Column

2022.10.24

乾燥肌・スキンケア

女性

20代は「今までよりも乾燥しやすくなった」「毛穴が出始めた」など、肌の変化が起こりやすく、スキンケアの方法やアイテムで悩んでいる方も多いかもしれません。

今回のコラムでは20代で起こりやすい肌悩みを取り上げ、肌タイプごとのおすすめのアイテムやスキンケア方法を紹介します。20代は肌悩みが増えやすい時期なので、気になる悩みがある方は、このコラムを参考にしてみて下さい。

20代の肌の特徴

20代の肌は個人差がありますが、20代前半に皮脂の分泌がピークになり、そこから皮脂量が減って肌悩みも変化していきます。

10代と比較してターンオーバーが乱れやすく、毛穴の悩みが増えてくる傾向にあります。環境や食生活の変化もある時期のため、それによって肌が変化していくこともあるのが特徴です。

肌が変化しやすい20代はスキンケアの見直し時期

20代は身を置く環境も変わり、徐々に皮脂が減るなど肌に変化が起きやすいです。

10代の時にはなかった毛穴の開き、乾燥、シミ・くすみなどの肌悩みが出てきます。その時々の自身の肌悩みと肌タイプに合わせて、スキンケアを行っていくようにしましょう。

20代に起こりがちな肌悩み

ここからは20代に起こりがちな肌悩みと、その原因を解説していきます。自身の肌の悩みはなぜ起きるのか、原因を知っておきましょう。

肌の乾燥

肌が乾燥し、外部の刺激から守るバリア機能が低下すると、肌が乾燥します。

ストレスや不規則な生活でターンオーバーが乱れるとバリア機能が低下しやすく、肌のバリア機能が低下することで乾燥肌や敏感肌になってしまう可能性があります。

肌が乾燥すると皮めくれや粉吹きだけでなく、さまざまな肌トラブルを引き起こす場合もあります。

毛穴の開き

毛穴の開きは、乾燥や皮脂の過剰分泌が原因で起こります。毛穴が開いてしまうと、メイクでカバーできないケースも出てきます。

ニキビ

まだまだ皮脂の分泌が多い20代はニキビに悩む方も多いです。ニキビの原因は皮脂以外にも、生活習慣の乱れ、ストレス、ホルモンバランスの乱れなどが挙げられます。

すでにニキビができている場合は、ニキビができる原因を見極めて対策することが大切です。

シミ

アウトドア活動をする方や、仕事の都合上、外で過ごす時間が長い方の場合、20代でもシミに悩む方が多いです。頬など、日光を浴びやすい顔の高い部分にできるのが特徴です。

20代に必要なスキンケアは?

肌に変化が出てくる20代は、肌トラブルを予防するために保湿と紫外線対策が非常に大切です。

乾燥は皮めくれや粉吹きだけでなく、かゆみや炎症につながることもあるので保湿ケアが必要になります。

紫外線もバリア機能の低下を招き、シミやシワ、たるみの原因になることもあるため、朝のスキンケアでは、しっかり紫外線対策をするよう心がけましょう。

【肌タイプ別】20代のおすすめスキンケアアイテムの選び方

スキンケア用品

同じ20代でも肌タイプはさまざまなので、自身に合ったケアが必要です。ここからは、肌タイプ別におすすめのスキンケアアイテムの選び方を紹介します。

乾燥肌

顔全体が乾燥する乾燥肌は、バリア機能が低下し皮脂も水分も少ない状態です。クレンジングはミルクやクリームタイプなど、低刺激で皮脂を洗い流しすぎないものを選ぶのがおすすめです。

ヘパリン類似物質、セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲンなど保湿成分が含まれているものを選ぶと良いでしょう。

とくに乾燥が気になる部分は、皮膚表面を保護してくれる白色ワセリンを重ねて使うという方法も一つの手です。

敏感肌

スキンケアをする際、肌がヒリヒリする、赤みや肌荒れがよく起きるのが敏感肌の特徴です。敏感肌は乾燥しやすく、セラミドが不足して、バリア機能が低下している傾向にあります。

低刺激のスキンケアアイテムで、セラミドが含まれたものを選ぶと良いでしょう。ただし肌荒れがひどい場合は、一度医療機関に相談するようにしましょう。

油性肌

水分は十分ありつつ、皮脂が過剰に出るという肌が油性肌で、ニキビや毛穴の開きに悩む方が多いです。油分が多いからといって洗顔やクレンジングをしすぎると、かえって皮脂が分泌されて乾燥につながってしまう可能性があるため、1日2回までにとどめましょう。

肌状態に合わせて化粧水は保湿力が高いもの、乳液はさっぱりタイプなど組み合わせを工夫して選ぶと良いです。

20代前半は油性肌でも、20代は徐々に皮脂が減っていく傾向にあるため、肌の変化に常に目を向け、適切なスキンケアを行いましょう。

混合肌

乾燥している部分と皮脂の多い部分が混在する混合肌は、環境や季節の影響を受けやすいです。とくに20代は、就職や引っ越しなど環境の変化も多い時期のため注意が必要です。

水分が不足している傾向にあるため、保湿力が高いアイテムを選ぶと良いです。皮脂が過剰だと感じる部分はさっぱりタイプの乳液を使うのも良いでしょう。

20代の普通肌

水分と油分のバランスが良く、肌トラブルもあまり起きないのが普通肌の特徴です。先にも触れましたが、20代は環境に伴い肌状態も変わりやすいため、普通肌の方も保湿と紫外線対策はしっかり行いましょう。

日頃から自身の肌状態に注意し、適宜スキンケアを見直す必要があることを念頭に置いておきましょう。

20代のスキンケア手順

さまざまな要因が重なり肌荒れを起こしやすい20代は、適切なスキンケアを行うことが大切です。ここではスキンケアの手順とスキンケアのポイントを解説します。

クレンジング・洗顔

クレンジングでメイクを落とす際は、強くこすらないようにしましょう。洗顔をする際はしっかり泡立てて、泡を転がすように優しく顔を洗います。

肌を清潔に保って毛穴トラブルを起こさないためにも、クレンジングと洗顔は大切です。

化粧水

化粧水は肌に水分を補うスキンケアアイテムで、洗顔後のきれいな肌に使います。手のひら、またはコットンに化粧水をとり、顔全体にやさしくなじませます。

美容液

肌悩みがあれば、悩みに合わせた美容液を使うと良いでしょう。アイテムによって使う順番が異なる場合があるので、付属の説明書を確認してから使うようにしてください。

乳液・クリーム

乳液とクリームは油分を含むスキンケアアイテムで、アイテムの保湿力によってはどちらかだけでも良いです。

一般的にクリームは乳液よりも油分が多いため、皮脂が少ない方はクリーム、多い方は乳液というように、使うのも良いでしょう。

20代のスキンケアは体の内側からのケアも大切

環境が変化しがちな20代の肌を美しく保つには、体の内側からのケアも大切です。ここからは20代の方にぜひ行ってほしい体の内側からのケアを紹介していきます。

栄養バランスの良い食生活

20代は忙しさやダイエットなどで、偏った食生活になりがちです。糖質や脂質が多いスイーツや脂っこい料理は、皮脂の過剰分泌やビタミンB群の消費につながってしまいます。

うるおった肌をつくるために必要なタンパク質やビタミン類を中心に、バランスの良い食事を心がけましょう。

水分をしっかり補給する

私たちの体の約6割が水分なので、体の水分が不足すると肌の水分も不足して乾燥しやすくなります。

喉が乾いたと感じるということは、既に水分不足になっている状態にあります。こまめな水分補給が必要です。1日2リットルを目安に水分を摂るようにしましょう。

適度な運動をする

運動不足になると、体の新陳代謝が低下し、ターンオーバーの乱れにつながります。ターンオーバーが乱れると、さまざまな肌トラブルにつながる可能性があります。

ウォーキングをする、一駅分歩くなど、軽い運動でも良いので体を動かすようにすると良いでしょう。

睡眠時間をしっかりとる

就寝中は肌の成長ホルモンが分泌されるため、睡眠時間は十分にとるようにしましょう。寝る前1時間は、テレビやスマホなどはできるだけ見ずに、目と体を休めるようにしましょう。

20代は肌の変化に注意しながらスキンケアを見直そう

20代の肌は徐々に皮脂が減り、環境の変化でホルモンバランスやターンオーバーも乱れて、肌状態が変化しやすいです。

自身の肌の状態をしっかり見て、適宜スキンケアを見直す必要があります。肌を美しく保つためにも、変化に気づいたら早めにケアすることを心がけましょう。


泉医師からのコメント

20代ではシミやシワ、乾燥など目立ったお悩みを感じていない方も多いかもしれません。しかし、毎日の紫外線対策や十分なスキンケア、内側のインナーケアをしている人としていない人では、5年後10年にはお肌はまったく変わってしまいます。今のスキンケアや生活習慣など、ひとつずつ見直してみましょう。

泉医師

監修者

医師:泉 さくら

日本皮膚科学会皮膚科専門医。 琉球大学医学部卒業/東京大学医学部附属病院皮膚科・都内美容皮膚科・形成外科勤務後、ココメディカルクリニックを開業。一般皮膚科、美容皮膚科、アレルギー外来、女性外来を行い、漢方薬などを用いた近代西洋医療と補完代替医療、伝統医学等を組み合わせて行う統合医療を積極的に取り入れている。

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