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キッチンの油汚れの落とし方|掃除に役立つ5つのアイテムとお手入れのコツを紹介

ライフスタイル

キッチンは油汚れが蓄積しやすい場所です。汚れをきちんと予防しているつもりでも、調理の過程で意外な場所まで油が飛び散っている可能性があります。

キッチンは食品を扱う場所なので、できれば清潔に保ちたいところです。しかし、頑固な油汚れは落ちにくく、掃除方法に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

今回は「キッチンの油汚れの落とし方」を解説します。掃除に便利なアイテムも紹介するので、日々のお手入れに活用してください。

キッチンの油汚れが落としにくい理由

油は水に溶けにくい性質を持っているため、簡単な掃除では汚れが落ちない場合があります。

油が飛散してすぐに拭き取れば楽に汚れを落とせますが、飛散したことに気づかなかったり、すぐに拭き掃除ができずに放置してしまったりする方も少なくありません。

また、油汚れは水拭きだけでは落ちない傾向があるため、都度簡単な掃除を行っていても汚れが蓄積しているケースも多いです。

油汚れをそのまま放置すると酸化し、汚れそのものが固まってしまい頑固な汚れへと変化します。汚れが落としにくくなると掃除にかかる手間や時間がかかってしまうので、極力油汚れが蓄積しないように心がけましょう。

掃除を行う際は、油汚れの性質に合ったお手入れをするのが掃除を楽にするコツです。掃除に時間をかけられない方は、油汚れ落としに活躍するアイテムを使いながら日々のメンテナンスを行いましょう。

キッチンの油汚れ落としに役立つアイテム

キッチンで使える油汚れ落としに役立つアイテムを紹介します。

紹介するアイテムはドラックストアやスーパーなどで気軽に購入できるものばかりなので、掃除の手間を少なくしたい方はぜひ常備しておきましょう。

重曹(炭酸水素ナトリウム)

油汚れは酸性の性質を持ちます。汚れを落とす際は、酸性と逆の性質を持つアルカリ性のアイテムが役立つので、アルカリ性の重曹で油汚れを除去してみましょう。

重曹の正式名称は炭酸水素ナトリウムであり、食品にも使われている成分です。洗剤を使いたくない場所の掃除にも活躍します。

ただし、掃除用に販売されている重曹は食品に使われることを想定していないため、あくまでも使用用途は掃除に留めてください。

重曹は研磨作用もあるため、頑固な油汚れを落とす効果に期待ができます。粉タイプやスプレータイプが販売されているので、ご自身の使い勝手の良い重曹を選びましょう。

粉タイプの重曹を水で薄め、スプレーボトルに入れて使用する方法もあります。

クエン酸

クエン酸は油汚れと同じ酸性の性質を持ちますが、気になる臭い取りに役立つアイテムです。

キッチン周りは油のほかにも調味料や食材による臭いが付着しやすい場所なので、クエン酸を活用しましょう。

排水口の掃除にもクエン酸が活躍するので、1つ持っておくと便利です。

ただし、クエン酸は塩素系漂白剤と混ぜると有害ガスが発生するので、使用方法には十分に注意しましょう。

クエン酸は酸性のため、大理石や鉄、コンクリート素材への使用は控えてください。

セスキ炭酸ソーダ

セスキ炭酸ソーダは、重曹よりもアルカリ性の成分が強いアイテムです。重曹では落とせなかった頑固な油汚れも、セスキ炭酸ソーダなら落とせる可能性があります。

また、セスキ炭酸ソーダは水に溶けやすい性質を持っているので、水分を含めた拭き掃除を行いたい場合にも役立ちます。

ただし、洗浄力が強いため、セスキ炭酸ソーダを使用する際は肌荒れに注意しましょう。掃除を行う際は、必ずゴム手袋を着用してセスキ炭酸ソーダを使用してください。

メラミンスポンジ

メラミンスポンジは、メラニン樹脂から作られたスポンジです。一般的なスポンジよりもキメが細かく、研磨作用があることから頑固な油汚れも落とせる可能性があります。

メラミンスポンジは油汚れを吸着する性質もあるので、キッチン周りの掃除に大活躍です。ただし、メラミンスポンジの性質上、使用が向かない材質もあるので注意しましょう。

メラミンスポンジは塗装や表面加工を剥がしてしまう可能性があるので、換気扇やガスコンロ、シンクに使用する際は材質をきちんと確認してから使用してください。

ステンレスや金属、ツヤや光沢のあるアイテムへのメラミンスポンジの使用はおすすめしません。

無水エタノール

無水エタノールはアルコール濃度が高い、揮発性のあるエタノールです。水分がすぐに蒸発するため、水気が残るのを避けたい場所の掃除に役立ちます。

無水エタノールは油分を浮かせる効果にも期待ができるアイテムなので、キッチン周りの油汚れ落としに活用しましょう。

引火性があるため火を扱うガスコンロの掃除に使用する際は、十分に注意しましょう。

また、無水エタノールを使う場合は、必ず清掃対象となる製品ホームページや取り扱い説明書の清掃方法をよくご覧いただき、使用可能かご確認ください。

キッチンの油汚れの落とし方を場所別に紹介

油汚れが気になる、キッチンの掃除方法を紹介します。シンクや排水口、ガスコンロや換気扇など掃除箇所ごとに手順を紹介するので、掃除の際はぜひ参考にしてください。

シンク

シンクは調理の際や食器を洗う際に、油汚れが付着します。使用後にきちんと汚れを洗い流したつもりでも油汚れが残っている場合があるので、定期的に掃除を行いましょう。

また、シンクは臭いが気になるときもあるので、掃除の際は嫌な臭いを取る作業も行いましょう。掃除の手順を詳しく紹介します。

《用意するもの》

  • 重曹
  • クエン酸
  • 台所用洗剤
  • スポンジ
  • クロス
  • 歯ブラシ
  • スプレーボトル(必要に応じて)
  • クロス
  • ゴム手袋

【シンクの油汚れの掃除方法】

  1. ゴム手袋を着用し、スポンジに台所用洗剤を含ませます。
  2. 大雑把で構いませんので、シンク全体を台所用洗剤で軽く水洗いしましょう。
  3. 次に重曹を粉のままふりかけるか、もしくは水で薄めたものをスプレーボトルでシンク全体にふきかけます。
  4. スポンジでやさしくシンクを擦り洗いしてください。
  5. 全体的に汚れが落ちたら、シンク全体を水で洗い流します。
  6. クエン酸1:水2の割合でスプレーボトルにクエン酸水を作り、シンク全体にふきかけましょう。
  7. 少し時間を置いてから、再度スポンジで軽く擦り洗いをします。
  8. 仕上げに水で洗い流し、必要であればクロスや布巾でシンクの水気を拭き取ってください。

こびりついた頑固な油汚れは粉タイプの重曹、軽めの汚れであれば水で薄めた重曹で掃除を行うなど、シンクの状態に合わせて掃除をしましょう。

排水口

排水口は時間が経つと、どうしても汚れが蓄積してしまいます。油汚れや嫌なぬめり汚れも蓄積しやすい傾向にあるので、こまめに掃除を行いましょう。

排水口の基本的な掃除方法と、排水口の詰まりを解消する掃除方法を紹介します。掃除の際は、手荒れを防ぐためにきちんとゴム手袋を着用してください。

特別なアイテムは必要ありませんので、定期的なお手入れの参考にしましょう。

《用意するもの》

  • 重曹
  • クエン酸
  • スポンジ
  • 歯ブラシ
  • ゴム手袋
  • スプレーボトル(必要に応じて)

【基本的な排水口の掃除方法】

  1. 排水口のカゴから、溜まっているゴミを取り除きます。
  2. まずは排水口の全体を水洗いしましょう。
  3. 重曹を粉のまま、もしくは水で軽く薄めたペースト状の重曹を排水口とカゴ、排水口のフタに塗布します。
  4. スポンジや使い古した歯ブラシを使い、排水口とカゴ、排水口のフタをやさしく擦り洗いしましょう。
  5. 一旦、重曹を水で洗い流します。
  6. 次にクエン酸を水で薄めたものを、排水口やカゴ、排水口のフタにふきかけます。
    (クエン酸1:水2の割合でクエン酸水を作り、スプレーボトルに入れると便利です。)
  7. 少し時間を置いてから水で洗い流して掃除終了です。

【排水口の詰まりを解消する方法】

  1. 半カップの重曹を、排水口にまんべんなくふりかけます。
  2. クエン酸大さじ2杯をお湯に溶かしたものを重曹の上から流し入れましょう。
    (量は1カップ程度)
  3. 重曹とクエン酸が混ざり、発砲し始めます。
  4. シュワシュワと発砲し始めたら、10分程度放置しましょう。
  5. 時間を置いたら、パイプ部分にも重曹とクエン酸が行き届くように、さらに1カップ程度のお湯を流し入れます。
  6. お湯を追加してから10分程度放置し、最後に大量の水やお湯ですすぎ洗いして完了です。

ガスコンロ

ガスコンロは調理中に飛び散る油で汚れやすい場所です。調味料や食材のカスなども付着するので、お手入れを怠るとあっという間に汚れが溜ってしまいます。

衛生的に食材を扱うためにも、普段からしっかりとガスコンロを掃除しましょう。以下のお手入れ方法を参考に、定期的に掃除を行ってください。

《用意するもの》

  • 重曹またはセスキ炭酸ソーダ
  • クエン酸
  • 無水エタノール
  • スポンジ
  • クロス
  • キッチンペーパー
  • ゴム手袋

【ガスコンロの油汚れの掃除方法】

  1. ガスコンロの汚れの状態を確認します。
    (簡単な掃除で落ちそうな汚れであれば重曹を使用、頑固な油汚れにはセスキ炭酸ソーダを使用するため)
  2. ゴム手袋を着用し、油汚れが気になる部分に重曹またはセスキ炭酸ソーダを塗布します。湿り気のある汚れであれば重曹は粉のまま使用してください。
  3. 汚れを落ちやすくするため、少し時間を置きましょう。
  4. スポンジで軽く擦り洗いします。
  5. 水で濡らしたキッチンペーパーやクロスを使い、水分を拭き取ってください。
  6. 臭いが気になる場合は、水で薄めたクエン酸で拭き掃除をしましょう。
  7. 必要に応じて、最後は無水エタノールを湿らせたキッチンペーパーやクロスで拭き掃除をして完了です。

※無水エタノールを使用する際は、引火に注意しましょう。また、必ず清掃対象となる製品ホームページや取り扱い説明書の清掃方法をよくご覧いただき、使用可能かご確認ください。

換気扇

キッチン掃除の中でも、換気扇は作業がしにくいほか部品を外す手間がかかるなど面倒に感じる方が多いです。

しかし、換気扇に付着した油汚れを放置すると、換気扇が故障したり油汚れが壁を伝って垂れてきたりするので定期的にメンテナンスしましょう。

また、油汚れが溜まり換気扇の動きが悪くなると、消費電力にも影響を与える場合があります。節約と衛生のためにも以下の掃除方法を試してみてください。

《用意するもの》

  • 重曹またはセスキ炭酸ソーダ
  • 無水エタノール
  • 中性洗剤
  • スポンジ
  • 歯ブラシ
  • クロス
  • ゴム手袋
  • 新聞紙
  • ビニール袋

【換気扇の油汚れの掃除方法】

  1. 換気扇を掃除する際は、壁や換気扇下が汚れないように新聞紙やビニール袋を敷いてください。
  2. 換気扇のパーツを取り外し、ビニール袋もしくはシンクの中に入れ、50度ほどのお湯と重曹または中性洗剤でつけ置きしましょう。
  3. つけ置き洗いをしている間に、レンジフードを拭き掃除します。重曹を水で薄めたものをクロスに含ませたり、セスキ炭酸ソーダをスプレーしたりしながら拭き掃除をします。
  4. 油汚れが落ちにくい場合は、無水エタノールを水で薄めたもので拭き掃除を行いましょう(無水エタノール8:水2の割合が目安です)。
  5. レンジフードは仕上げの水拭きも行います。
  6. つけ置きしていた換気扇のパーツを、スポンジや使い古した歯ブラシを使いながら油汚れを落としていきます。
  7. 換気扇のパーツの油汚れが落ちたら、すすぎ洗いをしてください。
  8. 水分を残さないようにしっかりと水気を拭き取り、パーツを戻したら換気扇掃除は完了です。

※レンジフードの素材によっては無水エタノールの使用が望ましくない場合があります。必ず清掃対象となる製品ホームページや取り扱い説明書の清掃方法をよくご覧いただき、使用可能か確認してから無水エタノールを使用してください。

キッチンに油汚れを蓄積させないための予防方法

キッチンの油汚れを予防する方法を紹介します。ちょっとした作業や工夫で頑固な油汚れを予防できる可能性があるので、掃除の負担を軽減したい方は参考にしてください。

こまめに掃除をする

油汚れは、冷えて固まると落としにくくなります。頑固な汚れにしないためにも、こまめに掃除を行いましょう。

シンクやガスコンロは、キッチンペーパーやクロスで使用後に簡単な拭き掃除を行ってください。

換気扇は使い捨てのフィルターを使用したり、レンジフードを拭き掃除したりしながら汚れの蓄積を防ぎましょう。

こまめに掃除を行うことで、時間のかかる掃除の回数を減らせる可能性があります。掃除が苦手な方ほど、こまめなお手入れをおすすめします。

油跳ねガードを使う

油汚れを予防したい方は、油跳ねガードを活用しましょう。ガスコンロの周りを囲うように立てかけて使用するため、調理中の油の飛び散りを軽減します。

完全に油の飛散を防ぐことはできませんが、汚れの飛び散りを広範囲に及ぶのを防ぐ効果に期待ができます。安価で購入できる油跳ねガードもあるので、気軽に買い替えができるのも魅力です。

壁に貼るタイプの汚れ防止シートも販売されているので、キッチンの形状や好みに合わせて使い分けてみてください。

新聞紙を活用する

床に油が飛び散るのを防ぎたい方は、新聞紙が活躍します。調理前に床に敷くだけなので、面倒な手間がかかりません。

使用後はそのまま捨てられるので、油汚れを予防したい方はぜひ活用しましょう。

揚げ物や油を多く使う料理は、調理中に油が飛び散っています。調理のたびに新聞紙を床に敷くのが面倒な方は、油を多く使う料理の際に新聞紙を活用するなどしながら工夫をしてください。

キッチン掃除を行う際の注意点

油汚れ落としを行う際の、掃除の注意点を紹介します。掃除に着手する前に、以下3つのポイントをチェックしましょう。

ゴム手袋を着用する

肌や環境にやさしい掃除のアイテムであっても、掃除の際はきちんとゴム手袋を着用してください。刺激の少ない洗剤でも、人によっては肌荒れを起こす場合があります。

また、換気扇のパーツを外す際やガスコンロのパーツを外す際など、作業によっては皮膚を傷つけてしまうことがあるので注意が必要です。

ゴム手袋は洗剤や水仕事による手荒れを防いだり、皮膚に傷が付ついたりするのを防ぐ効果に期待ができます。ゴム手袋を着用すれば、ベタベタとした油汚れに直接触れないで作業ができるのもメリットです。

キッチン掃除に限らず、ゴム手袋は掃除に欠かせないアイテムなので、忘れずに着用してから作業を行いましょう。

換気を行う

重曹やクエン酸など、人体に影響の少ない掃除のアイテムであっても、必ず換気をしながら掃除を行ってください。

クエン酸と塩素系漂白剤など、1つのアイテムの使用では人体に影響を与えないものも、組み合わせによっては有毒ガスを発生する可能性があります。

また、アルコール系のアイテムを使った掃除の際も換気をしながら行うことが大切です。引火の恐れがあるので十分に換気をしながら掃除をしましょう。

嫌な臭いを部屋にこもらせないためにも換気は必要です。「掃除中は換気をする」と意識しながら油汚れのお手入れを行ってください。

素材に適した掃除アイテムを使用する

キッチンのシンクやガスコンロなどの素材によっては、使用が適さないアイテムもあります。必ず使用用途や注意書きをチェックしてから、掃除に使うアイテムを選びましょう。

例えば、メラミンスポンジは水だけでも汚れを落とせる優れたスポンジですが、汚れを削り取る性質を持っているため、コーティング加工がされた素材に使用すると塗装が剥がれたり傷が付いたりする場合があります。

また、重曹も研磨作用があるので、力加減によっては傷が付いてしまう可能性があります。注意しましょう。

キッチンを傷つけないためにも、しっかりと素材を確認してから掃除アイテムを使用してください。

キッチンの油汚れは頑固な汚れになる前に落とそう

自宅でよく料理をする方であれば、キッチンはどうしても汚れてしまいます。予防を施しても、気づかないうちに油汚れが蓄積してしまっている場合も多いかもしれません。

しかし、毎日時間をかけてキッチンのお手入れをするのは難しいでしょう。掃除にかかる手間や時間を軽減するためにも、日頃からこまめに掃除を行いましょう。

キッチンの使用後に簡単な拭き掃除を行うだけでも、頑固な油汚れを防げるかもしれません。油汚れを楽に落とす効果に期待ができるアイテムを活用しながら、油汚れの蓄積を防いでください。

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