各種微生物に対する消毒薬の選び方

各種微生物に対する消毒薬の選び方 項目一覧

ロタウイルス

(1)感染経路

ロタウイルスは、乳幼児の急性重症胃腸炎のおもな原因になり1)、「糞便-経口」で感染する(図1)。院内感染しやすいウイルスである1-3)。医療スタッフの手指を介する患者から患者への感染が主であるが、不顕性感染となりやすい医療スタッフ自身が感染源となることもある。

なお、ワクチン(ロタリックス®内用液)の予防接種が行われるようになった。

図1. ロタウイルスは「糞便―経口」感染である

図1. ロタウイルスは「糞便―経口」感染である

(2)有効な消毒法

ノロウイルスと同様にアルコールにやや抵抗性を示すウイルスである(図2)。消毒法はノロウイルスと同様である。

感染患者の付添人の手指の78%から本ウイルスの抗原が検出されたとの報告が示すように2)、感染防止には手洗い、手指消毒および手袋の着用が重要である。手指消毒は、液タイプの速乾性手指消毒剤の十分量(3ml)を用いて、30秒間以上の接触を保つようにする。

感染患者が使用した玩具などの消毒が必要になる。消毒には、0.1%(1,000ppm)次亜塩素酸ナトリウム(ジアエンフォーム®など)、消毒用エタノールおよびザルクリーン®などの2度拭きで対応する。

図2. ウイルスのアルコール抵抗性の強さ

図2. ウイルスのアルコール抵抗性の強さ

引用文献

  1. Lam BC, et al: Nosocomial gastroenteritis in paediatric patients. J Hosp Infect,14:351-355,1989
  2. Raad II, et al: Uncontrolled nosocomial rotavirus transmission during a community outbreak. Am J Infect Control, 18:24-28,1990
  3. Cone R, et al: Nosocomial transmission of rotavirus infection. Pediatr Infect Dis J,7: 103-109,1988