2025.12.12
乾燥肌・スキンケア
毛穴の白いニョロニョロの正体は角栓!原因や間違った対処法、適切なケア方法を紹介

毛穴に白くニョロニョロしたものを見つけて、「ニョロニョロの正体は何か」「どうしたら除去できるのか」と疑問を感じる方は多いのではないでしょうか。今回は、毛穴にできる白いニョロニョロの正体と発生する原因、適切なケア方法をわかりやすく解説します。
毛穴の白いニョロニョロをピンセットで押し出したり、毛穴パックで剥がしたりすると、肌が傷ついたり毛穴が広がったりするおそれがあるため、本コラムを参考に適切な方法で対策しましょう。
毛穴の白いニョロニョロの正体は角栓
毛穴の白いニョロニョロの正体は、角栓です。角栓とは、毛穴から分泌された皮脂と古くなった角質が混ざって塊状になったものをさします。皮脂の塊のように思われがちですが、角栓の成分のうち7割がタンパク質(角質)で、皮脂は3割しか含まれていません。
角栓は、皮脂の分泌量が多い小鼻や顎、おでこなどのTゾーンに多く見られます。毛穴に外部の雑菌やウイルスが入り込むのを防ぐ役割があり、毛穴にとって欠かせない存在です。
通常は肌のターンオーバーとともに排出されますが、さまざまな要因でターンオーバーが乱れると、毛穴を塞ぐほど蓄積して白くニョロニョロした状態になります。
毛穴の白いニョロニョロ(角栓)が発生する原因は?
毛穴に白いニョロニョロ(角栓)ができる原因はさまざまです。以下では、毛穴に白いニョロニョロができる代表的な原因を5つ解説します。
皮脂の過剰分泌
角栓の原因の1つである皮脂が過剰分泌されると、毛穴に白いニョロニョロができやすくなります。
皮脂の過剰分泌の主な原因は、生活習慣やホルモンバランスの乱れ、乾燥、間違ったスキンケアなどです。ほかにも、環境や遺伝による体質など、さまざまな原因で引き起こされます。
メイクの汚れ
油分を含むメイクがきちんと落とせていないと、古い角質と混ざり角栓の原因になることがあります。また、朝に洗顔する習慣がない方の場合、寝ている間に分泌された皮脂が蓄積し、角栓の原因になる可能性もあるため注意が必要です。
ターンオーバーの乱れ
肌は日々生まれ変わっており、これをターンオーバーと呼びます。ターンオーバーの乱れにつながる主な原因は、乾燥、加齢、睡眠不足、ストレスなどです。
ターンオーバーが乱れると、正常に入れ替わることができない未熟な角質が肌表面に出て、剥がれ落ちずに角栓になることがあります。
肌の乾燥
肌が乾燥すると、ターンオーバー機能が低下し、角栓ができやすくなります。肌の乾燥は皮脂の過剰分泌にもつながるため注意が必要です。
毛穴の開き
年齢を重ねると、肌の弾力が失われ、毛穴が楕円形に広がりやすくなります。
毛穴が開くと、その分汚れが溜まりやすくなり、角栓もできやすくなるため要注意です。
毛穴の白いニョロニョロ(角栓)を取らないとどうなる?
毛穴の白いニョロニョロ(角栓)を放置すると、大きくなって毛穴を広げたり酸化して黒くなったりして、毛穴が黒くブツブツした状態(いちご鼻)になります。多数の毛穴が黒ずんだ状態になり、肌全体のトーンが暗く見えることもあります。
また、毛穴が角栓で埋まると、内部でアクネ菌が増殖してニキビができやすくなることもあるため、注意しましょう。
鼻の毛穴の黒ずみついては、以下のコラムをあわせてご覧ください。
「【医師監修】鼻の毛穴が黒ずむ原因は?適切な対処法と間違ったセルフケアを紹介」
毛穴の白いニョロニョロ(角栓)の間違ったケア方法
毛穴の白いニョロニョロ(角栓)が気になり、何とか押し出したいと思う方も多いかもしれません。しかし、間違ったケアをすると、かえって肌を傷つけたり毛穴が広がったりすることもあります。
以下では、毛穴の白いニョロニョロ(角栓)の間違ったケア方法を紹介します。
指やピンセットで押し出す
毛穴の白いニョロニョロを、指やピンセットで押し出すことは避けましょう。
肌に強い力を加えると、毛穴を傷つけたり広げたりする可能性があります。傷ついた箇所から雑菌が入ると炎症につながる場合もあるため、無理に押し出さないようにしましょう。
洗顔のときにゴシゴシ擦る
毛穴の白いニョロニョロ(角栓)を除去しようとして、洗顔時に肌を強く擦ることで、ダメージを与えてしまいます。ダメージを受けた肌はバリア機能が低下し、乾燥や皮脂の過剰分泌を起こしやすくなります。
吸着力が強い毛穴パックを使う
貼って剥がすタイプの毛穴パックは、手軽に取り入れやすいケア方法です。しかし、吸着力が強いと肌への刺激となり、かえって状態を悪化させるおそれがあります。
また、毛穴の周囲の皮膚にも刺激を与えてしまうため、毛穴パックは必要以上に使わないようにしましょう。
毛穴パックについては、以下のコラムをあわせてご覧ください。
毛穴の白いニョロニョロ(角栓)の適切なケア方法

以下では、毛穴の白いニョロニョロ(角栓)の適切なケア方法を紹介します。今までケア方法を知らなかった方や、間違ったケアを行っていた方は、参考にしてください。
①蒸しタオルで温めて、オイルで毛穴をやわらかくする
まずは、毛穴汚れが落ちやすくなるよう、蒸しタオルやスチーマーで顔を温め、毛穴を開きましょう。
角栓は油となじみやすいため、オリーブオイルやホホバオイルをしみ込ませた綿棒で気になる部分をくるくるとなでると、より角栓を除去しやすくなります。オイルが毛穴にしみ込んだら、一度ティッシュオフしてください。
②優しく洗顔する
オイルをティッシュオフしたら、しっかりと泡立てた洗顔料で包み込むようにして顔を洗います。十分に洗顔したら、ぬるま湯ですすぎ残しがないように優しくすすぎましょう。ゴシゴシ擦ると肌への刺激になるため注意が必要です。
洗顔については、以下のコラムをあわせてご覧ください。
「毛穴ケアには洗顔が重要!黒ずみの原因やおすすめの成分も紹介」
③毛穴を引き締めて、保湿ケアをする
洗顔が終わったら、化粧水、乳液、クリームなどで保湿ケアをします。肌を引き締める働きをする収れん化粧水などを使用すると良いでしょう。
また、毎日のスキンケアに、ヘパリン類似物質やセラミド、ヒアルロン酸などの保湿力が高い成分を含むスキンケアアイテムを使うのもおすすめです。
ヘパリン類似物質は、体内に存在する「ヘパリン」という物質と似た成分で、高い保湿効果が期待できます。
ヘパリン類似物質を含むスキンケアアイテムは、健栄製薬のオンラインショップで販売しているため、ぜひ利用を検討してみてください。
毛穴の白いニョロニョロ(角栓)を改善する内側からのケア方法
皮脂の過剰分泌やターンオーバーの乱れが原因である白いニョロニョロ(角栓)を改善するには、体の内側からケアすることも大切です。以下では、体の内側からのケアする方法を紹介します。
バランスの良い食事にする
糖質や脂質が多い食事に偏ると、毛穴の白いニョロニョロ(角栓)ができやすくなります。毛穴の白いニョロニョロ(角栓)を減らすには、肉や魚、卵、キノコ類、野菜、海藻などをバランス良く摂ることが大切です。
水分をこまめに摂る
私たちの体の50~60%は水分で構成されているため、水分の摂取量が少ないと、体が乾き、肌も乾燥します。肌乾燥は皮脂の過剰分泌の原因となります。毛穴の白いニョロニョロ(角栓)を予防するには、1日2リットルを目安にこまめな水分補給をしましょう。
適度な運動をする
運動をすると、血行が良くなり、肌のターンオーバーが整いやすくなります。
また、ターンオーバーが乱れる原因の1つであるストレスを解消する意味でも、適度な運動習慣をつけることは重要です。
十分な睡眠を取る
就寝中に、肌を修復してターンオーバーを整える「成長ホルモン」が分泌されます。成長ホルモンが分泌されやすいのは、入眠後約3時間です。この時間に質の良い睡眠が取れるよう工夫してみましょう。
質の良い睡眠を取るには、入眠する2~3時間前に入浴するのがおすすめです。
毛穴の白いニョロニョロ(角栓)には適切なケアで対処しよう
毛穴の白いニョロニョロの正体は、皮脂と古い角質が混じった角栓です。
気になったときは押し出したり強く洗顔したりせず、適切なスキンケアを行ってください。
また、毛穴の白いニョロニョロ(角栓)が出にくい肌を目指すには、体の内側からのケアも大切です。生活習慣が乱れやすい方は、食事や運動、睡眠などの習慣を見直してみましょう。
















