2025.12.08
乾燥肌・スキンケア
皮膚の表面がピリピリする原因は?注意すべき症状と対処法も紹介

顔や体の皮膚の表面がピリピリする場合、「肌荒れしているのかな?」「病気だったらどうしよう」と、原因がわからず不安を感じる方も多いでしょう。
今回は、皮膚の表面がピリピリする際に考えられる原因7つと、原因別の症状や対処法を徹底解説します。
なお、皮膚の表面がピリピリする原因によっては、早めの治療が必要なケースもあります。自身で原因の判別が難しい場合は、医療機関を受診してください。
皮膚の表面がピリピリする原因は?
まず、皮膚の表面がピリピリする際に考えられる原因を7つに分けて紹介します。
原因によって適切な対処法は異なるため、症状の特徴から原因を突きとめましょう。
肌乾燥によるバリア機能の低下
肌の表面には、外部刺激から肌を守り、肌内部のうるおいをキープする「バリア機能」が備わっています。しかし、肌が乾燥してバリア機能が低下すると、摩擦やアレルゲン、紫外線などの外部刺激に敏感になり、ピリピリ感や炎症を起こしやすい傾向です。
乾燥やバリア機能の低下が原因で皮膚の表面がピリピリする場合、以下のような特徴が見られることがあります。
- 肌にかさつき・ごわつきがある
- 肌がつっぱる
- 肌が粉を吹く
- 肌がひび割れる
とくに、空気が乾燥する秋冬は皮膚も乾燥しやすくなるため、入念なスキンケアで肌乾燥を予防しましょう。
日焼け・紫外線による刺激
紫外線を長時間浴びると、肌の乾燥をまねくだけでなく、炎症を引き起こすリスクもあります。紫外線ダメージによって乾燥や炎症を起こした肌は、普段どおりのスキンケアをするだけでもピリピリとした刺激を感じる場合があるため注意が必要です。
日焼け・紫外線による刺激が原因で皮膚の表面がピリピリする場合、以下のような特徴が見られることがあります。
- 肌に赤みやほてりがある
- ヒリヒリした痛みや水ぶくれがある
- 日光に当たった箇所の皮が剥ける
紫外線が強い日に外に出るときや外で長時間過ごす日は、忘れずに紫外線対策を行いましょう。
剃毛や摩擦による物理的刺激
剃毛や衣類の擦れなどによって肌が刺激を受けると、バリア機能が低下し、ピリピリとしたかゆみや赤みが出ることがあります。
また、日常で使用するマスクやコットンの摩擦によって、肌にダメージが蓄積することも少なくありません。
剃毛や摩擦が原因で皮膚の表面がピリピリする場合、以下のような特徴が見られることがあります。
- 剃毛した箇所や摩擦を受けやすい箇所にかゆみや赤み、ヒリヒリ感がある
- ひどい場合は出血を伴う
- 剃毛した箇所に黒ずみや色素沈着がある
心当たりがある方は、普段の剃毛方法やマスク、コットンの使用方法、衣類の選び方などを見直してみましょう。
ストレス
ストレスが続くと、ホルモンバランスの乱れや自律神経の乱れによって、アレルギー反応やかゆみが出やすくなります。ストレスは肌のバリア機能の低下にも関わっており、ストレスが溜まると外部からの刺激にも敏感になりがちです。
ストレスが原因で皮膚の表面がピリピリする場合、以下のような特徴が見られることがあります。
- アレルギーや特定の原因がないのに皮膚がピリピリする
- 疲れたときに症状が悪化・再発しやすい
ストレスや疲れを感じやすい方は、ゆっくりと休息を取ったり自身に合ったリラクゼーション法を試したりして、ストレスの軽減を心がけましょう。
更年期障害
女性が更年期を迎えると、エストロゲン(女性ホルモン)の分泌量が大幅に減り、体内でのコラーゲン生成や水分保持機能が低下します。
水分が減少した肌は、バリア機能の低下により外部刺激に敏感になり、かゆみやピリピリを感じやすくなるため注意してください。
更年期障害が原因で皮膚の表面がピリピリする場合、以下のような特徴が見られることがあります。
- 口内や目、膣などにも乾燥を感じる
- ほてりや発汗、動悸、手足の冷えなど、ほかの更年期障害の症状を併発する
- 今まで使っていた化粧品でも肌が荒れる
症状がひどいときやなかなか改善しないときは、婦人科を受診しましょう。
アレルギー・接触皮膚炎
物質へのアレルギー反応や接触皮膚炎でも、肌のかゆみやピリピリを感じることがあります。接触皮膚炎とは、金属製品やゴム製品、医薬品など、特定の物質に触れた際に体に現れるかぶれのことです。
アレルギーや接触皮膚炎が原因で皮膚の表面がピリピリする場合、以下のような特徴が見られることがあります。
- 慢性的に症状が続く(成人6ヶ月以上、乳幼児2ヶ月以上)
- 湿疹や炎症が左右対称に現れる
- 特定の物に触れた部位にかゆみやかぶれが出る
なお、肌の乾燥や紫外線ダメージなどによって肌のバリア機能が低下している場合は、普段は反応しない物質に対してもアレルギー反応や接触皮膚炎を起こすことがあるため要注意です。
アレルギーについては、以下のコラムをご参照ください。
「【医師監修】アレルギーで肌荒れは起きる?考えられるアレルゲンと種類別の対策」
疾患
疾患が原因で、皮膚の表面がピリピリすることもあります。ここでは、皮膚のピリピリを引き起こしやすい代表的な疾患を3つ紹介するため、当てはまる疾患がないかどうかチェックしてみてください。
帯状疱疹
帯状疱疹は、皮膚の一部に水疱や発赤が現れる感染症です。過去に水ぼうそうに罹ったことがある場合、治癒後もウイルスが神経節に残っており、免疫力の低下やストレスなどの要因で再活性化し、帯状疱疹を引き起こします。
帯状疱疹を発症した際は、水疱が出る前の初期症状として皮膚がピリピリすることがあり、以下のような特徴が見られることがあります。
- 体の左右どちらかの神経に沿って帯状に赤い発疹が出る
- 強い痛みや神経痛を伴う
帯状疱疹は、早期(目安として発症から72時間以内)に治療を受けることで、スムーズな回復や後遺症予防につながるため、帯状疱疹が疑われる場合は早急に医療機関へ相談しましょう。
乾癬
乾癬は、皮膚に大小の赤い発疹が出て、フケのように乾いた皮膚が剥がれ落ちる疾患です。遺伝や体質、喫煙、飲酒、高血圧、糖尿病などのさまざまな要因で免疫が過剰反応すると、皮膚の細胞が増殖し、乾癬を引き起こすと考えられます。
乾癬が原因で皮膚の表面がピリピリする場合、以下のような特徴が見られることがあります。
- 赤い発疹の上に白いかさぶた状のものができる
- 小さな発疹の後、10〜20cm程度の大きな発疹が現れる
- 爪の変形や関節痛を伴う
乾癬が疑われる場合は、医療機関を受診し適切な治療を受けましょう。
神経障害性疼痛
神経障害性疼痛は、手足や顔、体幹などに痺れや痛みを感じる疾患です。感覚神経に障害が起き、脳に痛みを伝える信号が強く出すぎると、皮膚に傷や炎症がなくても疼痛やピリピリ感が現れることがあります。
神経障害性疼痛が原因で皮膚の表面がピリピリする場合、以下のような特徴が見られることがあります。
- 傷や炎症などの原因がないのに症状が続く
- 針で刺すような痛みや電気が走るような痛みを感じる
- 突発的に短く激しい痛みを感じる
- 皮膚の擦れや冷風などの刺激で痛みを感じる
- 痛みを感じる部分にむくみや変色がある
皮膚の表面のピリピリが気になる方や長引いている方は、医療機関を受診しましょう。
皮膚の表面がピリピリするときの対処法
以下では、皮膚の表面がピリピリする場合の対処法を5つ紹介します。皮膚の違和感がある場合は、ぜひ参考にしてください。
ピリピリする部分を冷やす
気になる部分を冷やすことで、症状が緩和する可能性があります。
保冷剤を清潔なタオルやハンカチに包んで、ピリピリする部位を冷やしてみてください。
なお、保冷剤を直接肌に当てると反対に刺激を与えてしまう可能性があるため、必ず布などで冷たさを緩和しましょう。
洗顔方法を見直す
皮膚の表面がピリピリするときは、肌が敏感になっているため、洗顔の際も注意が必要です。
クレンジング、洗顔は手短に済ませ、肌を擦ったり熱いお湯をかけたりすることは避けましょう。
洗顔料をネットなどでしっかりと泡立て、直接肌に触れないよう洗うこともポイントです。洗い終えたら、手で触ったときにぬるいと感じる程度のお湯で、すすぎ残しがないよう丁寧に洗い流します。
洗顔料やクレンジングは、肌のうるおいを保つための皮脂も洗い流してしまうため、長時間肌に塗ったままにしないでください。
肌を保湿する
肌の乾燥が原因で、皮膚の表面がピリピリしている場合は、刺激の少ない化粧水や乳液で保湿すると良いでしょう。とくに、乾燥が気になる部分は、ヘパリン類似物質を含むスキンケアアイテムで保湿してみてください。
ヘパリン類似物質は、体内にある「ヘパリン」という物質と似た成分で、肌の水分を保つ働きがあります。ヘパリン類似物質を含むスキンケアアイテムには、化粧水や乳液、フェイスクリームなどさまざまな種類があるため、状況に合わせて使い分けが可能です。
また、健栄製薬のオンラインショップでは、ヘパリン類似物質を配合したスキンケアアイテムも取り揃えているため、どの製品を選べば良いか迷った際はぜひ利用を検討してみてください。
紫外線対策をする
紫外線はバリア機能を低下させる要因の1つです。敏感になっている肌を悪化させないためにも、刺激の少ない日焼け止めをつける、帽子や日傘を活用するなどして、紫外線対策をしましょう。
なるべく肌への負担を軽減するために、日焼け止めはのびが良く、洗顔料で落とせるものを選ぶのがおすすめです。
医療機関を受診する
対処法を試しても症状が改善しない場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
とくに、帯状疱疹をはじめとする疾患が原因で皮膚の表面がピリピリする場合、早めの受診が早期回復や後遺症の予防につながりやすくなります。
健やかな肌を目指すためには内側からのケアもしよう

前述のとおり、皮膚の表面がピリピリするときは、バリア機能が低下して肌が敏感になっていることが多いです。こうした肌トラブルのない肌を目指すためには、バリア機能を低下させないように、体の内側からのケアも日常的に行うことが大切です。
以下では、健やかな肌を目指すために、ぜひ実践していただきたい内側からのケアを3つ紹介します。
栄養バランスの良い食生活を心がける
健やかな肌を目指すためには、栄養バランスの良い食生活を心がけることが大切です。肌の材料となるタンパク質、肌を健やかに保つビタミン類を中心にバランス良く摂るように意識しましょう。
肌の生まれ変わりであるターンオーバーを活発にするタンパク質は、肉や魚、大豆製品などに豊富に含まれています。
ほかにも、バリア機能を正常に働かせるためには、ターンオーバーを整える働きが期待できる亜鉛、皮脂の材料となる必須脂肪酸も摂ると良いでしょう。
肌に良い栄養素については、以下のコラムをご参照ください。
「肌荒れを治す食べ物は?摂取したい栄養素と肌への影響を解説」
水分補給をこまめに行う
体が水分不足になると肌も乾燥するため、内側からもうるおすために水分補給は大切です。のどが乾いたと感じる前に、こまめに水分補給をする習慣をつけましょう。1日あたりの水分摂取量は、2リットルが目安です。
水分補給について、以下のコラムをご参照ください。
「乾燥肌の方は飲み物にも注目!水分補給で体の内側からうるおいを与えよう」
質の良い睡眠をとる
睡眠時間は十分に確保しましょう。睡眠不足や睡眠の質の低下は、自律神経に影響を及ぼし、ターンオーバーを乱す原因になるといわれています。
睡眠の質を上げるために、寝る前30分はスマホやテレビを見ないようにして、軽くストレッチをするのもおすすめです。
皮膚の表面がピリピリする際は、原因を見極めて早めに対処しよう
皮膚の表面がピリピリする際、原因は複数考えられます。肌の乾燥やバリア機能の低下、紫外線によるダメージなどが原因の場合は、保湿や紫外線対策などを行うことで改善する可能性があります。
一方、更年期障害や帯状疱疹、神経障害性疼痛などの疾患が原因の場合、自力での対処が難しいケースも珍しくありません。原因がわからないときや症状がひどいときは、早めに医療機関を受診してください。

















