カバくんコラム

2026.09.01

喉の痛みの原因とは?対処法と避けたほうが良い食べ物・ウイルス感染の予防法を紹介

寒い時期や、空気が乾燥した時期に「喉の痛み」に悩まされる方は多いかもしれません。喉の痛みを放置してしまうと、痛みが悪化するだけでなく、発熱などの症状が出る可能性があります。

今回は、喉が痛くなる原因から、対処法や予防法まで解説します。喉のケア方法について知りたい方はぜひ参考にしてみてください。

▼喉の構造と役割

喉は、食べ物や空気の通り道となる器官で、口や鼻から食道・気管へとつながっています。主に、食べ物と空気の両方が通る「咽頭」と、空気が通る「喉頭」から構成されています。

喉には、空気を気管へ送る「呼吸」、食べ物や飲み物を食道へ運ぶ「嚥下」、声帯を振動させる「発声」という3つの役割があります。

食べ物や飲み物を飲み込む際には、喉頭蓋や声帯が閉じ、異物が気管に入るのを防ぎます。喉の内側にある粘膜や線毛には、ウイルスや細菌、ホコリなどの異物を捉えて排出する働きもあります。

▼喉の痛みが生じるメカニズム

喉の痛みの多くは、ウイルスや細菌、乾燥、ホコリなどの刺激により、喉の粘膜に炎症が起こることで生じます。

炎症が起こると粘膜が赤く腫れ、周囲の神経が刺激されて、ヒリヒリとした痛みを感じます。炎症によって粘膜が敏感になるため、食べ物や飲み物を飲み込むだけでも痛みを感じることが多いです。

▼喉の痛みを引き起こす主な要因

喉の痛みや違和感を引き起こすのは、乾燥などの外的要因や病気のような内的要因が考えられます。以下では、喉が痛いときに考えられる詳しい原因を解説します。

喉の乾燥

喉の粘膜は薄いため、乾燥によるダメージを受けやすく、乾燥して喉が痛くなることがあります。喉が乾燥するとウイルスに感染しやすい状態になるので、注意が必要です。冬に限らず、夏でもエアコンで空気が乾燥すると、喉が痛くなる可能性があります。

喉の酷使

大声を出したり、カラオケなどで喉を酷使したりすることは、喉の痛みの原因になる可能性があります。アルコールや辛いものなど刺激物で喉が刺激されて痛くなることもあります。

ウイルスなどの感染症

喉の痛みの原因として、風邪やインフルエンザウイルスなどによる感染症もあげられます。鼻や口からウイルスが体内に侵入すると、免疫が働いて喉が炎症し、痛みを感じます。

インフルエンザによる喉の痛みについては、以下のコラムもあわせてご覧ください。

「【医師監修】インフルエンザで喉の痛みが出ることはある?風邪との違いや対処法も解説」

アレルギー性咽頭炎

花粉症やハウスダストアレルギーも喉の痛みを引き起こす要因の1つです。体内に入った花粉やアレルゲンに対して免疫反応が起こると、喉の粘膜が刺激を受け、赤みや腫れが生じることがあります。

症状が長引く場合や繰り返し起こる場合は、自己判断で対処を続けず、耳鼻咽喉科やアレルギー科などの医療機関を受診し、原因を特定した上で適切な治療を受けましょう。

声帯ポリープ・腫瘍

声帯ポリープや腫瘍は、喉の違和感や声の変化を引き起こすことがあります。声帯ポリープは声帯の粘膜にできる良性の病変で、喉の奥のイガイガ感や異物感、かすれ声などが症状として現れます。

声帯やその周辺に腫瘍ができた場合も、声がれや喉の痛み、飲み込みにくさなどの症状が現れることがあります。

声がれが長く続く場合や、徐々に悪化している場合は、ポリープや腫瘍だけでなく重篤な病気が隠れている可能性もあります。早めに耳鼻咽喉科を受診しましょう。

▼喉に痛みがあるときの対処法

喉が痛いと唾を飲むことすら辛くなる場合があります。喉に痛みを感じた場合は、すぐに対処することが大切です。

以下では喉の痛みがあるときの対処法を解説します。

喉を乾燥させない

喉が乾燥すると異物を追い出すための繊毛運動が弱くなり、痛みが長引く可能性があります。部屋を加湿する、水やぬるま湯をこまめに飲む、のどあめをなめるなどして、喉を乾燥させないようにしましょう。

喉を刺激しない

硬いものや辛いもの、熱過ぎる飲み物や食べ物は、喉の刺激になってしまうため、痛みがあるときは控えるのが望ましいです。

また、大声を出したり、タバコを吸ったりすると、炎症が悪化する可能性があるため避けましょう。

うがいをする

うがいは、喉の粘膜に付着したウイルスや細菌、ホコリなどを洗い流し、喉を清潔に保つための基本的なセルフケアです。粘膜にうるおいを与えられるため、乾燥による不快感の軽減も期待できます。

うがいをするときは、まず口の中を軽くすすいでから、上を向いて10~15秒ほどガラガラうがいを行います。これを2~3回繰り返しましょう。

喉が痛いときだけでなく、外出後や人混みに出かけた後、空気が乾燥しやすい季節などに取り入れるのもおすすめです。

十分な休息とバランスの良い食事を心がける

喉に痛みがあるときは、十分な睡眠と休息を確保し、体をしっかり休ませることが大切です。疲労が溜まっている状態では体調が整いにくく、喉の不快感も長引きやすくなります。

あわせて、主食・主菜・副菜を組み合わせたバランスの良い食事を意識し、肉や魚、卵、大豆製品、野菜、果物などを幅広く取り入れて体をいたわると良いでしょう。

市販薬を試す

喉の痛みや腫れが気になるときは、ドラッグストアで購入できる一般医薬品や医薬部外品を活用することもできます。

例えば、抗炎症作用があるアズレン(アズレンスルホン酸ナトリウム)が配合されたうがい薬やスプレー、トローチには、患部を清潔に保ちながら、喉の不快感をやわらげる働きが期待できます。

殺菌成分が配合された製品は、口腔内や喉の衛生管理にも役立つでしょう。市販薬にはさまざまな種類があるため、使用する際は添付文書をよく確認し、用法・用量を守って使用することが大切です。

一定期間使用しても症状が良くならない場合や高熱が続く、強い喉の痛みで食事や水分が摂れない、声がれが長引く、息苦しさがあるといった症状がみられる場合は、市販薬での対応に留めず、早めに医療機関を受診してください。

また、以下のような症状、状態のときは医薬品(および一部の医薬部外品)の服用を避けましょう。

● 抜歯後など口腔内に傷がある場合
● ヨウ素過敏症がある場合(殺菌成分配合製品の場合)
● 高熱・強い痛みで水分も摂れない、呼吸がしづらいなど、市販薬で様子を見るべきではない症状がある場合
● 5歳未満の子どもの場合(トローチ製剤の場合)

症状や年齢、体質に合った製品を選ぶためにも、使用時には薬剤師や医師に相談することをおすすめします。

医療機関に相談する

喉の痛みの要因は、乾燥や喉の酷使以外に、ほかの症状の可能性も考えられます。以下の項目に当てはまる場合は、医療機関を受診してください。

● 1週間以上症状が続いている
● 喉が痛くてあまり食事ができていない
● 喉の奥に白い点のようなものが見える
● 口の上の部分に黒い点のようなものが見える

▼喉が痛いときに避けたほうが良い食べ物・飲み物

喉が痛いときは、食べ物や飲み物の選び方にも注意が必要です。ここでは、喉が痛いときに控えたほうが良い食べ物・飲み物について紹介していきます。

喉に刺激がある食べ物・飲み物

喉が痛いときは、刺激の強い食べ物や飲み物を控えましょう。唐辛子などの香辛料を多く使った料理、酸味や塩分の強い食品は、炎症を起こしている喉の粘膜を刺激するため、不快感を強めることがあります。

また、アルコールやカフェインを多く含む飲み物は、喉の乾燥につながることがあります。乾燥により刺激を感じやすくなる可能性もあるため、摂り過ぎを控えましょう。

熱過ぎたり、冷た過ぎたりする食べ物・飲み物

喉が痛いときは、熱過ぎる食べ物や飲み物にも注意が必要です。熱いスープやお茶、コーヒーなどは、炎症を起こしている喉の粘膜を刺激します。粘膜に負担がかかることで、咳が出やすくなる場合も考えられます。

反対に、冷た過ぎる飲み物も刺激になることもあるため、喉の不快感があるときは避けたほうが良いでしょう。飲食物は人肌程度の温度にして、喉への負担を抑えると良いでしょう。

硬い食べ物

喉が痛いときは、せんべいやフランスパン、揚げ物の衣などの硬い食べ物を避けましょう。硬い食品は飲み込む際に喉の粘膜を擦り、炎症を起こしている部分に負担をかけることがあります。

食事のメニューは、おかゆやうどん、茶碗蒸し、豆腐、スープなど、やわらかく飲み込みやすいものがおすすめです。食べる際は、よく噛んでから飲み込み、喉への負担をできるだけ抑えるよう心がけてください。

▼喉の痛みの原因になるウイルス感染の予防法

喉の痛みの原因はさまざまですが、風邪やインフルエンザなどのウイルス感染が原因である場合が多いです。

以下でウイルスに感染しないための予防法を解説します。

免疫力を上げる

風邪などにかからないためには、普段から健康的な生活を意識して免疫力を上げることが大切です。

適度な運動、バランスの良い食事、十分な睡眠が免疫力を上げるポイントとなるので、意識してみましょう。

こまめに手洗いとアルコール消毒をする

帰宅後や食事前、トイレの後などには、こまめに手を洗い、アルコール消毒をする習慣をつけましょう。

ウイルスが付着したところを触った手で、口や鼻に触れるとウイルス感染する可能性があります。こまめな手洗い、アルコール消毒で接触感染のリスクを下げましょう。

▼喉の痛みは乾燥予防と市販薬でやわらげつつ、症状に応じて受診も検討しよう

喉の痛みは、風邪やインフルエンザのほかにも、乾燥や喉の酷使が原因となることがあります。

喉の痛みを早く治したい場合は、部屋を加湿する、水分をこまめに摂るようにして、喉を乾燥させないようにしてください。市販の喉スプレーやトローチを活用するのも方法の1つです。

ただし、痛みがひどい場合や、症状が長く続く場合は、医療機関を受診するようにしましょう。

一覧に戻る