップ1杯の水を飲み、朝食を摂る習慣をつけましょう。起床時は胃が空の状態であるため、水や食べ物が入ってくると、胃・結腸反射が起きやすくなり、排便しやすくなります。
便意を感じたら我慢しないことも大切です。我慢すると便意が消失し、腸の働きが低下してしまいます。便意を感じたタイミングですぐに排便するためにも、生活リズムを整え、排便の時間を一定に保ちましょう。
腸を温める・マッサージをする
腸をお腹の上から温めたり、マッサージしたりすることで、便秘解消が期待できます。
例えば、湯たんぽや蒸しタオルなどを使って腸のあたりを温めると、腸のぜん動運動が促進され、便秘解消につながることがあります。
腸のマッサージで有名なのは「の」の字マッサージです。腸のぜん動運動に沿って、手で「の」の字を書くように、痛みを感じない程度にマッサージしましょう。
寝る前や入浴中に30回程度行うことで、腸の動きが活発になり便通の改善が期待できます。また、自宅で手軽に行えるため、日常的に運動を取り入れにくい高齢者の方にもおすすめです。
便秘解消効果が期待できる食べ物を積極的に摂る
腸内容物のカサが小さいと腸への刺激が弱くなり、排便が滞る場合があります。食事の際は食物繊維や乳酸菌を含む食べ物や、オリゴ糖など善玉菌のエサになる食材を積極的に摂取することがおすすめです。
食物繊維は、たけのこ、寒天、キャベツ、ごぼうなどに多く含まれています。便のカサを増し排便を促すほか、オリゴ糖などと同様に善玉菌のエサにもなります。
乳酸菌は悪玉菌の増殖を抑え、腸内環境を整える働きがあります。ヨーグルトや乳酸菌飲料に含まれているため、普段の食事に気軽に取り入れられます。
便秘解消に効果が期待できる食べ物に関しては、以下もご確認ください。
便秘に効く食べ物を紹介!おすすめのメニューやそのほかの改善方法も紹介
軽い運動やストレッチをする
継続的な運動には、便秘解消が期待できます。運動はストレス発散にもつながるため、ストレスが原因の便秘で悩む方は、30分以上のウォーキングや汗をかく程度の軽い運動を実践してみましょう。
また、就寝前にストレッチをするとリラックスでき、副交感神経が優位になります。
例えば、立ったまま頭の上で両手を合わせ、わき腹を伸ばす「わかめストレッチ」などがあげられます。
お腹に溜まったガスを出しやすくする方法として「うつ伏せ寝ストレッチ」がおすすめです。ただし、腰やお腹まわりに痛みを感じる方や、妊娠中の方は実施を控えてください。
うつ伏せになり、お腹の下にクッションなどを置きます。10分ほど経ったらクッションを取り除き、左右に5往復くらい寝返りを行ってください。1日1回を目安に、食後30分以内を避けて行いましょう。
おならばかり出る便秘には、市販の便秘薬を試すのも1つの方法
生活習慣を見直しても便秘がなかなか解消されない場合は、市販の便秘薬を試す方法もあります。
酸化マグネシウムの便秘薬は、腸を直接刺激するのではなく便に働きかけるため、お腹が痛くなりにくく、クセになりにくいのが特徴です。
健栄製薬の「酸化マグネシウムE便秘薬」は、オンラインショップでも購入できます。仕事などで忙しく薬局へ行く余裕がない方は、オンラインでの購入も検討してみてください。
なお、便秘薬を服用する際は用法・用量を守りましょう。おならが多い以外に気になる症状がある場合や、便秘薬でも改善されない場合は、早めに医療機関で受診しましょう。
便秘解消方法を実践して、おならばかり出る症状を改善しよう
おならばかり出る症状は便秘のほか、早食いや運動不足、ストレスなどが原因で腸にガスが溜まりやすくなっている場合もあります。思い当たる要因がないかチェックし、できる対策から取り入れていきましょう。
便秘が原因でおならが多い場合は、便秘自体を解消する必要があります。腸運動の低下、食生活の乱れ、ストレスなどが便秘の主な原因と考えられますが、疾患から便秘が起こる場合もあるため注意が必要です。
今回紹介した便秘解消方法は、日常生活で気軽に実践できるものばかりです。つらい症状を改善するためにも、できることから取り入れてみてください。また、酸化マグネシウム便秘薬を試すのも1つの方法です。
ただし、できることを試しても改善されない場合や、ほかに気になる症状がある場合は、医療機関に相談しましょう。
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