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VOL.49 【医師監修】みぞおちの違和感の原因は便秘? その他の考えられる理由も解説!

みぞおちのあたりに、キリキリとした痛みや違和感があったことはありませんか?痛みや違和感があっても「食あたり」「食べ過ぎ」などを疑って済ますことがよくあるようです。実際、時間が経てば治まることもあるので、たいしたことはないとそのままにしている人が多いようですが、これは便秘によって引き起こされている場合があります。

便秘でみぞおちに痛みを感じる?その原因は?

みぞおちが痛くなる原因はさまざまありますが、その1つとして便秘が挙げられます。特に胃下垂の人は消化不良になり、胃が腸を圧迫するために便秘になりやすいといわれています。さらに、ストレスの影響を受けやすい人は普段から、「お腹やみぞおちがキリキリ痛む」「お腹が張る」「便秘と下痢を繰り返す」などの症状が見られます。これは過敏性腸症候群といわれ、腸に器質的な異常はないのに、お腹やみぞおちの痛み、張り、不快感を伴う便通異常が続きます。

便秘以外に考えられるみぞおちの違和感の原因

みぞおちの違和感の原因は便秘だけではなく、胃、胆のう、胆管、膵臓、大腸、小腸の病気が考えられ、胃潰瘍、機能性ディスペプシア、十二指腸潰瘍、腸閉塞、胆嚢炎、胆石症、胆管炎、肝膿瘍、肝炎、急性膵炎、膵癌、尿路結石などの病気があります。まずは痛みの原因を知ることが大切なので、かかりつけ医や医療機関を受診しましょう。

みぞおちの違和感の原因となる便秘の解消法

便秘は普段の生活と深く関わっています。まず生活を見直し、便秘を招く習慣を改善することが大切です。ポイントは食生活と適度な運動です。食事で便秘の予防、改善に有効なのは水分と食物繊維です。運動は腹式呼吸運動と体幹ツイストが効果的です。

●水分を正しくしっかりとる
1日に摂取すべき水分量は、尿や便、汗などの排出量の増減にもよりますが、およそ「体重の30分の1」が目安。体重60kgなら約2Lの水分摂取を心掛けましょう。多いと感じるかもしれませんが、これは食品中の水分も含む量なので、毎食きちんと食べていれば、飲料として摂取する水分は1.5Lほどで良いでしょう。
水の飲み方は、まず「起き抜けにコップ1杯の水」を習慣にしましょう。特に冷たい水がおすすめです。腸の蠕動運動は、温度の変化に反応して活発になります。空っぽの状態になっている胃に冷たい水が入ると、その刺激によって「胃・結腸反射」が起こり、大腸の蠕動運動が活発に行われます。また一度に飲む量はコップ1杯(150~200mL程度)で良いので、回数を多くして、こまめに水分を補給するように心掛けましょう。
飲み物は自分が飲むやすいものであれば何でも構いませんが、カフェインを含む緑茶やコーヒー、紅茶、ウーロン茶は利用作用があるので、便が硬くなってしまう可能性があるので避けた方が良いでしょう。
●食物繊維の多い食事を心がける
食物繊維は食物に含まれる成分のうち、人の消化酵素では消化できない成分で、水に溶けない不溶性食物繊維と、水に溶ける水溶性食物繊維があります。
不溶性食物繊維は腸の中で水分を吸収して膨らむことで腸壁を刺激し、腸の蠕動運動を高めます。不溶性食物繊維のセルロースは玄米・大豆・ごぼう、キチンやキトサンはきのこ類、ペクチンはキャベツ・みかん・りんごなどに豊富に含まれます。
水溶性食物繊維は腸内で水分を含むとヌルヌルしたゲル状になり、有害成分を吸着して排出します。腸内の善玉菌を増やす効果もあり、高い整腸作用があります。水溶性食物繊維のフコダインやアルギン酸は海藻類、グルコマンナンはこんにゃく、コンドロイチン硫酸はオクラ・やまいもなどに豊富に含まれます。
●適度に運動をする
運動は腸にも刺激を与えて、便秘解消を手助けしてくれます。しかし、ジョギングや筋トレのような息が上がるような運動は交感神経を高めてしまうので、朝は良いけれども夜は控えましょう。副交感神経を高めるには、夕食30分後にのんびりとウォーキングするのが一番です。ただ夜道は危険な場合もあるので、日中階段を使う、電車では立つなどの運動量でも大丈夫です。
―腹式呼吸腹筋―
女性が便秘になりやすい原因の一つに、腹筋が弱いことが挙げられます。腹筋が弱いと腸に腹圧がうまく掛けられず、蠕動運動が起こりづらいのです。特に高齢になると腹筋不足が便秘の大きな原因となるので注意が必要です。腸に刺激を与えるとともに、適度に腹筋を付けることができるトレーニングを継続していきましょう。クッションを腰の下に敷き、手はクロスして肩に当てます。足は軽く開き、膝を曲げて基本姿勢を作ります。呼吸を止めないよう意識しながら、上体を少し浮かせます。クッションから離れる程度で構いません。20回が目標です。
―体幹ツイストー
体をひねる運動は効率良く腸を刺激して、蠕動運動を促すことができます。寝る前や排便したい時、食後などに取り入れてみましょう。軽く足を開いて寝そべったら、片膝を曲げて右足なら左脇腹の方へ持ち上げ、体をひねります。足を持ち上げたまま、さらに体をひねるよう意識してできれば5秒ほどキープしましょう。両足ともに行います。立ったままなら、足を大きく開いて上体を倒し、右手で左足のつま先を触るストレッチでも効果があります。イスに座ったままなら、上体を左右にツイストするだけでも腸が刺激され効果的です。

便秘はみぞおちの痛みの原因の1つ! 不安な場合は病院へ

便秘はみぞおちの痛みの原因の1つで、根本的な原因である便秘解消を目指すことが大切です。便秘の治療は食事や運動、排便習慣を見直して、改善するのが基本となります。食事は食物繊維を十分に摂取するように心掛け、朝食は必ずとるようにします。また、適度な運動はストレスの解消や腸の蠕動運動を高めるのに役立ちます。みぞおちの痛みは、ほかの病気も考えられるので、これらの生活改善で十分な効果が得られない場合は、迷わず医療機関を受診してください。

中島医師よりコメント
便秘は水分不足、運動不足、ストレスなどの原因が考えられます。便秘によりみぞおちの痛み、腰痛、嘔気、食欲不振が見られることがあるのでご注意ください。症状が改善しない場合は医療機関を受診してください。
監修者

医師・中島由美
金沢医科大学医学部を卒業後、大学病院で小児科、市中病院で内科医として勤務。皮膚科、美容皮膚科でも研鑽を積み、2018年クリスタル医科歯科クリニックにて内科、アレルギー科、美容皮膚科を開設。内科院長として勤務。

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POINT 2 クセになりにくい。 POINT 2 クセになりにくい。