Column

2023.02.27

乾燥肌・スキンケア

化粧水を長持ちさせるために、冷蔵庫で保管している方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、化粧水を冷蔵庫で冷やしても問題ないのか、わからない方も多いでしょう。

今回は化粧水の品質を保つためにどのように保管すべきなのか、理由も含めてご紹介します。

化粧水は冷蔵庫で冷やすべき?

基本的に化粧水の保管は、商品のパッケージや付属する説明書どおりに行いましょう。

つまり、冷蔵庫保管を推奨しているもの以外は、あえて冷蔵庫で保管する必要はありません。

化粧水を冷蔵庫で保管しないほうが良い理由

冷蔵庫保管が推奨されていない化粧水を冷蔵庫に保管し、使うたびに出したり入れたりすると、急激な温度変化で品質が損なわれる可能性があります。

製品によっては、性状が変化したり、成分が結晶化したりすることもあるので、安易に冷蔵庫で保管をするのは避けたほうが良いかもしれません。

化粧水の適切な保管方法

直接肌につける化粧水は、なるべく痛まないようにしたいものです。

ここでは一般的な化粧水の保管方法をご紹介しますので、一例として参考にしてください。製品によって推奨される保管方法が異なるので、まずは購入した化粧水の説明を確認してその通りに行うようにしましょう。

また、化粧水はいつまでも使い続けられるわけではありません。使用期限がある場合はそれを守り、設定されていなくても開封した後は3~6ヶ月、未開封なら3年以内を目安に使い切るようにしましょう。

直射日光を避ける

直射日光が当たると、化粧水の品質が低下する可能性があります。直射日光により、添加成分が分解したり、劣化が早まったりすることもあり、品質低下につながります。

また、直射日光の影響で、化粧水の温度が上がると液漏れや破損の原因になる可能性もあります。

高温多湿な場所を避ける

お風呂場や洗面所など、高温多湿な場所は雑菌が繁殖しやすいため、化粧水も傷みやすくなることがあります。

水回りは季節によって温度差が出やすい場所でもあるので、温度変化による品質の劣化にもつながります。化粧水はなるべく温度差がなく、高温多湿にならない場所に保管するほうが良いでしょう。

しっかりフタを閉める

化粧水のフタがきちんとしまっていないと、化粧水が空気に触れて酸化する場合があります。

空気中の雑菌が入って繁殖する、品質が低下するなどのリスクもあるので使用後はきっちりフタを閉め、衛生的に保管しましょう。

化粧水の浸透を良くする方法

冷蔵庫で化粧水を保管しなくても、化粧水をよく浸透をさせる方法をご紹介しますので、ぜひ試してみてください。

よく浸透させてもそれを保持できなければ意味がないので、洗顔後になるべく早く化粧水をつけたら、乳液やクリームでフタをします。このフタをする工程をしないとせっかく化粧水で補給した水分は蒸発しやすくなるので必ず行うようにしましょう。

化粧水を手で温めてからつける

化粧水を手で少し温めてからつけると、浸透力がアップすると言われています。

化粧水を手に取った後、手で包み込んで人肌くらいまで温めてから、肌になじませましょう。寒い季節は、顔をホットタオルで温めてから化粧水をつけるのも良い方法です。

ハンドプレスで化粧水をなじませる

化粧水を顔全体につけたら、手のひらで顔を包み込むようにしてハンドプレスをしましょう。肌に化粧水を押し込むイメージで優しくゆっくりプレスします。

早くなじませたいからといって、ゴシゴシこすってはいけません。摩擦が刺激になり、反対に肌へダメージを与えてしまうことになります。

導入化粧水・導入美容液を使う

化粧水の前に導入化粧水や導入美容液を使うと化粧水が浸透しやすくなります。

導入化粧水は肌をやわらかくする働きを持つ成分が含まれていることもあります。通常の化粧水のみでは物足りない方は、一度試してみましょう。

化粧水は冷蔵庫ではなく適切な方法で保管する

化粧水は冷蔵庫保管を推奨しているもの以外は、光の当たらない涼しい場所で保管する方が良いでしょう。

場合によっては、冷蔵庫保管をすることで化粧水の品質低下を招く可能性があるので、必ずしもおすすめはしません。

化粧水は製品ごとの適切な方法で保管をし、開封後はなるべく早く使い切るようにして、品質のいい状態の化粧水でスキンケアをしましょう。


泉医師からのコメント

製品によっては冷蔵庫保管が可能な化粧水もありますが、ブランドが推奨していない化粧水の冷蔵庫保管は、肌に負担をかけたり、肌トラブルを引き起こしたりする原因になりかねません。
ちなみに、毛穴の開きやたるみが気になると、冷たい化粧水を使いたくなるかもしれませんが、冷たい化粧水には引き締め効果はありません。毛穴ケアには、適切に化粧水を使うことが大切です。

泉医師

監修者

医師:泉 さくら

日本皮膚科学会皮膚科専門医。 琉球大学医学部卒業/東京大学医学部附属病院皮膚科・都内美容皮膚科・形成外科勤務後、ココメディカルクリニックを開業。一般皮膚科、美容皮膚科、アレルギー外来、女性外来を行い、漢方薬などを用いた近代西洋医療と補完代替医療、伝統医学等を組み合わせて行う統合医療を積極的に取り入れている。

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