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コラム
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2021.04.19

乾燥肌・スキンケア

【医師監修】乾燥肌の治し方は?カサカサの原因や保湿アイテムなど対策方法も紹介

乾燥肌は手触りがカサカサになるだけでなく、メイクのノリが悪くなったり、粉をふいたりと見た目に影響を及ぼすこともあります。さらに悪化すると、かゆみや赤みが出るなど、多くの方を悩ませます。

そんな不快な乾燥肌を治したいと思ったとき、化粧水や乳液などのスキンケアに集中的に取り組む方が多いのではないでしょうか。

しかし実は、乾燥肌を治すには、スキンケアなどの外側からのケアだけでなく、内側からのケアも大切なのです。この記事では、乾燥肌の原因から対策方法、乾燥肌におすすめの保湿アイテムなどを詳しく解説していきます。

まずは乾燥肌がどんな状態なのか知ろう!

本来、健康な肌には「バリア機能」が備わっており、外部刺激から肌を守り、肌内部の水分が蒸発するのを防ぎ、うるおいを保つことができています。

乾燥肌は、何らかの原因でこのバリア機能が崩れてしまい、肌の水分と油分が足りなくなった状態です。

乾燥肌は悪化すると、かゆみや皮むけ、粉ふき、赤みなどの症状が出ることがあり、さらに進行すると膿が出るほど炎症する場合もあります。乾燥は肌にさまざまなトラブルを引き起こす大敵なので、悪化する前にしっかり治す必要があります。

乾燥肌の原因は?

肌がつっぱるなど不快な症状が出る乾燥肌の原因に、大きく関わっているのがバリア機能です。そのバリア機能が低下する原因は、加齢や栄養不足など内的要因や、空気の乾燥などの外的要因など実にさまざまです。

加齢や栄養不足など乾燥肌の要因と、それらが肌に与える影響を詳しく解説していきますので、ご自身の乾燥肌の原因を見つめなおして、しっかり対策を立てていきましょう。

加齢

肌はうるおいをキープするために、皮脂をはじめとする分泌物を産生・分泌していますが、これらは加齢とともに減少していきます。そのため、年齢を重ねると、バリア機能を保つことが難しくなってしまいます。

また、加齢によるホルモンバランスの乱れも乾燥の原因になる場合があります。女性は30代以降、女性ホルモンのバランスが崩れやすくなるため、乾燥肌に悩まされる方も増加する傾向にあります。

紫外線

シミやシワの原因として多くの方に知られている紫外線も、乾燥肌の一因といわれています。紫外線を長時間浴びると、バリア機能を保つ上で重要な役割を果たしている「角質層」がダメージを受けることがあります。

角質層は、肌の一番外側にある皮膚の層で、花粉や雑菌、熱、紫外線などの外部刺激の影響を受けにくくしています。しかし、長時間紫外線を浴びると、軽い火傷のように炎症を起こし、バリア機能の低下につながる可能性が高くなります。

空気の乾燥

保湿ケアをしていても、空気が乾燥していると肌内部の水分は蒸発しやすくなります。とくに、大気が冷え込み空気が乾燥する冬は、乾燥肌に悩む方が増加します。さらに、寒い季節は、暖房やストーブなどをつけるため室内もカラカラになっている場合があり、乾燥肌が進行しやすい条件が重なっているため注意が必要です。

栄養不足

肌をつくっているのは毎日食べる食事です。健やかな肌を保つためには、栄養バランスのとれた食事を1日3食食べることが大切です。

しかし、例えばダイエットで食事制限していたり、炭水化物メインの単品料理を頻繁に食べていたりするなど偏った食事をしていると、健康な肌を保つために栄養素が不足してしまい、乾燥肌になる場合があります。

乾燥肌の治し方

女性

さまざまな肌トラブルの引き金となる乾燥肌。改善するためにしっかり保湿ケアをしてもなかなか治らず、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

実は乾燥肌の対策は、内と外の両方からアプローチをすることが大切なのです。乾燥肌を治すための対策方法を項目ごとに解説していきます。

保湿ケアでうるおいを与える

まず、乾燥肌対策で大切なのは、毎日のスキンケアです。洗顔後や入浴後に、保湿力の高い化粧水や乳液を使ってケアしましょう。ヒアルロン酸、セラミド、グリセリンなど高保湿とされる成分を含んだ保湿剤を使用するのがおすすめです。

しっかり肌に水分を入れたあとは、クリームやワセリンなど油分が多く含まれたものを重ねて、水分を逃がさないようにします。

また、乾燥肌は敏感になっている場合がありますので、なるべく肌を刺激しやすい香料、防腐剤、アルコールを含まないものを使うのもよいでしょう。

外的刺激から肌を守る

乾燥肌を悪化させないためには、紫外線や空気の乾燥などの外部刺激から肌を守ることも重要です。

顔や体に日焼け止めを塗り、つばの広い帽子や日傘などで紫外線から肌を守るようにしましょう。日焼け止めは、敏感になっている乾燥肌を刺激する可能性がありますので、なるべく低刺激で落としやすいものを使うのもポイントです。

また、空気の乾燥から肌を守るために、部屋の湿度は60%を目安にキープするようにします。そのために、加湿器で湿度を調整したり、暖房の設定温度を下げたりすると乾燥しにくくなります。

水分と食べ物で栄養補給

水分補給と栄養補給をしっかり行うことで、内側からうるおすことができます。水分はのどが渇いたと感じる前に、こまめに摂取するのがポイントです。水分は一度に補給すると、尿として排出されてしまいますので、注意が必要です。

また、食事で大切なのは、肌の材料となるタンパク質をはじめ、健やかな肌へ導くビタミンB2やB6、皮脂のもととなる必須脂肪酸を意識的に摂取することです。ご飯やパスタなどだけでなく、肉や魚、野菜、フルーツなどをバランスよく食べるようにしましょう。

乾燥肌の治し方で大切なのは、内側と外側からのケア!

乾燥肌を治すには、保湿ケアだけでなく、こまめな水分補給やバランスのよい食事など内側からのケアも大切です。内側と外側の両方からのケアを心がけましょう。

ただし、乾燥がひどく、赤みやかゆみがある場合は、さらに悪化する前に病院を受診するようにしてください。

工藤医師よりコメント

乾燥肌対策はついつい皮膚を保湿するなど、外側からのケアに目がいきがちですが、内側からのアプローチを行うことも大切です。特に女性はダイエットなどで栄養素が偏りがちですので、バランス良い食生活を心掛けて下さい。

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監修者

医師:工藤 孝文

内科医・糖尿病内科・統合医療医・漢方医。
福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。
現在は、自身のクリニック:みやま市工藤内科で地域医療に力を注いでいる。
専門は、糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病、漢方治療・ダイエット治療など多岐にわたる。
テレビ・ラジオなどのメディアでは、ジャンルを問わず様々な医療の最新情報を発信している。
NHK「ガッテン!」では、2018年度の最高視聴率を獲得した。
著書は15万部突破のベストセラー「やせる出汁」をはじめ、50冊以上に及ぶ。
日本内科学会・日本糖尿病学会・日本肥満学会・日本東洋医学会・日本抗加齢医学会・日本女性医学学会・日本高血圧学会、日本甲状腺学会・日本遠隔医療学会・小児慢性疾病指定医。

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