Column

2023.07.12

乾燥肌・スキンケア

赤みのあるニキビ痕は見た目も目立つため、極力早く治したいと感じている方が多くいます。しかし、赤身のあるニキビ痕は治るまでに時間がかかる傾向にあります。

今回は「赤みのあるニキビ痕の原因」や「ニキビ跡を消す方法」を紹介します。

ニキビやニキビ痕の予防方法についても詳しく紹介していますので、肌トラブルに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

赤みのあるニキビ痕の原因

ニキビ痕にもいくつか種類があり、皮膚が凹んだり肌が茶色くなったりします。赤みのあるニキビ痕は、肌に炎症が残っている状態です。

肌が炎症すると表面が薄くなるため、毛細血管がうっ血している状態が赤みとなって見えています。

また、ニキビの炎症による肌の刺激が原因で、メラニン色素が赤色に沈着している可能性もあります。

赤みのあるニキビ痕はニキビが治っても肌がダメージを負っている状態です。症状が気になっても手で必要以上に触れないように注意しましょう。

赤みのあるニキビ痕を消す方法

赤みのあるニキビ痕は、肌のターンオーバーを繰り返すうちに自然と消えていくケースが多いです。

肌のターンオーバーを促すためにも、普段からきちんと肌ケアを行いましょう。ニキビ痕がきれいに消えるまでは半年以上かかる場合があるので、根気よくスキンケアを行うことが大切です。

時間が経ってもニキビ痕が消えない場合は、医療機関で治療する方法もあります。医療機関では内服薬や医療機器を使用してニキビ痕の治療を行っているので、最寄りの皮膚科や美容皮膚科に相談してみましょう。

今の肌の状態を知りたい方も、セルフケアを行う前に医療機関を受診してください。

赤みのあるニキビ痕を作らない予防方法

赤みのあるニキビ痕を治すには時間がかかります。症状が悪化すると医療機関でも治療が長引く可能性があるので、ニキビ痕を作らないためにも普段からしっかりと予防することが大切です。

ニキビ痕の予防方法を5つ紹介しますので、以下の要点を参考に肌ケアに取り組んでください。

保湿ケアを行う

保湿はスキンケアの基本です。肌が乾燥するとバリア機能が低下し、紫外線をはじめとする外部からの刺激に敏感になります。

肌へのダメージはニキビやニキビ痕の原因となるため、普段からきちんと保湿ケアを行い、肌のバリア機能を高めましょう。

肌のターンオーバーを整えるためにも保湿ケアは欠かせません。ニキビ痕はターンオーバーの繰り返しで徐々に薄れていくので、うるおいのある健康な肌を目指してください。

スキンケアアイテムは高保湿成分が含まれた商品を選ぶと良いです。セラミドやヘパリン類似物質は肌の保湿効果に期待ができる成分なので、スキンケアアイテムを購入する際は配合成分をチェックしてみましょう。

定期的に角質ケアを行う

古い角質が肌に残ったままだと、肌のターンオーバーが乱れる場合があります。ターンオーバーが乱れるとニキビ痕の改善に影響を与えるほか、古い角質が毛穴に詰まり、ニキビの要因となるので注意が必要です。

ニキビ痕を少しでも早く治したい方は、肌表面に残っている角質を定期的に取り除きましょう。角質ケアアイテムを使用すると、簡単に古い角質を除去できます。

ただし、角質ケアアイテムは肌への刺激が強い傾向にあるため、なるべく刺激の少ないアイテムを使用してください。角質のケアをした後は保湿ケアを必ず行いましょう。

紫外線対策をする

紫外線は肌にダメージを与えるため、赤みのあるニキビ痕にさらに刺激が加わり、悪化させてしまう可能性があります。

紫外線はメラニン色素の生成も促すため、シミができる可能性もあります。健康な肌を守るためにも、普段からしっかりと紫外線対策を行ってください。

日差しの強さに関係なく紫外線は年中出ているので、日中は紫外線対策を行うことが大切です。日焼け止めや日傘、帽子を上手に活用しながら肌を紫外線から守りましょう。

赤みのあるニキビ痕ができている肌はデリケートな状態です。日焼け止めは低刺激性のアイテムを使用し、肌を労わってください。

バランスの良い食事を心がける

ニキビ痕を治すには、体の内側からのケアも大切です。偏った食生活を送っている方は、この機会にバランスの良い食事を摂取するように心がけましょう。

ビタミンBはニキビ予防に期待ができる栄養素なので、意識的に摂取してみてください。納豆やレバー、卵やアーモンド、うなぎ、カレイにビタミンBが豊富に含まれているので、毎日の食事にプラスしてみましょう。

ビタミンEは血行を促す効果に期待ができるので、卵やオリーブオイル、大豆やアボカドを上手に食事に摂り入れてください。

色素沈着の予防効果が期待できるビタミンCも積極的に摂取しましょう。ビタミンCは果物や野菜に多く含まれているので、肌や身体の健康のために野菜中心の食事を意識してみてください。

しっかりと睡眠を取る

睡眠不足は、ニキビをはじめとする肌トラブルの要因の1つです。睡眠不足になると成長ホルモンの分泌がされず、肌のターンオーバーが乱れる原因となります。

肌のターンオーバーが乱れると肌に古い角質が残ってしまうほか、ダメージの修復に影響を与えます。

普段から睡眠時間が短い方や眠りが浅い方は、しっかりと質の良い睡眠が取れるように努力しましょう。

就寝の2~3時間前に入浴を済ませると、スムーズに入眠できる可能性があるので寝つきが悪い方は試してみてください。

また、睡眠の質を高めるためにも、就寝の1時間前にはテレビやパソコンなどの光を浴びないように意識することが大切です。

赤みのあるニキビ痕を作らないためにもスキンケアと生活習慣の見直しをしよう

赤みのあるニキビ痕は、肌の炎症やメラニン色素の沈着が原因として考えられます。ニキビ痕の改善は時間がかかるので、根気よくセルフケアを続けることが大切です。

保湿ケアや角質ケア、紫外線対策を行いながら、ニキビ痕の改善や予防に努めましょう。食生活や睡眠の質も改善しながら、体の内側からのケアも意識して行ってください。

肌の状態に不安がある方は自己判断せず、医療機関に相談してからセルフケアを行うようにしましょう。


泉医師よりコメント

赤みを帯びたニキビ跡の原因は、長期間の炎症により毛穴周辺に毛細血管が集中してしまったことにあります。セルフケアだけで完全に治すのは難しいこともあるので、半年以上続く場合には医療機関を受診されることを検討してもいいかもしれません。

泉医師

監修者

医師:泉 さくら

日本皮膚科学会皮膚科専門医。 琉球大学医学部卒業/東京大学医学部附属病院皮膚科・都内美容皮膚科・形成外科勤務後、ココメディカルクリニックを開業。一般皮膚科、美容皮膚科、アレルギー外来、女性外来を行い、漢方薬などを用いた近代西洋医療と補完代替医療、伝統医学等を組み合わせて行う統合医療を積極的に取り入れている。

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