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VOL.57 【医師監修】便秘は肌荒れの原因!?肌に及ぼす影響と解消法もご紹介

便には食べかすだけではなく、多くの老廃物が含まれています。便秘のために、体から速やかに出て行くはずの老廃物が腸内に留まると、それらが血液を介して全身にめぐり、ニキビや吹き出物ができやすくなります。ここでは肌に及ぼす影響と解消法をご紹介します。

便秘と肌荒れの関係は?

便秘が続くと、血液中に毒素が増えます。血液中の毒素によって血流が悪くなり、新陳代謝が低下すると、乾燥やくすみ、ニキビ、吹き出物といった肌のトラブルが起きます。

肌荒れ以外にも、便秘が続くと、アセトン臭という体臭が出やすくなります。さらに毒素の影響で血行が悪くなると、体の水分代謝が低下し、特に下半身がむくみやすくなります。

便秘が原因で起きやすい肌荒れの症状

便秘と肌荒れやニキビなどの肌トラブルには、偏食やストレスなどの共通する要因があります。便秘になると、それ自体がストレスになるため、皮膚にも影響が及ぶことがあります。また女性は生理前になると、ニキビなどの肌トラブルが起こりやすくなり、便秘も起こりやすくなります。

これらはいずれも、生理前に分泌が増える黄体ホルモンの影響によるものです。黄体ホルモンは水分やナトリウムをため込む傾向があり、腸管壁もむくみがちとなるため、生理前は便秘傾向となる方が多いのも事実です。ホルモンのバランスの乱れも、便秘と肌のトラブルの双方に関わっているかもしれません。

さまざまなトラブルを起こす便秘の解消法

人の体は必要なものを吸収して取り入れる一方、有害なものや不要なものを排出する仕組みを持っています。排便もその1つです。排便によって、食べ物を消化した残りかすや有害物質、体内で発生した老廃物などの毒素を体の外に出しているのです。

便秘によって通常よりも長い時間、便が体内に留まると、腸内には便に混じって大量の毒素も溜まることになります。しかも、その毒素が腸管の血管から再吸収され、全身に散らばります。それが肌荒れや体臭、冷えなどの原因になってしまいます。

以下では、便秘の解消法を紹介します。

●適度な運動をする
適度な運動は腸を刺激し、排便を促します。便秘を改善するための運動は、ハードなものである必要はありません。無理をせず、長期間楽しみながら続けられることが大切です。
年齢や性別に関係なく、誰にでも勧められるのがウォーキングです。歩くことによって腸が動きやすくなり、排便時に必要な腹筋や背筋の筋力低下を防ぐことができます。
また、下腹に力を入れていきむと腸が刺激され、排便が促されます。その時に重要なのが、お腹の中央を縦に走る「腹直筋」です。腹直筋の筋力は運動不足や加齢によって衰えやすいので、普段から習慣的に動かすと良いでしょう。ウォーキングのほか、仰向けになって上半身を起こす腹筋運動を続けると効果的です。
●食生活を見直す
規則正しい生活をすることで、自律神経の働きが整います。食事の時間は特に大事で、朝昼晩の3食を摂る時間を決め、それを守ることで、体に一定のリズムを意識させます。
また、気持ちのよいお通じのために、水分と食物繊維はマストアイテムです。特に水分は重要で、1日1.5~2L程度補給するとよいでしょう。腸にたっぷりと水分を届けることで、便も潤い、すんなりと出やすくなります。
そして食物繊維。忙しい現代人の食生活は、ファスト・フードや加工食品といったものに偏りがちです。フレッシュな野菜や果物、海藻を意識して増やしましょう。体調も良くなり、相乗効果で便秘の改善が期待できます。フレッシュな野菜や果物で作ったジュースは、水分と食物繊維が同時に摂れる優れもの。ジューサーではなくて、ミキサーにかけて繊維ごと食べるように飲んで下さい。
●改善されない場合は便秘薬を試してみる
どうしても便秘がよくならない時は、最後の手段として便秘薬を使用してみましょう。便秘薬を使う時は「作用の弱い薬から始める」のが基本。初めて便秘薬を服用する場合は、「便を軟らかくする薬」から始めましょう。
このタイプの便秘薬には、酸化マグネシウムなどの塩類下剤とカルボキシメチルセルロースナトリウムなどの膨張性下剤があります。塩類下剤は腸管から水分を引き出すことで便を軟らかくし、排便しやすくします。膨張性下剤も腸から水分を引き出して便を軟らかくしますが、便のかさを増やして腸を刺激する作用もあります。
便を軟らかくする薬は効き目が穏やかなので、飲んだからと言って、たちまち便秘が解消するわけではありません。食物繊維の多い食事と薬を併用することで便秘を改善していきましょう。

肌荒れの対処法

便秘で腸内に詰まった毒素は肌荒れの他にも冷え、むくみ、体臭などの原因になります。これらの症状を解消するには、毒素のもとになる便秘を治すのが一番です。

便秘と肌のトラブルを同時に解消するには、オリーブオイルを活用するのが良いでしょう。オリーブオイルは便秘解消に良いだけではなく、抗酸化作用のあるβ-カロテンやビタミンE、皮膚の保湿や新陳代謝を促すスクワレンも含まれています。日々の食事に取り入れてみましょう。

便を出すことによって毒素を排出し、同時に腸内環境を整えると、免疫力が上がって、全身が元気になります。

生活習慣を見直して便秘を解消!肌荒れに悩まない肌をめざそう

肌荒れは、特に女性にとっては悩みの種。便秘が原因の場合、どんなに高級な化粧品を使っても無駄になりがちです。肌荒れを治すには、毒素を撒き散らす元凶である便を出すしかありません。そのためには食生活を見直し、適度な運動をすることによって、腸を活発に動かして、便の排出を促します

それでも改善しない場合は、市販の便秘薬を使ってみるのも手です。便秘薬を飲む場合は、腸の働きを整える整腸剤か、効き目が穏やかな緩下剤を使い、説明書記載の服用可能な容量に幅が持たされている場合は、最小量を服用します。いろいろ試しても改善しない場合は、一度医師に相談し、適切な指導を受けましょう。

中島医師よりコメント
便秘が続くとニキビや吹き出物などの皮膚トラブルが起こることがあります。便が腐敗し有害物質が全身の血液をめぐることが原因だと考えられています。普段から便秘にならないように食生活や運動習慣を見直しましょう。便秘がなかなか改善しない場合は医療機関を受診しましょう。
監修者

医師:中島由美
金沢医科大学医学部を卒業後、大学病院で小児科、市中病院で内科医として勤務。皮膚科、美容皮膚科でも研鑽を積み、2018年クリスタル医科歯科クリニックにて内科、アレルギー科、美容皮膚科を開設。内科院長として勤務。

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