2021.07.12 インフルエンザ予防について

【医師監修】インフルエンザの検査は痛い?それぞれの特徴と痛みのない方法も解説

インフルエンザ予防について
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高熱や関節痛などの辛い症状が出るインフルエンザ。そんな症状が出る中、病院で受けるインフルエンザの検査が苦痛を伴ったらますます辛くなってしまいます。

しかし、インフルエンザの検査は、鼻から綿棒を挿入する方法以外にも複数あります。そこでこの記事では、インフルエンザの検査の種類とそれぞれの特徴や、痛いかどうかも解説していきます。

インフルエンザの予防方法もあわせて紹介していますので、そちらも一緒にチェックしてみてください。

インフルエンザの検査は発症から12時間~48時間を目安に

インフルエンザの症状は、主に38℃以上の高熱、全身の倦怠感、関節痛、強い悪寒や頭痛などで、このような症状が出た場合はインフルエンザの検査を受けることになるでしょう。

インフルエンザの感染を判断するには、一般的に鼻やのどの粘膜をこすり取る検査を行います。検査を受けた経験がある方は想像できると思いますが、鼻から綿棒を入れる検査は苦痛を伴う場合が多いです。

しかしインフルエンザは、症状が出てから12時間以降48時間以内でないと、感染していてもウイルスが検出できず正確な診断ができない可能性があります。辛い検査を受けたのに、「明日もう一度検査をしに来てください」と言われることもあるので、タイミングには注意が必要です。

インフルエンザ検査の種類

インフルエンザの検査は、鼻やのどの粘膜をこすり取り、採取した検体で感染の有無を確認する方法が多いです。しかし、実は似たような方法でも微妙に違いがあり、正確さやどの年代の方向けかなども異なります。

ここからは、先進の痛くないインフルエンザ検査も含め、それぞれの検査の特徴を説明していきます。

鼻咽頭ぬぐい液で検査する方法

インフルエンザ検査で一番多く行われているのが、鼻咽頭ぬぐい液を採取して検査する方法です。鼻から綿棒のようなものを入れて、鼻の奥にある鼻咽頭をこすり検体を採取します。感度は、80~90%と高めです。

鼻がつまっている場合は鼻腔が膨張しており綿棒が通りにくいため、事前につまっていない方を伝えるようにしましょう。

鼻腔ぬぐい液で検査する方法

鼻の穴に綿棒を2~3センチほど入れて、ゆっくり回転させながら粘液をこすり取り、採取した検体で検査します。感度は鼻咽頭ぬぐい液を用いた検査より劣りますが、綿棒が刺激になり、くしゃみで飛沫を飛ばす危険性も少なく、医師の指導のもと患者自身で検体を採取できるので、他者に感染させるリスクも軽減されます。

鼻腔吸引液で検査する方法

鼻からチューブを挿入し、鼻の一番奥にある鼻咽頭から分泌液を採取して検査する方法です。乳幼児や小児に行った場合に感度が高い傾向にあり、低年齢でも比較的安全に実施できると言われています。

鼻汁鼻かみ液で検査する方法

技術の向上によって生まれた新しい方法が、鼻汁鼻かみ液を検体とした検査です。患者は専用シートで鼻をかむだけなので、体への負担もない簡便な検査です。

37.5℃以上の熱が出てから3時間で検査可能な上に、感度も従来の検査と同等程度と言われています。

咽頭ぬぐい液で検査する方法

比較的硬めの綿棒を口腔から入れて、咽頭全体をしっかり数回こすりウイルスがいないか検査する方法です。

鼻咽頭分泌液が少ない高齢者に対して行われることが多いですが、鼻咽頭ぬぐい液で検査する方法に比べると感度が低い傾向にあります。

インフルエンザの検査は痛いの?

一般的に病院で行われている鼻咽頭ぬぐい液を検体とした検査は、鼻が炎症しているかどうかや、個人差もありますが、苦痛を感じる方が多いかもしれません。

しかし、近年では痛みのない鼻汁鼻かみ液を検体とした検査もありますので、痛みが不安な方は病院にどんな検査を行っているか問い合わせてみるのも良いでしょう。

インフルエンザにかからないための予防方法

技術の進歩で痛みがない検査もありますが、まずはインフルエンザにかからないようにすることが大切です。そこでここからは、インフルエンザを予防する方法を紹介していきます。

●予防接種

インフルエンザのワクチンは、毎年流行時期前の10月下旬頃から医療機関などで接種できるようになります。

ワクチンは、完全に感染を予防する効果はありませんが、ウイルスに感染した場合に発症する可能性を軽減したり、発症した場合でも重症化を防いだりする効果が期待できます。

●こまめな手洗い、手指の消毒

インフルエンザは、接触感染すると言われています。さまざまなものに触れる手には、インフルエンザウイルスが付着している可能性がありますので、こまめに手洗いや手指を消毒することが予防につながります。

手洗いの方法としては「日常的手洗い」と「衛生的手洗い」などがあります。日常的手洗いは手が汚れてしまったときに、水道水または石鹸と水道水で洗う方法で、衛生的手洗いはアルコール手指消毒、もしくは石鹸と水道水で洗う方法になります。

アルコール消毒は短時間で手指に付着したウイルスを消毒でき、そのあと水洗いも不要です。外出先でもさっとできるので携帯サイズのアルコール消毒薬を持ち歩くと良いです。

帰宅時は「日常的手洗い」ではなくて「衛生的手洗い」をする習慣をつけるようにしましょう。

●マスクの着用

インフルエンザは、飛沫感染すると言われています。通勤時や外出時など、多くの人が行きかう場所に行く時はマスクをつけるようにしましょう。

ただし、マスクの素材やつけ方によっては、十分な感染対策の効果が得られない場合があります。マスクは不織布のものを選び、顔にしっかり密着させて使用するようにしてください。

●免疫力を高める食事や生活習慣

インフルエンザウイルスが体内に侵入しても、免疫力が高ければ発症しない場合があります。免疫力を高めるためには、ビタミンAやビタミンC、食物繊維を食事で取り入れるのもおすすめです。

食事のほかに、しっかり休養をとることも免疫力アップにつながりますので、睡眠時間を十分に確保するのも良いでしょう。

また、少し汗をかくくらいの適度な運動を毎日続けるようにしましょう。激しすぎる運動は逆効果になる可能性もありますので、会話しながら行える程度の軽めの運動にしてください。

●適度な加湿

インフルエンザウイルスは、乾燥した空気中に浮遊しやすいので、適度に加湿することも大切です。湿度を適正に保つことで、喉や気管支に生えている絨毛が活発に運動してウイルスが体外に排出されやすくなります。

インフルエンザの検査方法は1つではない

一般的に病院で行われている鼻咽頭ぬぐい液を検体とした検査は、苦痛を感じる方が多いですが、技術が進歩し鼻汁鼻かみ液を用いた痛みのない検査もあります。

インフルエンザ検査の痛みに不安がある場合は一度病院に問い合わせて、どの検査が受けられるか確認してみてください。しかし、まずはインフルエンザにかかる前にしっかり予防することが大切ですので、日頃から感染対策を行うようにしましょう。

工藤医師よりコメント
近年技術の進歩で苦痛が少ないインフルエンザ検査法が開発されるようになりました。ただし、全ての医療機関で受けることができる訳ではありませんので、不安がある方は受診前に医療機関に問い合わせてから検査を受けることをおすすめします。

監修者
監修者_工藤
医師:工藤孝文
内科医・糖尿病内科・統合医療医・漢方医。
福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。
現在は、自身のクリニック:みやま市工藤内科で地域医療に力を注いでいる
専門は、糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病、漢方治療・ダイエット治療など多岐にわたる。
テレビ・ラジオなどのメディアでは、ジャンルを問わず様々な医療の最新情報を発信している。
NHK「ガッテン!」では、2018年度の最高視聴率を獲得した。
著書は15万部突破のベストセラー「やせる出汁」をはじめ、50冊以上に及ぶ。
日本内科学会・日本糖尿病学会・日本肥満学会・日本東洋医学会・日本抗加齢医学会・日本女性医学学会・日本高血圧学会、日本甲状腺学会・日本遠隔医療学会・小児慢性疾病指定医。

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