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2023.05.12

乾燥肌・スキンケア

「おでこニキビがやっと治ったと思ったらまたできていた」という経験はありませんか?おでこは皮脂腺が多く、髪の毛による刺激も受けやすいためニキビができやすい場所です。

さらに、おでこニキビは繰り返しやすい特徴があるので、10代の若者から大人世代まで多くの方が悩んでいます。

そこで今回は、おでこニキビが繰り返しできる原因を世代別に解説します。おでこニキビを繰り返さないようにするためのスキンケア方法と生活習慣のポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

おでこにニキビができる原因

ニキビがおでこにできる原因は、年齢によって異なります。以下で思春期にできるおでこニキビと大人になってからできるおでこニキビの原因を解説します。

思春期のおでこニキビ

思春期とも呼ばれる10代は、ホルモンの分泌が盛んになる影響で皮脂が過剰に分泌されやすくなることが主な原因です。

大人になる過程にある思春期は、性ホルモンや成長ホルモンの分泌が活発になるといわれています。これらのホルモンの刺激を受けると、皮脂が分泌されやすくなって、毛穴に皮脂がつまりニキビができてしまうのです。

おでこや鼻まわりなどは皮脂腺が多いため、思春期のおでこニキビの多くはホルモンの影響で過剰になった皮脂によるものだと考えられています。

大人のおでこニキビ

大人のおでこニキビは、思春期ニキビと異なりさまざまな原因が考えられます。外的要因として考えられるのは、整髪料の影響やシャンプーのすすぎ残し、前髪の擦れなどです。

内的要因としては、仕事の疲れやストレス、食生活や睡眠など生活習慣の乱れ、生理によるホルモンバランスの乱れなどが考えられます。

大人になると徐々に皮脂の分泌が減少するため、思春期と比較するとおでこニキビはできにくい傾向にありますが、悩んでいる方は少なくありません。

大人のおでこニキビの場合は、繰り返しできる原因を見極めて対策する必要があります。

ニキビができたときにやってはいけないこと

ニキビができてしまったときに、間違った対策をすると悪化させる可能性があります。

とくにニキビは、刺激を受けると悪化したり新しいニキビができたりする原因になる場合もあるので注意が必要です。

以下では、ニキビができたときにやってはいけないことを紹介します。

ニキビを触る、潰す

ニキビができたとき、つい気になって触ってしまった経験がある方も少なくないでしょう。しかし、ニキビを触ったり潰したりすると、ニキビを悪化させる可能性があります。

ほかにも、頬杖をつくのもニキビの刺激になる可能性があるので、やらないようにしましょう。

過度に洗顔する

ニキビを早く治すために、1日に何度も洗顔をしたり、顔をゴシゴシ擦って洗ったりしてはいけません。

過度に洗顔をすると、刺激となりニキビの炎症を悪化させる、肌が乾燥してかえって過剰な皮脂の分泌を招くなどの可能性があります。

洗顔は1日2回までに留めましょう。

前髪で隠す

おでこニキビを前髪で隠すと、髪で擦れて刺激になる可能性があります。

さらに、髪についたホコリや汚れもニキビが悪化する原因になる場合もあるので、前髪を

ピンで留めるなど、なるべく前髪がニキビに触れない工夫をしてください。

おでこニキビを改善する方法

繰り返しやすいおでこニキビを改善するには、スキンケアと生活習慣を見直すことが大切です。

以下でおでこニキビができにくい肌を目指すため方法を紹介します。

整髪料やシャンプーの使い方に注意する

おでこニキビは、シャンプーや整髪料の影響を受けている場合があります。

シャンプーやコンディショナーのすすぎ残しがあると、ニキビの原因であるアクネ菌の栄養源になり、ニキビができやすくなると言われています。シャンプーやコンディショナーを使った後は、念入りにすすぐようにしましょう。

また、整髪料も油分を含んでいるため、おでこにつくと毛穴を詰まらせてニキビの原因になる可能性があります。整髪料を使うときは、おでこにつかないように注意してください。

汗はすぐにふき取る

おでこニキビは位置的に、汗の影響を受けやすいです。汗をかいたときは、なるべく早く清潔なハンカチでふき取りましょう。

とくにじっとりとした皮脂を含んだ汗は、ニキビに悪影響を与えるといわれています。おでこにベタつく汗をかいていると感じたときは、ウェットティッシュで優しくふき取るようにしてください。

食生活を見直す

ニキビの根本原因には、皮脂の分泌量が関わっているといわれています。そのため、皮脂の分泌量に影響を与える食生活の見直しも大切です。

糖質や脂質の多いジャンクフードやお菓子を食べ過ぎると、皮脂の分泌が多くなる傾向にあります。

糖質や脂質は控えめを意識して、ビタミン類を積極的に摂るようにしましょう。ビタミン類は肌の新陳代謝をサポートする、皮脂の分泌量を調整するなどの働きが期待できます。

健康な肌を目指すためにも、タンパク質、炭水化物、脂質のバランスを意識して、野菜やお魚、お肉など、いろいろなものをまんべんなく食べるようにしてください。

十分に睡眠する

ニキビのできにくい肌を目指すには、質の良い睡眠をしっかり取るのも大切です。

私たちの肌は眠っている間に、新しいものに生まれ変わったり修復されたりするといわれています。この肌を健康に保つ働きに欠かせないと考えられているのが、成長ホルモンです。

成長ホルモンは、入眠後3時間後くらいから分泌されるといわれているため、睡眠の時間と質が重要になります。

睡眠の質を高めるためには、リラックスしているときに優位になる副交感神経を活発にすることがポイントです。

ぬるめの湯船にゆっくり浸かる、寝る前にストレッチするなどして、副交感神経が優位になるように心がけましょう。

また、寝る前にスマホやテレビを見ると、交感神経が優位になって、睡眠の質が下がるといわれています。入眠の1時間ほど前から照明の明るさを下げて、なるべくデジタル画面を見ないようにしましょう。

適切な洗顔で肌を清潔に保つ

ニキビのない健康的な肌を目指すなら、朝晩の1日2回の適切な洗顔で肌を清潔に保ちましょう。

洗顔をする前には石けんで手を洗い、清潔な手で洗顔するのもポイントです。

洗顔をするときは、洗顔料を洗顔ネットなどでしっかり泡立ててください。きめ細かな泡が立ったら、泡をクッションにして、直接手で肌を擦らないように意識しながら顔を洗います。

また、顔を濡らすお湯の温度が高すぎると、皮脂を過剰に洗い流してしまい乾燥の原因になる可能性があります。

お湯の温度は34~36℃と、少しぬるいと感じる程度に設定しましょう。

丁寧に保湿する

乾燥はニキビの原因になる可能性があるので、しっかり保湿してください。洗顔後は肌が乾燥しやすい状態です。なるべく早く化粧水や乳液で保湿しましょう。

スキンケアアイテムは保湿力の高いヒアルロン酸やセラミド、ヘパリン類似物質が含まれたものを使うのがおすすめです。保湿をすると肌のうるおいを保つバリア機能が整い、ニキビのできにくい肌へ導いてくれるでしょう。

ニキビができているときのスキンケアのポイントは、優しく塗り広げて顔をこすらないようにすることです。

使用するスキンケアアイテムに迷ったときは、敏感肌向けやニキビ肌向けのスキンケアを使うもの良いでしょう。

おでこニキビはスキンケアと生活習慣で改善を目指そう

おでこニキビが繰り返す原因は、年齢によって異なります。しかし、どちらも毛穴のつまりや皮脂の過剰分泌が根本にあるため、スキンケアと生活習慣で改善が目指せます。

大人のおでこニキビの場合は、さまざまな原因が考えられるので、ご自身で原因を見極めて対策していくことが大切です。

おでこニキビ特有の整髪料や前髪による影響にも注意しながら、きちんと治していきましょう。

ただし、炎症がひどい、痛みがある場合はセルフケアで改善を目指さずに、早めに医療機関へ相談してください。

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