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家庭内感染を防ぐ!インフルエンザを予防できる環境作りとは

2022.11.28| 感染症・消毒

インフルエンザに感染すると、二次感染を防ぐためにも約1週間は安静にしておく必要があります。仕事をしている方にとって、年末年始の多忙な時期は寝込んでいる場合ではないはず。幼稚園や学校に通う子どものいる家庭では、子どもが感染源となり家庭内感染を引き起こす場合もあるため特に注意が必要です。
そんなインフルエンザは、室内環境を整えることで効果的に予防できます。以下では、家庭内感染を防ぐ室内環境の保ち方についてご紹介します。

 

■家族が感染してしまったら……

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インフルエンザが猛威を振るう季節は、常にマスクを付けていたり、予防接種を受けていたりとどんなに気を付けていても感染してしまう場合があります。家族のひとりが発症すれば、家庭内感染を防ぐためにも対処が必要です。
家庭内感染は、感染した家族に別室で過ごしてもらったり、使用する洗面所を分けたりすることで予防できます。しかし、幼稚園や小学校に通う子どもが感染した場合はそうもいきません。親がしっかりと看病してあげなくては、症状が悪化してしまう場合もあります。感染を予防しつつ子どもを看病するには、お互いにマスクを付けるのはもちろん、感染しにくい環境下で看病することが大切です。

 

■感染しにくい環境作り

「感染しにくい環境」とは、インフルエンザウイルスが不活性化する環境を指します。ウイルスを不活性化させるには、エタノールが効果的です。部屋に入る前など、ウイルス殺菌効果のあるエタノールが含まれたアルコール消毒剤を用いて手指の消毒を行ったり、部屋にある物品をこまめに消毒したりすることで感染を予防できます。また、インフルエンザウイルスは湿度に弱く、湿度を50%~60%以上に保つことでもウイルスは不活性化させられます。湿度が保てると気道粘膜のバリア機能も高められるため、感染予防に効果的といえます。他にも、よどんだ空気が入れ替えられるよう、こまめに換気を行うことも大切です。

 

■こまめな換気と加湿器の併用

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インフルエンザに感染しづらい室内環境にするには高い湿度とこまめな換気が重要ではありますが、「こまめに換気していると湿度が保てないのでは」と感じる方もいるかもしれません。確かに、こまめに空気を入れ替えていては湿度を高く保つことはできません。
そこでおすすめとなるのが、加湿器です。こまめに換気するのと同時に加湿器を用いることで、早急に高い湿度を保てるようになります。加湿器がない場合は、ぬれタオルでも構いません。ぬれタオルをハンガーにかけておくだけでも、加湿できます。

 

湿度を高く保ち、こまめに換気を行うことでインフルエンザは効果的に予防できます。また、エタノールを含むアルコール消毒剤を用いた殺菌消毒でもインフルエンザ予防が可能です。家庭内感染で家族全員が寝込んでしまわないためにも、日頃からインフルエンザ予防を行い、家族の健康を守りましょう。

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