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VOL.73 【医師監修】筋トレは便秘に効果ある?手軽にできる腹筋や運動方法を伝授!

お腹の張りや腹痛など、便秘はつらい症状を伴います。日々の食生活が便秘につながると考える方が多いかもしれませんが、実は運動不足や筋力の低下も便秘の原因となり得るのです。

つらい便秘から解放されるには、食生活をはじめとする生活習慣の改善だけでなく、適度に筋トレや運動を行うことが大事といえます。そこで気になるのが、具体的な筋トレ方法でしょう。

今回は、筋トレを行うことで便秘解消をめざす方のために、自宅で簡単にできる筋トレ方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

便秘の定義を解説

便秘の定義は明確にはきまっておらず、1つに限定されるものではありません。一般的には「便が3日(72時間)以上出ない状態」を指し、厚生労働省では「便中の水分が乏しくなる、もしくは排便が困難な状態」としています。

ほかにも、便が出ていても残便感がある、便が硬くて十分に排出されないなど、本来体外に排出されるべき便が十分かつ快適に排出されていない状態も便秘とされています。

運動不足は便秘の原因の1つ

便秘の原因は、水分や食物繊維の不足、ストレスや便意の我慢など実にさまざまですが、運動不足もそのなかの1つです。

さまざまな便秘の種類のなかでも「弛緩性便秘」は、水分不足や食物繊維不足のほかに、運動不足と筋力の低下なども原因で生じます。便を押し出すときに必要な腹筋の力が弱くなっていると、十分な腹圧がかけられなくなり便秘につながる場合があるのです。

運動量が足りないことが便秘につながる可能性があると考えると、筋トレで腹筋を刺激して鍛えることは、便秘解消に効果的だと言えるでしょう。腹筋を刺激することで腹部の血行が良くなり、腸と密接な関係にある自律神経を整える効果も期待できます。

便秘の方におすすめの筋トレ方法

数ある筋肉のなかで最も便秘に関係するのは、腸の動きに直結する「腹筋」です。腹筋を鍛えるための方法として、ジムでトレーニングマシンを使う方法のほか、自宅で行える手軽な筋トレもあります。

筋トレで便秘の解消をめざすためには、少しずつでも毎日継続して取り組むことが大切です。ここからは、自宅でできる簡単な筋トレ方法を紹介するので、無理せず続けられるものを試してみてください。

●座ったままできる軽めの筋トレ
腹筋運動は寝て行うものだというイメージを持つ方は多いかもしれませんが、座ったまま行う方法もあります。寝る場所がなくても行える手軽な方法なので、まずはこちらから始めるのも良いでしょう。
方法は、両足を伸ばして床に座り、両手を後ろについてバランスをとります。両足を揃えたまま30センチ程度上げて10秒キープし、これを10回ほど繰り返してください。
●あお向け腰上げ動作
床やヨガマットの上にあお向けで寝ころび、ひざを「く」の字に曲げます。そのまま可能な限り腰を高いところまで上げて、10秒キープします。これを3~5回、ご自身のペースで繰り返しましょう。
腹筋を鍛えるだけでなく、内臓を活性化する効果も期待できる運動方法です。
●スタンダードな腹筋
軽めの筋トレに慣れてきたら、体育の授業や部活動で行うような定番の腹筋にチャレンジしましょう。床に仰向けに寝転び、「く」の字にひざを立てて上体を起こします。
はじめは少ない回数から始めても良いので、1セット10回を1日3セット行うことを目標にしてください。
●つま先のぞきで簡単な筋トレ
床にあお向けで寝ころび、頭を支えるように両手を首の後ろで組みます。そのまま上半身を起こして、つま先をのぞき込むような姿勢で30秒キープしましょう。
テレビを見ながらでも行える手軽な方法なので、ゆっくりと5~10回を1セットとして、繰り返し数セット行うことをおすすめします。
●うつ伏せバタ足
床にうつ伏せで寝ころび、額の下に両手を入れます。脚をまっすぐに伸ばし、そのままひざを曲げないよう意識して水泳のバタ足のように動かしましょう。ゆっくり大きく30回ほどが目安となる回数です。

筋トレとあわせてしたい便秘の方におすすめの運動

便秘を解消させたいと悩む場合、筋トレで腹筋を鍛えるだけでなく、全身運動やストレッチを行うこともおすすめです。

ここからは、筋トレとあわせて行いたい運動方法について、ウォーキングやヨガなど具体的に紹介します。無理なく日常生活に取り入れ、便秘解消をめざしましょう。

●ウォーキングなどの全身運動
ウォーキングやランニングは、生活に取り入れやすい全身運動です。
ウォーキングやランニングといった全身運動を行うことで、全身の筋肉を鍛えられ、腸のぜん動運動を活発にする効果も期待できます。無理のないようまずは短い距離から始めて、日々の習慣にしてはいかがでしょうか。
●すきま時間でできる腰ひねり動作
激しい筋トレやランニングが苦手、または取り組む時間が取れないという方には、立ったままどこでもできる「腰ひねり動作」をおすすめします。
方法は簡単で、肩幅程度に足を開いて立ち、肩や腕の力を抜いてください。そのまま、ゆっくりと腰を左右にひねり、これを数回繰り返すだけです。
腸を左右にひねる動作は、腹筋が鍛えられるうえに、腸を刺激して便意が起きやすくなる効果も期待できます。
●腸ヨガでお腹をストレッチ
ヨガとは、深呼吸を繰り返しながら全身でポーズをとる身体技法のことです。瞑想をベースに行うため、心身ともにリラックスするために取り組む方も多いでしょう。
ヨガのなかには、腸内環境を改善させる効果が期待できる「陽ヨガ」や「美腸ヨガ」と呼ばれるポーズがあります。これらのポーズをとることで、お腹周りが刺激されて筋肉がほぐれるため、腸内環境の改善につながると考えられているのです。
代表的なポーズには、あお向けに寝て足を抱えこむ「ガス抜きのポーズ」、お尻を突き上げて両手をまっすぐ伸ばす「猫のポーズ」、高く上げた上半身を両手で支える「コブラのポーズ」などがあります。
腹式呼吸を行いながらヨガを行うことで、自律神経を整える効果もあると言われています。

腹筋を鍛える筋トレで便秘解消をめざそう

日常的な運動不足により腹筋が衰えると、便秘の原因につながる可能性があります。便秘解消をめざすために、日々の生活に適度な運動を取り入れましょう。

とくにおすすめなのが、腸に刺激を与えながら腹筋を鍛えられる筋トレです。排便時に必要な筋力をつけることで、スムーズな排便につながるかもしれません。

筋トレだけでなく、ウォーキングやヨガなどの運動に取り組むこともおすすめです。最初から激しい運動をしては、ストレスが溜まり長く続かないことも考えられるため、無理なく続けられる運動を継続して行うようにしましょう。

食生活をはじめとする生活習慣を見直し、筋トレや運動を日常生活に取り入れても、なかなか便秘が改善しない場合は、クセになりにくい非刺激性の便秘薬を試す方法もあります。

白畑先生よりコメント
便秘はたくさんの方が悩む病気です。便秘は様々な要因に起因しますが、今回紹介した自宅で簡便に安価にできる腹筋や運動方法をぜひ毎日の生活に取り入れ便秘予防に取り組んでいきましょう。
監修者

医師:白畑敦
昭和大学医学部を卒業後、昭和大学藤が丘病院、市中病院で消化器外科医として勤務。大腸肛門病疾患でも研鑽を積み、2017年しらはた胃腸肛門クリニック横浜を開設。大腸疾患(内視鏡治療・便秘治療・炎症性腸疾患など)・肛門疾患(痔核手術・便失禁治療など)を専門分野として診療。

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