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VOL.26 赤ちゃんが便秘になったら「綿棒浣腸」を試そう!適切なやり方を紹介

言葉での意思疎通ができない赤ちゃんの体調を把握する上で、排便は健康のバロメーターとなります。

排便が数日間なかったり、いきんでいるのになかなか便が出なかったりすると、「便秘ではないか」と気になる方も多いのではないでしょうか。また、おならばかり出て便が出にくいことも、赤ちゃんによく見られる現象です。

今回は、赤ちゃんが便秘である判断基準や、綿棒浣腸を始めとする家庭でできる対処法を紹介します。授乳期から離乳食後期にかけて段階別での対処法や、医療機関受診の目安もあわせて解説します。

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赤ちゃんも便秘になる場合がある

一般的に、生まれてすぐの新生児期は便がゆるく、1日に何度も排便がありますが、成長するにつれて次第に便を溜められるようになり、排便の回数が減ってきます。

数日間排便がないと、「便秘ではないか」と心配になるかもしれませんが、機嫌が良く、母乳や粉ミルクを飲む量が減っていなければ、問題ありません。

しかし、赤ちゃんでも便秘になる場合はあります。便秘かどうかを判断する方法や、便秘が疑われるようなサインを知っておくことで、適切に対処しやすくなります。

赤ちゃんが便秘かどうか判断する方法

排便には個人差があるため、回数や量だけでは便秘と判断できません。とくに、赤ちゃんの消化器は未発達なため、排便ペースが一定ではないことが多く、個人差も大きいです。

そのため、普段から赤ちゃんの排便の様子を観察し、記録をつけることをおすすめします。普段排便している回数や便の量について把握しておくと、便秘になったときに気づきやすくなります。

体質の違いのほかに、母乳か粉ミルクか、離乳食の進み具合なども便の状態に影響するため、日頃の排便の様子や体調をもとに判断することが大切です。

赤ちゃんの便秘が疑われるサイン

便秘は便の回数や量の変化だけでは判断しにくいため、回数や量の減少に加えて、赤ちゃんの様子を観察することが大切です。

もし、以下のような異変が見られたら、便秘の可能性があると考えられます。

  • ・赤ちゃんの機嫌が悪く苦しそう
  • ・お腹が張って、おならばかりで便が出にくい
  • ・排便時に強くいきんだり肛門が切れたりする
  • ・母乳やミルクを飲む量が減った
  • ・吐き戻しがある

なお、赤ちゃんの便秘が疑われる際に、便秘の症状をそのままにしておくことは避けましょう。

便が腸内に留まったまま時間が経つと、ますます便が固くなり、腹痛やお尻が切れるなどのトラブルにもつながります。

下腹部にガスが溜まって張っていたり、おならばかり出るのに排便が数日間なく苦しそうだったりするときは、以下の解消法を試してみましょう。

赤ちゃんの便秘に試したい、綿棒浣腸の方法

自宅で行える赤ちゃんの便秘解消法の1つに「綿棒浣腸」という方法があります。これは綿棒を使って直腸を刺激し、便意を促すというものです。

排便時に10分以上いきんでも便が出なかったり、普段より回数が少なく固い便だったりするときは、綿棒浣腸を試みると良いでしょう。赤ちゃんのお尻の穴は広がりやすく、綿棒浣腸は小児科でも行う処置です。

必要なもの

  • ・大人用綿棒
  • ・ワセリン(ミネラルオイルやオリーブオイルでも代用可)
  • ・新聞紙、またはおむつ替えシート

手順

  • 1.新聞紙やおむつ替えシートを敷いた上で行います。
  • 2.綿棒の先から2cmの位置に印をつけ、綿棒の先にワセリンをたっぷり塗ります。
  • 3.赤ちゃんの両脚を持ち上げて、肛門に綿棒を約1~2cm挿入します。
  • 4.内部を優しくなぞるように、10秒程度ゆっくりと綿棒を回して刺激します。

ポイントと注意点

綿棒浣腸を行うタイミングは、授乳や食事の30分後を目安にしましょう。腸の動きが活発になるため、排便を促す効果が期待できます。

赤ちゃんの肛門から出した綿棒に便がついていれば、まもなく排便があるサインです。すぐに便が出ない場合は少し時間をおいて様子を見るか、2、3回綿棒浣腸を試みてください。

なお、浣腸している間は赤ちゃんが動かないよう、足をしっかりと持って固定しましょう。動きが激しいと、粘膜などを傷つけるおそれがあるため注意が必要です。どうしても動いてしまう場合は中断しましょう。

前述のとおり、便の出方には個人差があるため、毎日浣腸をして出す必要はありませんが、排便習慣がつくまで1日1回浣腸をする場合もあります。

ただし、赤ちゃんの肛門や腸の粘膜は傷つきやすいため、1日に何度も行うのは避けましょう。出血が見られる場合にも控えてください。

なお、排便時に赤ちゃんが苦しそうにいきむのは、排便のコツがつかめていないことも原因の1つです。

顔を真っ赤にしていきんでいても、少し待てばやわらかい便が出る場合は、無理に綿棒浣腸をせずに様子を見ましょう。

お腹のマッサージや体操もおすすめ

綿棒浣腸にプラスして行うと効果的なのが、「の」の字マッサージです。

3、4本の指先で赤ちゃんのお腹を軽く押さえながら、へその周りを「の」の字を描くようになでると、腸の動きが促されます。

ほかにも、赤ちゃんの脚を持って軽く動かしたり、抱っこやお座りなど体勢を変えてあげたりするのも良いでしょう。

赤ちゃんがおならばかり出てお腹が張っているときの対処法

赤ちゃんは自力でげっぷを出すのが難しく、飲み込んだ空気が腸に溜まってしまうことがあります。

おならばかり出て便が出にくい状態では、お腹が張って苦しくなってしまいます。お腹の張りを予防するためにも、げっぷを出すための手伝いをしてあげることが大切です。

一般的には授乳後にげっぷを出せるよう背中をさすりますが、おならばかりの赤ちゃんは授乳の途中でもげっぷを出せるようにすると良いでしょう。3~5分ほど授乳したら、縦抱きにして背中をさすってげっぷを促してあげてください。

また、離乳食期の赤ちゃんの場合は、食べ物にも気をつけることが望ましいです。玉ねぎや芋類などガスの出やすい食べ物は、量を控えるようにしましょう。

授乳期・離乳食期別の対処法

前述のとおり、授乳量や離乳食の進み具合も赤ちゃんの便秘に影響を与えると考えられます。授乳や離乳食の段階ごとに便秘の対処法を見ていきましょう。

授乳期

完全母乳や、母乳と粉ミルクの混合栄養の場合は、赤ちゃんが飲んだ量がわかりづらく、実は授乳量が不足していることもあります。

授乳量が少なくなると、水分や栄養が不足して便秘が起こることもあります。そのため、授乳量を確認し、不足しないようにすることが大切です。

授乳の前後に赤ちゃんの体重を量れば、完全母乳や混合栄養の場合でも授乳量を確認できます。ミルクの場合は哺乳瓶で量を計ってから与えると良いでしょう。

体重の増加が見られない場合や、1回の授乳時間が極端に長く不機嫌な場合は、赤ちゃんの機嫌が良いタイミングで授乳回数を1回増やしてみましょう。便が詰まっていてミルクを飲む量が減っている場合もあります。

なお、粉ミルクの組成は製品によってやや異なり、赤ちゃんとの相性によっては便秘や軟便が引き起こされることがあります。粉ミルクを使っている場合は、違う銘柄に変えてみるのも1つの方法です。

離乳食期

離乳食を始めると母乳やミルクの授乳量が減るため、便の水分量が減少して便が硬くなりやすくなります。また、母乳やミルク以外が消化管に入ることで、これまでと便の形状が変化します。

「離乳食はやめるべきではないか」と考える方もいるかもしれませんが、離乳食は食事から栄養を取って消化する練習です。消化に良い食材を取り入れるなど工夫しながら続けると良いでしょう。

離乳食初期

10倍がゆやすりつぶした野菜など、消化の良いメニューが多い離乳食初期は、便の材料となるカスが少ないため、便の量も少なくなりがちです。

食べ物から栄養を摂取するようになると授乳量も減るので、食事での水分補給を心がけましょう。

食後に母乳やミルク、麦茶や湯冷ましを与えて水分補給の練習も少しずつ始めてみましょう。赤ちゃんが飲めそうであれば、リンゴや柑橘類の果汁を3倍程度に薄めたものも挑戦してみると良いです。

また、献立に汁物を取り入れると無理なく水分補給できます。野菜スープや味噌汁の上澄みなどを離乳食のメニューに加えると良いでしょう。

離乳食中期~後期

離乳食が進み、必要な栄養の大部分を食事から摂れるようになってきたら、食物繊維の多い食材を取り入れましょう。

リンゴやバナナなどの果物、サツマイモやジャガイモなどのイモ類、青菜、きのこ類が代表的です。きのこは細かく刻み、あんをからめると、歯が生えていない赤ちゃんでも飲み込みやすくなります。

また、発酵食品を離乳食に取り入れることも、便秘への対策として役立ちます。納豆やノンアルコールの甘酒などは消化吸収が良く、腸内環境を整える働きをします。乳製品へのアレルギーの心配がなければ、ヨーグルトも食べやすくおすすめです。

発酵食品である納豆には、食物繊維も多く含まれています。便秘気味の赤ちゃんの離乳食には、細かく刻んで積極的に取り入れると良いでしょう。

食事量が十分か確認する

食事量が少ないと便の量も減るため、食材の固さや種類、時間帯など離乳食の進め方を見直すことも大切です。赤ちゃんの成長にあわせて、離乳食の内容も変えていきましょう。

離乳食が進むにつれて、特定の食べ物ばかりを食べたがるなど、好き嫌いがはっきりしてくる赤ちゃんも多いです。好奇心も旺盛になるため、食べ物をこねる、床に投げる、食べながら動き回るといった遊び食べも見られるようになります。

好き嫌いや遊び食べも食事量にムラができる原因ですが、赤ちゃんの成長過程での自然な姿のため、無理に食べさせる必要はありません。

食が進まない場合は早めに切り上げ、母乳やミルクで栄養を補いましょう。赤ちゃんが好んで食べるものを中心に与える、食べやすい形状にするなどの工夫をすると良いでしょう。

また、大人が美味しそうに食べている様子を見せるなど、楽しい雰囲気を作ることも大切です。

赤ちゃんの食欲や食事そのものへの興味には、個人差があります。体重が順調に増え健康状態が良好なら問題ありません。

赤ちゃんが便秘の場合に受診する判断基準は?

数日排便がなくても、機嫌が良く食欲もある場合は、急いで病院に連れていく必要はないと考えられます。

ただし、まれに病気が原因となっているケースもあるため、以下のような症状が見られる場合は医療機関を受診しましょう。

  • ・排便がなく、発熱や嘔吐の症状がある
  • ・排便時にたびたび出血する
  • ・血便が出ている
  • ・1週間以上の便秘が続く
  • ・お腹にガスがたまり苦しがる
  • ・いきんでもなかなか排便できず、痛がって泣く

排便のない日数よりも、排便時の赤ちゃんの不快感や痛み、便秘以外の症状が見られることが、受診するかどうかを見極めるポイントになります。

おならばかり出る場合に疑われる病気

赤ちゃんがおならばかりして便が出にくい場合は、便秘が解消すれば落ち着くケースが多いです。ただし、お腹が張るだけでなく嘔吐を伴う場合は、別の病気である可能性も考えられます。

代表的なものに、胃軸捻転症(いじくねんてんしょう)があります。胃がねじれてげっぷが出しにくく、おならが多くなる病気です。

新生児期から乳児期早期にかけてよく見られ、げっぷがうまく出せないため嘔吐してしまいます。多くの場合、発育とともに自然治癒しますが、適切な治療や経過観察が必要な場合があるため、医療機関への受診が望ましいです。

赤ちゃんが便秘やおならばかり出るときは、適切な対処をしよう

赤ちゃんは言葉で排便時のつらさを訴えることができないため、周囲が不調に気づいてあげることが大切です。

便秘は、便の回数や量だけで判断するのは難しいですが、日頃から赤ちゃんが排便する様子をチェックして通常の状態を把握していれば、異変にも早く気づけます。

赤ちゃんが便秘でつらそうなときは、早めに綿棒浣腸やマッサージ、げっぷを促す、水分補給や離乳食の工夫など、自宅でできる対処法を実践しましょう。

ただし、自宅での対処でも状態が変わらない場合や、便秘やおなら以外の症状を伴う場合は、自己判断せず小児科で受診しましょう。

なお、赤ちゃんに限らず、上のお子様やご自身も便秘で悩んでいる場合は、酸化マグネシウム便秘薬の服用もご検討ください。

酸化マグネシウム便秘薬は、お腹が痛くなりにくくクセにもなりにくい薬剤です。一般的には服用から8〜12時間程度で排便が促されます。

ただし、酸化マグネシウム便秘薬は5歳からしか服用できないため、赤ちゃんには服用させないように注意しましょう。

また、症状や体質により効果の現れ方には個人差があります。使用時は、製品に記載された使用上の注意をよく読んでから使うことが大切です。他の薬を服用している方や体調に不安のある方は、事前に医師に相談しましょう。

なお、健栄製薬の「酸化マグネシウムE便秘薬」は、オンラインショップでも購入できますので、便秘解消をお急ぎの方は検討してみてください。

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