知って得する! 腸活コラム 知って得する! 腸活コラム

VOL.25 便秘解消に白湯が効果的? 赤ちゃんへの効果も紹介

近年、美容と健康のために白湯を飲む人が増えています。というのも、エステなどで注目されているインドの伝統医学「アーユルヴェーダ」では、白湯(さゆ)は体の消化力を高め、老廃物を排出してくれる飲み物だといわれているのだそう。そのため白湯を飲むと、デトックス効果や、便秘の解消などが期待できると考えられているようです。今回は、そんな白湯と便秘の関係を詳しく紹介します。

便秘解消に白湯が効果的なワケ

そもそも白湯とは…
白湯とは、「適温」に冷ました状態のお湯のことです。「適温」の定義は諸説ありますが、一般的な目安としては人間が飲んだ時に「温かい」と感じる40〜70度とされることが多いようです。白湯を飲むと体が内側から温められるので、飲んだ直後は血の巡りがよくなり、デトックス効果が期待できると考えられています。こういった理由から最近では、美容や健康のために白湯を飲む人が増えています。

便秘に対する白湯の効果
実は、白湯は便秘の解消にも有効と考えられています。ここでは、便秘に対する白湯の主な効果を2つ紹介します。


●腸の動きを活発にする
腸内が脱水状態になると、悪玉菌が増えて腸内環境が悪化したり、自律神経が乱れて腸のぜん動運動が弱まったりする恐れがあります。そのため、腸内環境の向上には十分な水分補給が重要です。さらに、水分を取ることで胃腸が刺激されるので、腸の動きを促すことも期待できます。
このような水分補給や胃腸の刺激だけであれば冷たい水でも起こり得ますが、白湯の場合はさらに体内を温める効果も期待できるので、血液の循環が良くなり、体内の老廃物が排出されやすくなると考えられています。

●便を柔らかくする
腸には便に含まれる水分を吸収する働きがあるため、便秘で腸内に長く留まった便は水分を吸収され続けて硬くなってしまいます。そんな時に白湯を飲むと、便に水分が補給されて柔らかくなる効果が期待できるようです。

便秘に効く白湯の飲み方
それでは、白湯はどんな飲み方をすると効果が期待できるのでしょうか。ここでは基本的な白湯の作り方に加えて、白湯を飲むおすすめのタイミングをご紹介します。

●白湯の作り方
<やかんや鍋で作る方法>
まず水を沸騰させ、その後しばらくおいてお湯を適温になるまで冷まします。熱湯をマグカップに注ぎ、カップを触った時に「ちょっと熱いかな」と感じる程度まで冷ませば、白湯の完成です。
なお、水道水を使って白湯を作る場合は、塩素や不純物を取り除くために10〜15分程度沸騰させるのがオススメです。

<電子レンジで作る方法>
お湯を沸かすのが面倒な場合、電子レンジを使って手軽に白湯を作る方法もあります。作り方は、ミネラルウォーターをマグカップに注ぎ、電子レンジで1分30秒〜3分程度温めるだけです。熱くなりすぎた場合は適温に冷ましてください。
このように、電子レンジを使えばとても簡単に白湯が作れますが、やかんや鍋で作る場合と違って水を煮沸させることはできません。そのため、使用する水は水道水ではなく市販のミネラルウォーターにしましょう。

●白湯を飲むタイミング
便秘解消には、次のタイミングで白湯を飲むのがオススメです。

<起床時>
起床時に白湯を飲むと、寝ている間に冷えてしまった胃腸を温めることができるので、胃腸の動きが良くなって消化力が高まると考えられています。また、夜の間に空っぽになった胃腸に水分を入れることで、臓器が刺激されて大腸のぜん動運動を促す効果も期待できます。できれば朝食の30分前までに白湯を飲み、胃腸の動きを整えておくのがオススメです。

<就寝時>
夜寝る前に白湯を飲むと、体が温まることによってリラックス効果が得られ、質の良い睡眠を取りやすくなります。リラックス時には大腸の動きを促進させる副交感神経が優位に働くので、便秘の改善につながると考えられます。

赤ちゃんの便秘解消にも白湯がオススメ

赤ちゃんの便秘と水分の関係
赤ちゃんが便秘になる理由は成長段階によってさまざまで、内臓が未発達であるため腸の動きが弱かったり、食事量が足らず便のかさが少なかったりするケースが考えられます。さらに、赤ちゃんはとてもよく汗をかくため、水分不足になりやすく、それが理由で便秘になることも少なくありません。特に離乳食を始める生後5~6カ月の時期は、ミルクを飲む量が減るので、汗で失われた水分を補うことができず、便秘になりやすいそうです。
そんな水分不足が原因で起こる便秘は、白湯を飲むことで解消できる可能性があります。

赤ちゃんに白湯を飲ませる方法
赤ちゃんに白湯を与える場合には、次のような点に注意してください。

●白湯を与え始める時期
一般的に、赤ちゃんに母乳やミルク以外のものを与え始める時期は、生後2カ月以降が望ましいとされています。そのため、白湯も生後2カ月を目安に開始すると良いでしょう。もちろん個人差はあるので、赤ちゃんの様子を見たり、かかりつけ医に相談したりしながら判断してください。

●赤ちゃん用の白湯の作り方
赤ちゃんに与える白湯の作り方は、基本的に大人用と変わりません。ただし、ミネラルウォーターを使用する場合は、赤ちゃん用に販売されている商品を使うようにしてください。というのも、一般的に販売されている水にはマグネシウムやカルシウムなどのミネラルが含まれているため、内臓が未発達な赤ちゃんには負担を与えてしまう恐れがあります。そのほか、水を加熱する際の食器や調理器具をしっかりと洗い、殺菌しておくことも大切です。

●赤ちゃんへの白湯の飲ませ方
赤ちゃんに白湯を与える場合、まずはスプーン1杯程度を口に含ませるところから始め、飲んでくれるかどうか様子を見ましょう。そうして白湯に慣れたら、哺乳瓶を使って与えてください。与える量は、月齢4カ月までは25ml、5カ月以降は50mlが目安です。

まとめ

白湯には、便の水分を補うとともに胃腸の働きを促進させる効果があることが分かりました。赤ちゃんの水分不足による便秘にも有効なので、子どもの便秘に困っているお母さんは、ぜひご紹介した方法を試してみてください。


酸化マグネシウムは非刺激性 酸化マグネシウムは非刺激性
POINT 1 お腹が痛くなるにくい。 POINT 1 お腹が痛くなるにくい。
POINT 2 クセになりにくい。 POINT 2 クセになりにくい。