2021.07.01 インフルエンザ予防について

【医師監修】インフルエンザで下痢になることはある?胃腸炎との見分け方も解説します

インフルエンザ予防について
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インフルエンザには頭痛や熱などの症状が見られることがありますが、下痢になることもあるのでしょうか。

この記事ではインフルエンザと下痢の関係、胃腸炎による下痢との見分け方について解説します。また、インフルエンザにかからないためにできる6つの対策についても紹介するので、ぜひご自身の健康を守るためにも参考にしてください。

インフルエンザで下痢の症状が出ることはある?

インフルエンザの症状は多様で、下痢になることもあります。なお、インフルエンザの主な症状としては、38℃以上の発熱、頭痛、のどの痛み、関節・筋肉の痛み、鼻汁、全身のだるさが挙げられます。場合によっては食欲不振、吐き気、嘔吐、下痢が見られることもあるので、症状だけでインフルエンザと判断できないこともあるでしょう。

下痢を起こすインフルエンザウイルスは?

下痢の症状がある場合、インフルエンザB型の可能性が考えられます。インフルエンザB型はA型と比べると熱が上がりにくく症状は比較的穏やかではあるものの、消化器系に症状が現れる傾向があり、腹痛や下痢が見られることがあります。

なお、B型はほぼ毎年流行していますが、A型と比べると爆発的に流行することは少ないという特徴があります。また、インフルエンザにはC型もありますが、毎年かかる可能性があるA型やB型とは異なり、一度かかって免疫を獲得するとかかりにくくなります。万が一かかったとしても、免疫があるため症状が重くなりにくいという点もインフルエンザC型の特徴です。

インフルエンザB型はA型よりも症状が長引くことが多い

インフルエンザB型にかかると38度以下の微熱が出るなど、A型よりも症状は穏やかなことが多いです。しかし、A型よりも症状が長引くことが多く、長期間微熱や腹痛、下痢などが続くこともあります。

下痢が見られるときは自己診断せずに医療機関を受診しましょう

インフルエンザA型にかかったときには、熱が引いた後に下痢の症状が出ることもあります。そのため、下痢があるからといってB型と自己判断してしまうことはおすすめできません。自己判断せずに、早めに医療機関を受診するようにしましょう。

インフルエンザと胃腸炎の症状の違い

下痢の症状を伴いやすいインフルエンザB型は、症状が3日以上続いてから、呼吸器症状が出てくることがあります。また、インフルエンザA型によって下痢が生じる場合は、発熱が4~7日ほど続き、熱が下がった頃に乾いた咳が出て、その後、下痢や腹痛などの消化器症状が見られるといった流れになることがあります。

一方、一般的な胃腸炎の症状は24時間以内に治まり、発熱なども3日以内に落ち着く傾向があります。下痢が長く続くとき、あるいは下痢の前に発熱期間があったときは、胃腸炎の可能性がないわけではありませんが、インフルエンザも疑うことができるでしょう。

下痢が見られるときはこまめに水分補給をしましょう

インフルエンザも胃腸炎も下痢の症状も見られるときがあります。下痢が続くと脱水症状になる恐れがあるので、水分補給をこまめにしましょう。

インフルエンザは予防することが大切

インフルエンザにかかっても、軽度の症状で回復する方もいるでしょう。しかし、つらい症状が長く続くことや、持病がある方や幼児、高齢者、妊娠中の方は重症化する可能性もあるため、インフルエンザにかからないように予防することが大切です。

また、インフルエンザは感染性の病気なので、かかってしまうと他人にうつしてしまうリスクがあります。

持病がある方や体力面で問題のある方に感染させてしまう可能性もあるため、一人ひとりがインフルエンザにかからないように注意することで、周囲の人々の健康も守っていくようにしましょう。

ここからは、インフルエンザを予防する方法として代表的なものを6つ紹介します。いずれも簡単に実践できることばかりなので、インフルエンザが流行する前から始めていきましょう。

予防接種を受ける

インフルエンザが流行する前に予防接種を受けることで、ある程度、予防することができます。

インフルエンザは種類が多く、また、変異しながら流行していくため、毎年の流行に合わせたインフルエンザワクチンがつくられます。去年、予防接種をしたから今年も大丈夫と自己判断するのではなく、毎年、その年の流行に合ったインフルエンザワクチンを接種するようにしましょう。

なお、インフルエンザワクチンを接種したとしても、完全にインフルエンザを予防できるわけではありません。しかし、インフルエンザにかかったとしても、インフルエンザワクチンを接種していない場合と比べると重症化しにくくなる傾向があります。

特に重症化のリスクが高い高齢者や幼児、妊娠中の方、持病がある方などは、医師と相談したうえで、インフルエンザの予防接種を検討するようにしましょう。

インフルエンザの流行時期は人混みを避ける

インフルエンザは感染性の病気なので、インフルエンザにかかっている人がいる場所や、インフルエンザウイルスが浮遊している場所に行かないことで、予防することもできます。

特にインフルエンザが流行する時期には、人が多い場所に出かけないことで感染リスクを減らすようにしましょう。

例えば学校や満員電車、人が多く集まるイベントなどに出かけると、インフルエンザウイルスに感染するリスクは高くなります。仕事や勉強のために人が多い場所に行かなくてはいけない方は、早めに予防接種をしたりマスクを着用したりすることで、感染リスクを下げるようにしましょう。

インフルエンザの流行時期はマスクを着用する

インフルエンザウイルスが含まれた咳やくしゃみによってインフルエンザに感染することを「飛沫感染」といいます。インフルエンザが流行しているときはマスクを着用して出かけ、飛沫感染を防ぐようにしましょう。

また、感染している可能性がある場合は、マスクを着用して過ごすことで、周囲の人々を感染させるリスクを下げることができます。鼻と口周辺をマスクで覆い、インフルエンザウイルスを含んだ飛沫が周囲に飛散しないようにしましょう。

手洗いうがいをする

インフルエンザウイルスに触れた手で食事をしたり顔を触ったりすることで、インフルエンザに感染することがあります。このような感染経路を「接触感染」といいます。

接触感染を防ぐためには、外出から戻ったときや食事をするとき、調理をするときなどにこまめに手洗いをすることが大切です。石鹸を使ってしっかりと指や爪の間も洗うようにしましょう。

また、外出から戻ったときなどにうがいをすることで、喉に付着したインフルエンザウイルスが体内に入り込むのを防ぐことができます。手洗いとうがいを習慣化し、インフルエンザウイルスから身体を守っていきましょう。

手指の消毒をこまめにする

ウイルスの中には、アルコール消毒で感染力を失うものもあります。手指用のアルコールを使って、こまめに消毒するようにしましょう。

ただし、すべてのウイルスがアルコール消毒で感染力を失うわけではありません。石鹸でていねいに手洗いをしてからアルコール消毒も実施し、ウイルスが体内に入らないように予防していきましょう。

換気をしてインフルエンザウイルスを外に出す

2~3時間に一度、換気をして、室内に浮遊しているインフルエンザウイルスを外に出しましょう。

また、室内が乾燥すると、喉の粘膜の防御機能が低下して、インフルエンザウイルスが体内に侵入しやすくなります。エアコンなどを使っているときは乾燥しやすくなるので、こまめに換気をしたり加湿器を使ったりして、室内を適度な湿度に保つようにしましょう。

インフルエンザで下痢症状が出ることも!医療機関の受診を

インフルエンザは症状の種類が多く、下痢が見られることもあります。下痢症状が続くときはこまめに水分を補給し、脱水状態にならないように注意しましょう。

また、自己診断をするのではなく、早めに医療機関を受診することも大切です。特にインフルエンザが流行する季節は予防対策を万全に行い、健康管理を実施していきましょう。

中島医師よりコメント
インフルエンザで下痢が見られることがあります。インフルエンザ流行時期に下痢が2、3日続く時は、医療機関でインフルエンザ検査を受け、早めの治療を受けることが大切です。前もってワクチンを受け、マスク、うがい、手洗いでインフルエンザ予防を心がけましょう。

監修者
監修者_中島
医師:中島由美
金沢医科大学医学部を卒業後、大学病院で小児科、市中病院で内科医として勤務。皮膚科、美容皮膚科でも研鑽を積み、2018年クリスタル医科歯科クリニックにて内科、アレルギー科、美容皮膚科を開設。内科院長として勤務。

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