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草花や果物などの心地よい香りを漂わせるアロマ。自然を感じさせるやさしい香りは私たちの心身に働きかけ、健康や美容、癒やしに役立てられます。そんなアロマは、自宅で簡単に作ることができます。そこで今回は、無水エタノールを使ったアロマ作りの方法についてご紹介します。オリジナルのアロマで、心がホッと落ち着くようなリラックス空間を演出しましょう。
アロマを作る際に使用するアイテムのひとつに、無水エタノールがあります。99%以上がエチルアルコールでできている薬品で、殺菌や消毒などによく使用されています。原料は、サトウキビをはじめとする糖質原料やトウモロコシなど。発酵などの製造過程を経て、無水エタノールに仕上げています。
無水エタノールを使用する際には、別の容器に移さないのが基本です。誤って使用してしまったり、無水エタノールの品質そのものが変わってしまったりする恐れがあるので十分に注意が必要です。この他、保管場所は涼しく直射日光が当たらないところや、小さな子どもの手がとどかないところが最善です。中の液体が漏れることがないよう、密封状態にして保管するようにしましょう。
無水エタノールの特徴は、蒸発するのが早いという点です。そのため、アロマを作る際にそのまま使用すると、天然精油の優れた特性を十分に発揮できなくなってしまいます。無水エタノールを使用してアロマを作る際は、必ず精製水で薄めて使用することが大切です。
無水エタノールを使用してアロマを作る際は、無水エタノール:精製水=1:9の割合がベスト。精製水が多すぎると劣化を早めてしまう可能性があるので、基本的な割合に則って作ることが大切です。なお、この割合で作ったアロマの使用期間は14日~28日程度となっています(※試用期間は使用する天然精油により異なります)。
【用意するもの】
・無水エタノール
・精製水(代用品:軟水のミネラルウォーター)
・天然精油
・計量カップ
・スプレー容器
・ラベルシール
【作り方】
1.無水エタノールをスプレー容器に入れる
2.お好みの天然精油を入れたらフタを閉め、軽く振って混ぜる
3.フタを開けて精製水を加えたら、再度フタを閉めて振り混ぜる
4.香りの名や作った日付を書いたラベルシールをスプレー容器に貼って完成
完成したアロマはルームフレグランスをはじめ、リネンスプレー、カビ対策、虫除けなどに活用できます。自分好みの天然精油で、オリジナリティあふれるアロマを作ってみてはいかがでしょうか。
天然精油(エッセンシャルオイル)とは、植物から抽出した香り成分のこと。甘酸っぱい柑橘系の香りを楽しめる「マンダリン」や凛とした草花の香りを楽しめる「ローズマリー」など、さまざまな種類があります。
・ラベンダー
鎮静作用を持つラベンダーは、心地よくやさしい香り。まるで野花に囲まれているかのようなリラックス空間を演出します。アロマだけでなく、各種スキンケア製品にも使用されているほどメジャーなので、まずはラベンダーから試してみるのもよいかもしれません。
・ペパーミント
リフレッシュ作用を持つペパーミントは、すっきりとした清涼感のある香り。ペパーミントならではの爽快感により、気分がシャキッとします。喉や鼻の調子を整える作用も持っているので、体調が優れないときや体調管理を徹底したいときにもおすすめです。
・フランキンセンス
ラベンダーと同様に鎮静作用を持つフランキンセンスは、空気の澄んだ森を思わせるような香り。甘みを含んだウッディな香りが呼吸を深め、心の乱れを落ち着かせます。瞑想やヨガを行っている方に特におすすめの香りです。
束の間のひとときをより上質な時間にするアロマは、無水エタノールと精製水、天然精油で作ることができます。ぜひこの機会に、自分好みの香りを放つアロマを作ってみてはいかがでしょうか。
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