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コラム
COLUMN

2023.12.15

乾燥肌・スキンケア

【医師監修】肌を綺麗にする方法とは?適切なスキンケアと生活習慣について解説

肌を綺麗にしたいけど、何をすれば良いのかわからないという方もいるのではないでしょうか。そもそも綺麗な肌とはどのような肌なのでしょうか。

綺麗な肌を目指すなら、スキンケアをはじめとした外側からの働きかけだけでなく、内側からのアプローチも必要です。

そこで今回は、「綺麗な肌の条件」と「内側から肌を綺麗にする方法」「外側から肌を綺麗にする方法」「肌を綺麗にするおすすめの成分」について解説します。

肌に関しての悩みを持っている方は、ぜひ参考にしてください。

綺麗な肌の6つの条件

綺麗な肌を目指すなら、まず綺麗な肌とはどのような肌なのかを具体的に知る必要があるでしょう。以下では、綺麗な肌の条件を6つ紹介します。

綺麗な肌がどのようなものなのかを知り、具体的な目標をイメージできるようになりましょう。

うるおいがある

うるおいがある肌とは、適切な水分が保たれている肌のことです。肌が皮脂膜で覆われて、水分が蒸発しにくい状態です。

うるおいがある肌はしっとりとしたなめらかな感触が特徴であり、健康的で美しく見えます。肌にうるおいがないと、ざらつきやひび割れが目立ちやすくなります。

キメが細かく整っている

キメが細かく整っているのは綺麗な肌の特徴です。肌の表面には細かな三角形の凹凸があり、1つひとつの三角形は皮溝という溝と皮溝に囲まれた皮丘でできています。

キメが細かく整っている肌は、三角形が細やかで規則正しく並んでいるのが特徴です。肌のキメが細かく整っているとツルンとしたなめらかな肌に見え、化粧のノリも良いです。

キメが整っていない肌は網目が不規則で皮溝も深く、皮丘に弾力がありません。

ハリがある

ハリがある肌とは、もっちりと弾力のある肌のことです。肌のコラーゲン量が十分で、みずみずしさもあります。

肌にハリがあると、年齢にかかわらず若々しく見えるでしょう。反対に肌にハリがなくなると、しわやたるみが目立つようになり、年齢よりも老けて見える場合もあります。

肌トラブルがない

健康で肌トラブルがない肌はやはり綺麗に見えます。肌トラブルが多いと見た目も損なわれてしまうでしょう。

肌トラブルには、ニキビ、かさつき、かぶれ、湿疹などが挙げられます。肌トラブルはそのままにしておくと悪化してしまう可能性もあるので、なかなか改善しない場合には皮膚科に相談するのがおすすめです。

毛穴が目立たない

毛穴は肌の印象を大きく変える要素の1つです。毛穴が目立たない肌はそれだけで清潔感があり、傍から見た場合の好感度も高いでしょう。

皮脂量が多い肌は皮脂が毛穴につまりやすく、毛穴を目立たせる原因になります。さらに、お化粧が崩れやすく、毛穴浮きが起こることもあります。

透明感がある

透明感のある肌とは、くすみがなく白くツヤがあり、肌の色が均一な肌のことです。うるおいやハリ、肌トラブルや毛穴が目立たないのも透明感のある肌の条件となります。

綺麗な肌の条件をある程度満たした状態の肌を、透明感のある肌と表現する場合が多いです。

肌を綺麗にする方法は大きく分けて2つ

肌を綺麗にする方法には、内側と外側からのアプローチの2つがあります。内側からのアプローチとは、主に生活習慣の改善です。

例えば、食生活が乱れていると肌に必要な栄養素が足りなくなり、乾燥肌の原因となる皮脂分泌の低下や、タンパク質不足による新陳代謝の低下につながります。

また、睡眠不足や喫煙、過度な飲酒は、ターンオーバーが乱れる原因です。肌と生活習慣は密接な関わりがあると理解しましょう。

外側からのアプローチとは、スキンケアや紫外線対策、肌トラブルの治療などです。適切なスキンケアを行わないと、肌トラブルが起きたり深刻化したりすることがあるでしょう。

間違ったスキンケアは、肌に悪影響があるので注意が必要です。自身に合ったアイテムを適切な方法で使用する必要があります。肌トラブルが深刻な場合には、なるべく早く皮膚科に相談しましょう。

綺麗な肌のためには、内側と外側からの働きかけを両方同時に行うことが大切です。

内側から肌を綺麗にする方法

内側から肌を綺麗にするためには、生活習慣を改善しましょう。肌に良い生活習慣は以下になります。

  • 肌に良い食生活を心がける
  • 十分な睡眠をとる
  • 適度な運動習慣を身につける
  • 体を温める

これらの方法を詳しく説明していきます。

肌に良い食生活を心がける

綺麗な肌をつくるには、バランスの取れた食生活が不可欠です。偏った食生活は、肌に必要なタンパク質・脂質・炭水化物・ビタミンなどの不足につながります。栄養が不足すると肌の老化が早まり、肌トラブルの起きる可能性が高くなります。

バランスの取れた食生活を心がけるなら、まず3食きちんと摂ることが大切です。1回の食事で多くの栄養素を摂るのは難しいので、食事のトータルで栄養素が摂れているかを考えましょう。

肌の健康には、タンパク質を多く含む肉類・魚類の摂取がおすすめです。くわえて、オリーブオイルやエゴマ油などの良質な油、ご飯やパンなどの炭水化物を摂りましょう。

肌悩み別でのおすすめの食材は、以下になります。

悩みの種類  含まれる栄養素食材
ニキビが気になるビタミンB2・B6牛乳、チーズ、タラコ、卵、鮭、鶏胸肉、マイタケ
乾燥が気になるビタミンA
カルシウム
ほうれん草、にんじん、レバー、牛乳、ヨーグルト
ハリ感が気になる大豆イソフラボン  
ビタミンE
豆腐、納豆、きな粉、かぼちゃ、アーモンド、うなぎ

肌に必要な栄養素を摂った上で、悩みに沿った食材を摂取しましょう。

十分な睡眠をとる

綺麗な肌のためには、十分な睡眠をとりましょう。肌や健康のためには、最低でも6時間の睡眠が必要です。質の良い睡眠が肌にとって良い理由は以下になります。

  • 肌荒れの原因となるホルモンバランスの乱れや自律神経の乱れを調整する
  • 睡眠中に分泌される成長ホルモンは、肌の代謝を促進する

反対に、睡眠不足による肌への悪影響は以下になります。

  • 成長ホルモンの分泌量が減る
  • 肌が乾燥しやすくなる
  • 外部環境から肌を守るバリア機能が低下する

質の良い睡眠をとることは綺麗な肌や健康のために必要なことです。反対に睡眠不足は肌荒れの原因になります。普段睡眠不足と感じている方は、できるだけ早めの就寝を心がけてみましょう。

適度な運動習慣を身につける

適度な運動週間は肌に良い影響を与えます。運動をすると血流が促進され、新陳代謝の促進につながります。

肌の新陳代謝が悪くなると、肌トラブルが起きやすくなり顔色も悪くなります。肌のために運動をするなら、全身の血流を促進するウォーキングやジョギングなどの有酸素運動がおすすめです。

体を温める

体を温めると代謝があがり、血行も良くなります。肌に栄養が行き届き、溜まった老廃物が排出されやすくなるでしょう。反対に体が冷えると、くすみや肌荒れが起きやすくなります。

体を温めるには、湯船につかるのがおすすめです。適切な入浴方法を紹介するので参考にしてください。

  1. 入浴前にコップ1杯の水を飲む
  2. 体にお湯をかけてから湯船に入る
  3. 2~3分半身浴をする
  4. 肩までつかる
  5. 湯船からあがり、体を洗う
  6. 湯船につかって肩までつかる
  7. 風呂からあがったら水分補給をする

寒い時期は、急激な温度変化によるヒートショックの心配があります。脱衣所やバスルームをあらかじめ温めて、血圧や脈拍の急な変化を予防しましょう。

外側から肌を綺麗にする方法

肌を綺麗にするには、内側からだけでなく外側からも肌へアプローチをしましょう。以下ではスキンケアや普段の生活でのポイントや注意点を紹介します。

夜の洗顔はクレンジングをしてから行う

夜の洗顔では洗顔料で洗う前に、クレンジングを使用しましょう。クレンジングは化粧を落とすためのものです。洗顔料だけでは落としきれない油性の汚れを落とすことができます。

ノーメイクで日焼け止めのみを使用していた場合でも、クレンジングは必要です。クレンジングの際には、こすらず汚れを浮かせるイメージで指を滑らせましょう。肌に負担をかけないために、なるべく時間をかけず1分以内を目安に終わらせるのがポイントです。

洗顔料はしっかり泡立てる

洗顔時には、しっかりと泡立てることが重要です。洗顔料を泡立てることで、肌の摩擦が軽減できます。泡立てないと肌が摩擦され、ダメージを受けやすくなるでしょう。

洗顔料の泡立ては、手を逆さにしても落ちないくらいまで行うのが理想です。泡立てが苦手な方は、泡立てネットや泡だて器などのグッズを使用しましょう。

洗顔料が肌に残っていると肌荒れの原因になるので、ぬるま湯でしっかり洗い流すのも大事なポイントです。

化粧水は洗顔後すぐにつける

洗顔後や入浴後は肌が乾燥しやすいので、すぐにスキンケアをする必要があります。洗顔後時間が経ってから化粧水をつけても馴染みにくくなってしまうので、速やかにスキンケアを行いましょう。

また、化粧水の量は説明書に記載されている量を守って使用してください。化粧水を塗布する際に、コットンを使用するか手で塗布するかは、メーカーによる指定がない限りはどちらでも構いません。手で塗る場合には、塗り残しや塗りムラのないようにしましょう。

美容液は順番を確認して使う

美容液とは、それぞれの肌の悩みに特化したスキンケアアイテムです。比較的化粧水の後に使用するタイプが多いですが、化粧水の前が推奨されている場合もあります。使用前に説明書きをよく読みましょう。

2つ以上の美容液を使用する場合には、油分の多いものを後にするのがポイントです。

水分の蒸発を防ぐために乳液をつける

乳液は肌表面の水分の蒸発を防ぐ役割があります。化粧水だけでは水分が蒸発してしまうので、肌のうるおいが保てません。

脂性肌だからといって、乳液を省くのは肌にとって良くありません。乳液には、さっぱりしたタイプからこってりしたタイプまであるため、自身の肌質に合ったものを選ぶのがおすすめです。

パックは適切な間隔で使用する

パックには、保湿や古くなった角質の除去、毛穴の汚れの除去、シミやそばかすを防ぐホワイトニング効果など、さまざまな用途の商品があります。

なかには毎日使用しても良い商品もありますが、3~4日に1回、1週間に1回など、間隔をあけて使用するものが多いです。なかには毎日使うと肌に悪影響がある場合もあります。説明書きをよく読んで、適切な間隔で使用しましょう。

パックをした後は、乳液やミルクでしっかり保湿するのも重要です。

紫外線対策をする

紫外線は肌に悪影響を及ぼします。紫外線を浴び続けると光老化が進み、しわやたるみ、乾燥の症状が現れ、ハリが失われる可能性もあります。

ノーメイクの日でも、紫外線から肌を守るために日焼け止めを使用するのがおすすめです。くわえて、UVカットの衣類や日傘、帽子なども活用しましょう。

ニキビやニキビ痕が気になる場合は皮膚科を受診する

ニキビやニキビ痕が気になる場合は、皮膚科を受診するのがおすすめです。ニキビが悪化すると皮膚の奥までダメージが及び、色素沈着、クレーターがニキビ痕として残ります。

また、ニキビ痕はターンオーバーで改善しないので、自身で治すのは難しいです。皮膚科ではニキビ痕に対する治療も行っているため、気になる方は受診してみてください。

肌を綺麗にするおすすめの成分

スキンケアアイテムを選ぶ際、どのような成分が入っている商品を選べば良いか悩む方も多いでしょう。

以下では、肌を綺麗にするために良いとされるおすすめの成分を紹介します。

コラーゲン

コラーゲンとはもともと体のなかにある成分で、繊維のような形をしているタンパク質です。肌のなかの骨組みのような役割をしており、コラーゲンが多いほど豊富に保湿成分を取り込めます。

体のなかにあるタンパク質の約30%を占めていますが、加齢とともに減少していきます。コラーゲンが減少すると、シミやたるみが目立つようになってしまいます。

ただし、コラーゲンの入ったスキケアアイテムを肌の上から塗っても、体内で減少したコラーゲンが増えるわけではありません。コラーゲンが含まれたスキンケアアイテムには、角質層までうるおいを与える効果や保湿効果が期待できます。

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸はもともと皮膚のなかにある成分で、1gにつき6リットルの水を保持できます。コラーゲン繊維のなかにとどまり、肌のうるおいを保つのがヒアルロン酸の役割です。ヒアルロン酸が減ると肌は乾燥した状態になります。

ヒアルロン酸は加齢により減少します。ヒアルロン酸が含まれているスキンケアアイテムを使うと、角質層にうるおいを与えられるでしょう。しかし、保湿効果は一時的なので、継続して使用する必要があります。

セラミド

コラーゲンやヒアルロン酸と同じく、セラミドももともと皮膚に存在します。皮膚の表面の角質内部にある「細胞間脂質」と呼ばれる成分で、水分を挟み込み蒸発を防ぐのが特徴です。

セラミドが入ったスキンケアアイテムには、肌のバリア機能を整える効果が期待できます。

セラミドの種類は、天然セラミド、植物性セラミド、ヒト型セラミド、疑似セラミドなどです。天然セラミドやヒト型セラミドは比較的高価で、効果も高いといわれています。

プラセンタ

プラセンタエキスとは豚や馬など動物の胎盤から成分を抽出したもので、化粧品成分として使われています。

アミノ酸やタンパク質、ビタミン、ミネラルなどが豊富に含まれています。

ヘパリン類似物質

ヘパリン類似物質とは人の肝臓でつくれる糖類の一種「ヘパリン」に似た成分です。高い親水性と保水性があり、保湿、血行促進、抗炎症の3つの作用が期待できます。

医薬品としても用いられる成分で、角質層に浸透し、肌の乾燥、炎症、肌荒れの改善に働きます。子どもからお年寄りまで年齢を問わず使用できるのが特徴です。

薬などでアレルギーを起こしたことのある方や症状の重い方は、薬剤師や皮膚科に相談してから使用しましょう。

内側と外側からのケアで綺麗な肌を目指そう

綺麗な肌を目指すなら、内側と外側の両方からケアをする必要があります。食事や睡眠、運動などの生活習慣を改善した上で、適切なスキンケアを心がけると良いでしょう。

また、肌を綺麗にするためには、肌に良い効果をもたらす成分を知っておく必要があります。おすすめの成分は、コラーゲン、ヒアルロン酸、セラミド、プラセンタなどです。

乾燥肌を改善するためには、医薬品のヘパリン類似物質のローションやクリームを使用するのも良いでしょう。

泉医師からのコメント

スキンケアなど外側からのケアとバランスの良い食事、規則正しい生活習慣による内側からのケア、双方向から整えていくことが重要です。透明感のある美しい肌は一日二日では手に入らず、毎日の小さな積み重ねがとても大切です。

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監修者

医師:泉 さくら

日本皮膚科学会皮膚科専門医。
琉球大学医学部卒業/東京大学医学部附属病院皮膚科・都内美容皮膚科・形成外科勤務後、ココメディカルクリニックを開業。一般皮膚科、美容皮膚科、アレルギー外来、女性外来を行い、漢方薬などを用いた近代西洋医療と補完代替医療、伝統医学等を組み合わせて行う統合医療を積極的に取り入れている。

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