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VOL.20 コーヒーは便秘に効果的!? 飲み方のポイントを解説

私たちの生活にとても身近な飲み物のコーヒー。眠気覚ましや利尿作用など、さまざまな作用が期待されていますが、実は便秘の解消にも有効と考えられていることをご存知でしょうか?今回は、コーヒーの便秘解消効果を紹介するとともに、オススメの飲み方や、飲む際の注意点などについてお話しします。

コーヒーが便秘解消に有効と考えられている理由

コーヒーが便秘の解消に効果があると考えられている理由には、コーヒーに含まれる成分が大きく関わっています。まずはその成分と、便秘解消に対するそれらの働きについて解説します。

●カフェイン
カフェインには、副交感神経の一種である「迷走神経」を興奮させる働きがあるといわれています。この迷走神経には内臓の動きをコントロールする働きがあるので、腸のぜん動運動を促す効果が期待できるようです。
加えて、カフェインには胃酸の分泌を促す作用もあるため、胃とつながった腸も刺激を受けることで動きやすくなると考えられています。

●コーヒーオリゴ糖
コーヒーオリゴ糖は、コーヒーの豆カスを抽出・精製した後の液から発見された成分で、オリゴ糖の一種です。オリゴ糖は、腸内で善玉菌のエサとなり、腸内環境を整えるため、便秘の解消に効果が期待できるのではないかと考えられます。

●ビフィズス菌(コーヒーにミルクを入れた場合)
コーヒーには独特の苦味があるので、それが苦手な人はカフェラテやカフェオレといったミルク(牛乳)入りのメニューを選ぶことも多いのではないでしょうか。牛乳にはビフィズス菌が含まれており、これは善玉菌のエサになるので、腸内環境を改善することが期待できます。

一方で、便秘を悪化させる可能性も…

コーヒーに期待される便秘の解消効果について紹介しましたが、コーヒーの摂取量や便秘の原因によっては次のような症状が起こる可能性もあるので、注意が必要です。

●利尿作用による水分不足
カフェインには利尿作用があるため、コーヒーを大量に飲むと体内の水分が尿として排出されすぎてしまい、腸内が水分不足になる可能性が考えられます。その結果、便の水分を腸が吸収してしまい、便が硬くなって便秘が悪化してしまうケースも考えられます。

●クロロゲン酸による消化機能の低下
コーヒーの苦味のもととなっているクロロゲン酸という成分には、胃腸の動きを抑える作用があるといわれています。そのため、コーヒーを飲みすぎると腸の動きが鈍って便秘を引き起こす恐れもあるようです。

●カフェインの刺激による腸のけいれんの悪化、腹痛
精神的ストレスや過敏性腸症候群などが原因で便秘を引き起こすことがあります。この時、大腸の動きをコントロールしている副交感神経は過度に興奮するため、腸管はけいれんを起こしていますが、そこにカフェインや香辛料、アルコールなどの刺激物を摂取すると、そのけいれんが悪化する恐れがあります。それにより、刺激を受けた胃が炎症を起こし、腹痛につながる可能性も考えられます。

便秘への効果を出すためのコーヒーの飲み方

それでは、どのような飲み方をすれば、コーヒーは便秘の解消に効果が期待できるのでしょうか。ここでは、飲み方のポイントを紹介します。

●作り方
便秘解消のためにコーヒーを飲む際は、お腹が温まるホットで飲むのがオススメです。さらにミルク(牛乳)を加えると、善玉菌のエサとなるビフィズス菌も一緒に摂取できるため、なお良いでしょう。甘みが欲しい人は、砂糖ではなくオリゴ糖を加えてください。オリゴ糖はカロリーが低いたので、ダイエット中の人にもオススメです。

●飲むタイミングと摂取量
コーヒーに含まれるカフェインは、胃腸に刺激を与えるため、空腹時に飲むと胃を痛める原因になります。そのため、なるべく食後に摂取するのが望ましいでしょう。
また、カフェインには眠気覚ましの作用もあるので、夕方以降の摂取は控えるのが懸命です。というのも、睡眠時には腸の動きをコントロールする副交感神経が優位に働くので、便秘を解消するためには質の高い睡眠が欠かせません。そういった質の高い睡眠を妨げる可能性のあるコーヒーは、なるべく午前中を中心に飲むと良いでしょう。摂取量の目安は、1日にコップ2、3杯程度です。

●そのほかの注意点
上記でも説明した通り、カフェインの利尿作用によって水分不足を起こすと、便秘が悪化する可能性があります。そのため、コーヒーを飲んだ後にはしっかりと水分補給をするようにしてください。その際、カフェイン入りのお茶やアルコールでは効果がないので、水や白湯、麦茶、ルイボスティーなどを飲むようにしましょう。

まとめ

コーヒーは、うまく摂取すれば便秘の解消に効果が期待できるようです。しかし、場合によっては便秘を悪化させる可能性もはらんでいるので、試す際は今回紹介したポイントに十分注意してください。特に、妊娠中の女性や子どもはカフェインに対する感受性が高いので、体の不調を引き起こす危険性も考えられます。まずは医師と相談してから摂取するようにしてくださいね。


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