消毒薬のQ&A

消毒薬の基礎知識

イソプロパノールとエタノールの消毒効果の違いは?

イソプロパノールはエタノールとほぼ同等の消毒効果を示すものの、親水性ウイルス(ノロウイルス、アデノウイルスなど)に対する効果はエタノールに比べて劣っています1,2)。したがって、ノロウイルス、ロタウイルスおよびアデノウイルスなどの消毒では、消毒用エタノールのほうを選択してください。 なお、イソプロパノールの毒性はエタノールより2倍程度高いです3)。また、イソプロパノールはエタノールに比べてより強い脱脂作用を示します(イラスト)4)。すなわち、手指消毒に70vol%イソプロパノールなどを用いると、手荒れが生じやすくなります。したがって、イソプロパノールのほうが安価であるものの、安全性などの観点からもエタノールの使用が勧められます。3.7%イソプロパノール添加により酒税が免除された消毒用エタノール(消毒用エタノール液IPなど)を使用してください。

引用文献

  1. Valenti WM(ed): AIDS: problem solving in infection control. Universal precautions: Part 2. Am J Infect Control 17: 39-41, 1989.
  2. Koo D, et al: Epidemic keratoconjunctivitis in a university medical center ophthalmology clinic: Need for re-evaluation of the design and disinfection of instruments. Infect Control Hosp Epidemiol 10: 547-552, 1989.
  3. Garrison RF: Acute poisoning from use of isopropyl alcohol in tepid sponging. JAMA 152: 317-318, 1953.
  4. Borgatta L, et al: Hand protection and protection from hands: hand-washing, germicides and gloves. Women & Health 15: 77-92, 1989.