消毒薬の選び方

消毒剤の基礎

4.消毒剤として望ましい条件

消毒剤としての望ましい条件として以下のことがあげられる。

  • (1)抗微生物スペクトルが広い。
  • (2)殺菌力が強く、速効的でかつ持続的である。
  • (3)有機物(血液など)存在下でも効力低下がない。
  • (4)人体に無害である(生体への毒性が低い)。
  • (5)化学的に安定(経時変化がない)。
  • (6)対象物に影響を与えない。
  • (7)水に溶けやすく、使用方法が簡便である。
  • (8)無臭である。
  • (9)安価である。
  • (10)浸透力が強い。
  • (11)廃棄段階で分解しやすい。

現在使用されている消毒剤の中で、これらの条件をすべて満足するものは存在しない。
なるべく多くの条件を満たすものが、理想的な消毒剤であるといえる。