2021.07.12 インフルエンザ予防について

【医師監修】インフルエンザの生ワクチンとは?感染症対策に役立つ基礎知識を紹介

インフルエンザ予防について
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インフルエンザは毎年流行しているため、普段から感染症対策を行っている方も多いのではないでしょうか。ワクチンも予防対策の1つですが、ワクチンの種類について知らない方も多いです。

そこで今回は、インフルエンザワクチンについて詳しく解説します。予防対策も紹介しますので、徹底的にインフルエンザ対策を行いたい方はぜひ参考にしてください。

インフルエンザのワクチンの種類

インフルエンザのワクチンを大きくわけると「不活化ワクチン」と「生ワクチン」の2つがあります。

一般的に使われているのは不活化ワクチンで、生ワクチンは比較的新しい予防接種方法。生ワクチンはまだ日本で認可されていないため、馴染みがないかもしれません。欧米で広く使われているので、日本でも近い将来は生ワクチンが普及する可能性もあります。

ちなみに、ワクチンを打ったからと言って、インフルエンザに絶対にかからないわけではありません。あくまでも「インフルエンザにかかりにくくなる」と理解しておきましょう。また、ワクチンを打っておけば万が一インフルエンザにかかっても症状が軽く済む可能性があります。

インフルエンザの重症化が心配な方は、ワクチンを接種して予防すると良いでしょう。

不活化ワクチンと生ワクチンの違い

不活化ワクチンと生ワクチンについて詳しく解説します。要点をしっかりチェックしましょう。

不活化ワクチン

インフルエンザワクチンで多く使われているのは不活化ワクチンです。不活化ワクチンは、死んだ病原体の一部をワクチンとして接種します。

病原体が体内で増えることはないので、免疫が付きにくいところが難点と言えるでしょう。免疫を付けるには複数回ワクチンを接種する必要があるため、病院に行く手間やお金もかかります。

ちなみに不活化ワクチンは、インフルエンザのほかに日本脳炎や肺炎球菌、ジフテリア・百日咳・ポリオ(四種混合)でも採用されています。

生ワクチン

生ワクチンは、生きた細菌やウイルスの毒性を弱めて作られたワクチンです。自然感染と同じように免疫を作ることができると言われています。

インフルエンザを完全に予防できるわけではありませんが、予防効果が高い傾向にあります。生ワクチンが注目されているのは、期待できる予防効果が長持ちするということが理由として挙げられるでしょう。

ただし、生ワクチンは日本でまだ未承認なのは覚えておくべきポイントです。生ワクチンは注射タイプと経鼻噴霧タイプ(鼻にスプレー)の2種類がありますが、現在国内でいくつかの医療機関が輸入して使用しているインフルエンザの生ワクチンは、経鼻噴霧タイプのフルミストのみになります。

生ワクチンの「経鼻噴霧」とは?

生ワクチンの「経鼻噴霧」は、鼻にスプレーをするタイプのワクチンです。そのため、インフルエンザワクチンの中でも比較的痛みが少ない傾向にあり、注射が苦手な方には嬉しい接種方法ではないでしょうか。

生ワクチンは弱毒化したウイルスを生きた状態で体内に取り込み、直接免疫をつけることから、予防効果が高いと言われています。生きたウイルスで免疫を作るため、インフルエンザ株が違っても発症の軽症化に期待ができるでしょう。

ただし、鼻汁や鼻閉のある方は生ワクチンを接種できない場合もあるので注意が必要です。生ワクチンの接種を検討している方は、自分の健康状態から予防接種が受けられるか各医療機関に確認してください。

また、フルミストは国内では認可を受けていないため、健康被害の発生時に公的な救済を受けられない(重度の後遺障害が発生した場合を除く)ということを覚えておきましょう。

ワクチン以外のインフルエンザ予防方法を紹介

ここからは、ワクチン以外のインフルエンザ予防方法を紹介します。ウイルスの流行時期は特に以下の5つのチェックポイントを意識して予防しましょう。

マスクの着用

インフルエンザは飛沫感染が多いので、マスクで感染予防することが大切です。感染者の咳やくしゃみにはウイルスが含まれているので、自分がインフルエンザを拡散しないためにも、きちんとマスクを着用しましょう。

手洗い

手に付いたインフルエンザウイルスは、手洗いで取り除ける可能性があります。外出先から帰宅した後は、必ず手洗いを行いましょう。手洗いの方法としては「日常的手洗い」と「衛生的手洗い」などがあります。日常的手洗いは手が汚れてしまったときに、水道水または石鹸と水道水で洗う方法で、衛生的手洗いはアルコール手指消毒、もしくは石鹸と水道水で洗う方法になります。

外出して帰ってきた際は「衛生手洗い」をしましょう。

手指消毒

手指のアルコール消毒もインフルエンザ予防効果に期待ができます。インフルエンザ以外のウイルス感染予防にも使えるので、常備しておくと良いでしょう。

持ち運びできるタイプであれば、外出先で手洗いができない場合にも使えて便利です。インフルエンザを予防したい方は、自宅用と携帯用の手指専用のアルコールを準備してはいかがでしょうか。

バランスのよい食事

インフルエンザにかからないためには、日頃から免疫力を上げる食事を心掛けましょう。全粒穀物やカテキンが含まれる食べ物は免疫力を高める効果に期待ができます。

ランチに全粒穀物パンを選んだり、飲み物に緑茶を選んだりするのが手軽なのでおすすめです。また、ビタミンAやビタミンC、食物繊維も免疫力を高める効果に期待ができます。

フルーツや野菜を積極的に摂取し、健康的な食生活を意識していきましょう。

適度な換気と加湿

湿度が低いと気動粘膜の免疫効果が低下する傾向にあります。免疫効果を高めるためにも部屋の湿度を管理することが大切。湿度は50~60%が適切ですので、加湿器や濡らしたタオルなどを活用しながら乾燥対策を行ってください。

また、インフルエンザウイルスは空気中にも浮遊しています。定期的に換気を行いながら、部屋の空気を入れ替えるようにしましょう。

インフルエンザワクチンは流行前に接種を心がけよう

インフルエンザは毎年流行するため、普段から感染予防対策を徹底することが大切です。マスクを着用したり、手洗いをこまめに行ったりしながら、インフルエンザを予防していきましょう。

インフルエンザのワクチンには「不活化ワクチン」と「生ワクチン」の2種類があります。ワクチンを接種する前に、それぞれの違いや特性を理解しておきましょう。

ワクチンはインフルエンザ感染を完全に予防できるものではありません。ワクチンを接種しても、インフルエンザ対策はしっかり行っていきましょう。

中島医師よりコメント
インフルエンザ予防には従来の不活化ワクチンとまだ日本では認可されていない生ワクチンがあります。生ワクチンは予防効果が高く、今後日本でも普及する可能性があります。注意点は、生ワクチンを受けたあと、他のワクチンを受けるには1ヶ月空けることが必要です。

監修者
監修者_中島
医師:中島由美
金沢医科大学医学部を卒業後、大学病院で小児科、市中病院で内科医として勤務。皮膚科、美容皮膚科でも研鑽を積み、2018年クリスタル医科歯科クリニックにて内科、アレルギー科、美容皮膚科を開設。内科院長として勤務。

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