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コラム
COLUMN

2023.12.15

乾燥肌・スキンケア

【医師監修】肌を白くする方法とは?適切なスキンケアとおすすめの成分を紹介

きれいな白い肌は清潔感があり、若く健康的に見えます。自身の肌の黒さやくすみが気になり、「肌を白くする方法があれば知りたい」「日頃のスキンケアで肌を白くしたい」と考えている方も多いでしょう。

そこで今回は、肌が黒くなる原因や肌を白くする方法、肌を白くするためのおすすめの成分を紹介しています。

肌の色が黒いのは遺伝ばかりが原因ではありません。加齢やライフスタイル、スキンケアが原因で肌の色は変化します。肌の色で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

そもそも肌が黒くなる原因とは?

肌を白くしたいと考えるなら、まず肌が黒くなる原因を理解しなくてはなりません。肌が黒くなる主な原因には、以下の6つが挙げられます。

  1. 紫外線
  2. 偏った食事
  3. 血行不良
  4. 毛穴の黒ずみ
  5. 乾燥
  6. 強い摩擦や刺激
  7. 遺伝

それぞれの原因について詳しく解説していきます。

紫外線

紫外線から肌を守る働きがあるメラニン色素により、肌は黒くなります。紫外線は、太陽の光に含まれているさまざまな波長の1つです。有害性があり、皮膚に炎症反応を起こさせるほかにも、皮膚がんや白内障とも関係しています。

メラニン色素が多いほど肌の色は黒くなりますが、それは紫外線の害から守られている証拠です。日に当たっても黒くならず赤くなるタイプの方は、紫外線に対する防御力が弱いので、よりしっかりとした紫外線対策をする必要があります。

色が黒くなりやすい方でも、多くの紫外線を浴び続けるのは健康に良くありません。

偏った食事

偏った食事を摂っていると、肌に必要な栄養素であるビタミンやタンパク質などが不足します。栄養不足になると内臓機能は低下し、ホルモンバランスも乱れやすくなります。また、糖質や脂質の摂りすぎは、肌の水分や脂質のバランスを崩します。

栄養素の不足や内臓機能の低下、ホルモンバランスの乱れ、乾燥、過剰な皮脂の分泌は、肌の状態を悪くする要因です。乾燥や肌荒れをはじめとした肌の問題は、肌のくすみの原因となり、肌の色を暗くしてしまう可能性があります。

血行不良

血行不良は、肌のくすみの原因です。肌の下の血管に流れている血液の量が減ると、肌の健康的な赤みがなくなり、黒や黄色などくすみの原因となる肌の色が目立つようになります。

肌がくすんでいると、肌が黒ずんで見えてしまいます。血行不良の原因には、不規則な生活や偏った食生活、喫煙などが挙げられます。

毛穴の黒ずみ

毛穴の黒ずみも肌が黒く見える原因の1つです。毛穴に皮脂や角質が詰まると、黒い角栓ができます。毛穴に詰まっている皮脂や角質が酸化したり、大気の汚れが付着したりするのが原因です。

また、毛穴の開きによりできる影も、肌を黒く見せます。毛穴の開きや黒ずみを解消するには、日頃の適切なケアが必要です。

乾燥

肌が乾燥するとバリア機能が低くなり、肌トラブルが起きる可能性が高くなります。肌荒れや湿疹などの肌トラブルは、黒ずみや色素沈着の原因にもなります。肌トラブルが起きたら、症状が重くならないうちに早めに対処しましょう。

乾燥肌は、肌を黒く見せるくすみや毛穴の広がりの原因にもなります。乾燥しやすい季節だけでなく、日頃から丁寧な保湿ケアを心がけましょう。

強い刺激や摩擦

強い刺激や摩擦は、肌が黒く見えるくすみや色素沈着の原因です。肌を強くこすって洗うと、汚れだけでなく肌の保湿成分も洗い流されます。肌の保湿成分は肌のバリア機能を担っているため、なくなると外部刺激により炎症を起こしやすくなります。

慢性的な炎症を繰り返すと、色素沈着やくすみ、シミが現れやすくなります。毛穴の汚れを取るために力を入れてゴシゴシと洗顔を行う方もいますが、肌にとって大きな負担になります。

遺伝

肌の色には、遺伝的な要因もあります。生まれつきメラニン色素が多い方もいれば、少ない方もいます。

また、メラニンが生成されやすい方と、されにくい方もいます。

肌を白くすることはできる?

もともとメラニン色素が多い方もおり、本来の肌の色以上に白くするのは難しいです。その上で、自身の腕の内側や普段服で隠れていて紫外線の影響を受けていない、本来の肌の色をチェックしてください。

白い肌を目指すなら、本来の自身の肌の色を目指しましょう。

また、一度日焼けした場合は、もとの色に戻すまでには時間がかかります。痛みや炎症を起こした場合には1~2週間で皮が剥け、落ち着くまで3週間以上かかることもあります。

痛みや炎症がない状態で肌が黒くなった場合でも、もとの色に戻るまでは数週間~数ヶ月かかることを覚えておきましょう。

肌を白くする方法

肌を白くする方法は、大きく「生活習慣の改善」「スキンケア」の2つに分かれます。まずは、偏った食事や睡眠不足、運動不足、喫煙習慣などくすみの原因となる生活習慣を改善しましょう。

また肌を白くするためには、適切なスキンケアを行わなければなりません。間違った洗顔方法やスキンケアでくすみや色素沈着、毛穴の黒ずみが発生する場合もあるからです。

適切なスキンケアを行いながら、くすみや黒ずみを除去できるスキンケアアイテムを使用すれば、それらの除去法によって肌が白く明るくなっていく可能性は高くなります。

生活習慣で肌を白くする方法

白い肌を目指すには、生活習慣の改善が必須です。しかし、生活習慣を変えたからといってすぐに肌が白くなるわけではありません。長期間にわたって肌に良い生活を続けていくことが大切です。

以下では肌を白くするための生活習慣を紹介していきます。

適度な運動をする

運動をすると、肌に良い影響を与える成長ホルモンが分泌されやすくなります。成長ホルモンは肌の新陳代謝を促し、紫外線から受けたダメージの回復を促してくれます。

また、運動により血行が促進されるので、血行不良による肌のくすみの改善も期待できます。

運動といっても、本格的な運動をする必要はありません。軽いウォーキングやランニングでも十分です。運動が苦手な方は、まず日常生活で歩く機会を増やしたり、歩く速度を速めたりして、体を動かす機会を増やしましょう。

体を温める

体を温めることは、肌のくすみの原因となる代謝の低下や血行不良、乾燥肌の防止になります。とくに女性は男性に比べて体が冷えやすいので注意しましょう。

筋肉は体温を上昇させる働きがあるのに対し、脂肪は冷えやすい特徴があります。女性は男性に比べて筋肉が少なく、脂肪は多い傾向があるので冷えが起こりやすいです。くわえて、月経時の血液不足によって体が冷える場合もあります。

体を温めるためには、湯船にゆっくり浸かって体を温めるのがおすすめです。お風呂あがりはパジャマの上に何か羽織ったり、靴下を履いたり、首にタオルを巻いたりして、温まった体を冷まさないようにしましょう。

普段から温かい食べ物や飲み物を摂取するのもおすすめです。

食生活を見直す

肌を白くするためには、偏った食生活を見直しましょう。食生活の乱れは、肌荒れや乾燥肌の原因となる、内臓機能の低下やホルモンバランスの乱れを引き起こします。

朝食、昼食、夕食の3食をしっかり摂った上で、炭水化物(糖質)、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルの5大栄養素をバランス良く摂取しましょう。ダイエット中の方が避けがちな炭水化物や糖質も、適量の摂取を心がけてください。

また、適切な食生活を意識しながら、悩みに沿った栄養素をプラスするのもおすすめです。以下はくすみや乾燥に悩んでいる方におすすめの栄養素と食材です。

悩みの種類おすすめの栄養素多く含まれる食材
肌のくすみ鉄・クエン酸・ビタミンCレバー・しじみ・レモン・黒酢
肌の乾燥ビタミンA・カルシウムほうれん草・にんじん・レバー・牛乳・小魚

何か特定の食材ばかりを集中的に食べるのではなく、さまざまな食材をバランス良く摂取することが大切です。

スキンケアで肌を白くする方法

肌を白くするためには、適切なスキンケアを行いましょう。以下では、肌の色を白く、明るくするためのスキンケアを紹介します。

紫外線対策を行う

肌を白くするためには、そもそも日焼けを防止しなくてはなりません。肌を黒くするメラニン色素を作らせないように、紫外線対策をしましょう。

紫外線対策には、日焼け止めの使用がおすすめです。紫外線は窓ガラスを通過して屋内に入ってきます。外出しない日やメイクをしない日でも、日焼け止めは塗りましょう。

紫外線にはUV-AとUV-Bの2種類があります。日焼け止めのPA(Protection grade of UV-A)とSPF(Sun Protection Factor)の表示は、UV-A、UV-Bをどれだけ防止できるかを示しています。

以下の表にまとめたので、チェックしてみてください。

種類肌への影響日焼け止めの表示防止効果
UV-A肌を黒くするPA(Protection grade of UV-A)+~++++
UV-B肌に炎症を起こすSPF(Sun Protection Factor)2~50+

PA(Protection grade of UV-A)の場合、+が多いほど、SPF(Sun Protection Factor)の場合には数値が高いほど、防止力が高くなります。

ただし日焼け止めの効果が高いほど、肌への負担が大きくなります。そのため状況に合った日焼け止めを、都度使い分けるのがおすすめです。

日焼け止めの適切な使用例は以下になります。

活動例具体的な例日焼け止めの効果
日常生活近所に買い物に行く程度SPF15~20
PA++
長時間の外での活動アウトドアレジャー、屋外で行うスポーツなどSPF30以上
PA+++以上

汗をかいたり水に入ったりする場合には、耐水性の製品を選びましょう。日焼け止めは手や衣類に触れると落ちるので、2~3時間おきに塗り直してください。

日焼け止めを使用するほかにも、以下の紫外線対策が有効です。

  • 紫外線が強い時間帯は外での活動を控える
  • 日傘、帽子を使用する
  • UVカットの衣類を着る

紫外線は5月頃から真夏と同じくらい強くなります。気温で判断せず、早めに夏同様の紫外線対策を始めましょう。

肌に負担の少ないスキンケアを行う

間違ったスキンケアは、くすみや乾燥の原因になります。

例えば、乾燥肌を改善するために洗顔料は使わない方がいますが、それは間違いです。洗顔料を使用しないと肌についた汚れが落とせきれず、肌トラブルが引き起こされる可能性が高まるでしょう。

乾燥肌や敏感肌に悩んでいる方は、肌に負担の少なく肌の皮脂や水分を保ちやすいアミノ酸系の洗顔料を選ぶのがおすすめです。

また、洗顔する際には洗顔料をしっかり泡立てて、泡を転がすようにしましょう。洗顔後は乾燥しやすいため、速やかに保湿を行うのもポイントです。

保湿効果の高いスキンケアアイテムを使用する

肌が乾燥すると、肌がくすんで暗く見えます。肌が乾燥しやすい方は、保湿効果の高いスキンケアアイテムを使用しましょう。化粧水をつけた後は、必ず乳液を使って肌表面の水分の蒸発を防いでください。

保湿効果が高いとされる成分は、ヒアルロン酸やセラミド、医薬品に用いられるヘパリン類似物質などが挙げられます。

美白効果が期待できるスキンケアアイテムを使用する

肌を白くするためには、化粧水や美容液、乳液などのスキンケアアイテムを選ぶ際に、美白成分が配合されているものを選びましょう。

美白化粧品はメラニン色素の生成を抑え、シミやそばかす、くすみの発生を抑制する効果が期待できるものです。ただし、先述したとおり、美白化粧品などによってご自身のもつ本来の色以上に白くなることはないことを覚えておきましょう。

なお、濃いシミや色素沈着に悩んでいる方は、皮膚科に相談するのも1つの方法です。

肌トラブルがある場合には皮膚科を受診する

ニキビや湿疹、かぶれなどの肌トラブルを放置すると、悪化して痕が残ったり、色素沈着が残ったりします。ひとたび肌トラブルの痕や色素沈着が起こると、もとに戻すのが難しく、きれいな状態になるまで時間がかかります。

肌トラブルが起きた際には、なるべく色素沈着や痕が残らないようにしなくてはなりません。肌トラブルには適切な処置が必要です。自身で判断せず、症状が重くならないうちに皮膚科を受診しましょう。

肌を白くするためのおすすめの成分

肌を白くするために良いとされているのは、次の成分です。スキンケアアイテムを購入する際の参考にしてください。

  • ビタミンC
  • トラネキサム酸

各成分を詳しく説明します。

ビタミンC

美白にはビタミンCの摂取が効果的です。紫外線を浴びるとメラニン色素が作られて肌が黒くなります。それに対しビタミンCは、メラニン色素の生成を抑える働きと、メラニン色素を淡色化する効果が期待できます。

メラニン色素は、酸化により色が濃くなるのが特徴です。それに対しビタミンCは、メラニン色素の酸化を抑制し、酸化したメラニン色素を脱色しようと働きかけます。

また、ビタミンCには、過剰な皮脂分泌の抑制や、コラーゲン生成の促進も期待できるでしょう。

トラネキサム酸

トラネキサム酸とは、人工的に作られたアミノ酸の一種です。

トラネキサム酸には、日焼けによるメラニン色素の生成を抑制する効果があります。紫外線による色素沈着の改善も期待できるでしょう。

トラネキサム酸は肝斑を改善する成分として、一定の効果が認められています。

自身に合った対策や改善をして白い肌を目指そう

肌が黒くなる理由には、紫外線による影響のほかに、くすみや毛穴の黒ずみ、色素沈着などがあります。まずは日焼けをしないよう、紫外線対策をすることが大切です。

また、乾燥すると肌がくすんで暗く見えるので、保湿も徹底しましょう。肌を白くするには、生活習慣の改善や適切なスキンケアを行う必要があります。

さらに、美白に良いとされる成分が含まれているスキンケアアイテムを使用すれば、よりご自身の肌のもつ白さに近づけるでしょう。自身の肌が黒い原因は何なのかを知り、それに合ったスキンケアを行ってください。

泉医師からのコメント

美白になるには、紫外線対策を徹底するとともに、美白効果が期待できる化粧品の使用や、美白に役立つ栄養素を摂取するのが効果的です。また、くすんでしまった肌をできるだけ早く白くして、シミやそばかすなどの色素沈着をケアしたい方は、医療機関での治療を試してみてもいいかもしれません。

監修者画像

監修者

医師:泉 さくら

日本皮膚科学会皮膚科専門医。
琉球大学医学部卒業/東京大学医学部附属病院皮膚科・都内美容皮膚科・形成外科勤務後、ココメディカルクリニックを開業。一般皮膚科、美容皮膚科、アレルギー外来、女性外来を行い、漢方薬などを用いた近代西洋医療と補完代替医療、伝統医学等を組み合わせて行う統合医療を積極的に取り入れている。

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