Column

2023.06.23

乾燥肌・スキンケア

きちんとスキンケアを行っているのにも関わらず、なぜかニキビができやすいと感じている方も多いのではないでしょうか。

今回は「ニキビができやすい人の特徴」や「ニキビの原因」について詳しく紹介します。正しいスキンケア方法や体の内側からのケア方法についても解説しますので、ニキビができやすくて悩んでいる方は、要点をしっかりチェックしてください。

ニキビができやすい人の特徴

ニキビができる原因は人によってさまざまです。

以下ではニキビができやすい人の特徴を3つ紹介しますので、ご自身に当てはまる項目がないかチェックしてみてください。

睡眠不足の人

睡眠不足になると肌のターンオーバーの乱れにつながることがあります。ターンオーバーとは皮膚細胞の生まれ変わりを指し、新しい細胞へと生まれ変わることで肌の健康が保たれています。

睡眠不足になりターンオーバーが乱れると肌のダメージ回復が遅れるため、皮膚や毛穴に古い角質が残り、ニキビをはじめとした肌トラブルを引き起こしやすい状態です。

普段から睡眠時間が短い方や眠りが浅い方は、睡眠不足がニキビの要因となっている可能性があります。

食生活が乱れている人

食べ物は、体だけではなく肌を作る大切な栄養素です。栄養バランスが偏った食事を続けるなど食生活が乱れていると、ニキビができやすくなります。

食べ物の中でも脂肪分や糖分、乳製品の摂り過ぎはニキビ肌を招きやすい傾向があります。揚げ物やスナック菓子、甘いお菓子を日常的に口にしている方は、食べ物が原因でニキビができやすいのかもしれません。

食生活が乱れていると感じる方は、ニキビ対策の一環として、普段からバランスの良い食事を心がけましょう。

スキンケア方法が間違っている人

間違ったスキンケアもニキビの原因の1つです。良かれと思って行っているスキンケアがかえってニキビを悪化させている場合もあるので、この機会にスキンケア方法を見直してみましょう。

例えば、ニキビ肌になると皮脂のべたつきやテカリが気になり、1日に何度も洗顔を行っている方も少なくありません。しかし、過度な洗顔は肌の必要な皮脂まで洗い流してしまうため、皮脂の分泌が促され、ニキビの要因を自ら作ってしまう行為となります。

洗浄力の強い洗顔料の使用も同じく、肌の洗い過ぎによる皮脂の過剰分泌を引き起こす要因となるので注意してください。

また、スキンケアを行う際の摩擦や刺激も肌の負担となります。洗顔時にゴシゴシと肌を擦る傾向がある方はニキビの原因となっている可能性があります。

ニキビができやすい人はスキンケア方法を見直そう

ニキビ肌に悩んでいる方は、適切なスキンケア方法を知ることが大切です。ニキビ肌の予防や改善を目指している方は、「洗顔」と「保湿」の2つスキンケア方法を覚えておきましょう。

洗顔方法

メイクをしている方は洗顔の前にクレンジングを行い、メイク汚れを落とします。顔を洗う際は、肌を労わるためにも熱すぎるお湯の使用は避け、ぬるま湯で洗ってください。

洗顔料はしっかりと泡立ててから肌に塗布し、泡で肌を撫でるようにしながらやさしく汚れを落とします。洗顔料を泡立てる作業が難しい方は、洗顔ネットを活用すると楽にキメの細かい弾力の泡が作れるので試してみてください。

皮脂によるテカリや肌のべたつきが気になる部分から洗い始めるのがポイントです。一般的はTゾーンの皮脂の分泌が多いので、額や鼻周りから洗い始めます。

洗顔後はしっかりと肌を洗い流しましょう。泡が肌に残ったままになると肌トラブルを引き起こす要因となるため、鏡できちんと確認しながらすすぎ洗いを行いましょう。

肌の洗い過ぎを防ぐためにも、洗顔回数は朝と夜の1日2回までに留めてください。

保湿ケア方法

肌の乾燥は皮脂の分泌を促すため、ニキビができる原因となります。肌の乾燥を防ぐためにも、高保湿成分が含まれた基礎化粧品を使用しましょう。

セラミドやヘパリン類似物質、ヒアルロン酸、コラーゲンは肌の保湿効果に期待ができる成分です。基礎化粧品にもよく配合されている成分なので、スキンケアアイテムを購入する際はこれらの成分が含まれているかチェックしてください。

保湿ケアは最低でも化粧水と乳液はセットで使用するのが望ましいです。化粧水は肌に水分を与える役割があり、油分の含まれた乳液で水分を閉じ込めるほか、肌を保護する役割を果たしています。乳液の代わりに保湿クリームを使用しても構いません。

基礎化粧品は肌との相性が大切なので、トライアルセットや試供品を活用しながら自身の肌に合うスキンケアを見つけましょう。

基礎化粧品は肌に擦りこむのではなく、やさしくパッティングするように馴染ませるのがポイントです。

ニキビができやすいなら体の内側からのケアも大切

ニキビができやすいと感じる方は、体の内側からのケアも合わせて行いましょう。以下ではニキビを予防するために心得ておきたい、生活習慣の要因を紹介します。

食生活の改善

体の内側からニキビを改善するためには、乱れた食生活を正す必要があります。栄養バランスが偏った食事を繰り返している方は、普段からバランスの良い食生活を心がけましょう。

脂質や糖質の多い食事は極力控え、肌や身体に良い食生活を送ってください。タンパク質やビタミン、食物繊維や亜鉛が多く含まれた食べ物を積極的に選ぶと良いです。

肉や魚、大豆製品や卵はタンパク質が豊富なため、メインのおかずに採用してみましょう。ビタミンや食物繊維、亜鉛は野菜や果物、海藻類やきのこ類に多く含まれているので、副菜や汁物で上手に食事に取り入れてください。

お弁当を購入する際も麺類や丼物で食事を済ませるのではなく、サラダを添えてみたり、幕の内弁当のようにいろいろなおかずを楽しめるお弁当を選んだりしながら工夫をしてみましょう。

生活リズムを整える

睡眠不足や生活リズムの乱れはニキビの要因です。忙しく過ごす方も、普段から十分な睡眠時間を確保できるような努力が必要です。

肌のターンオーバーを促すのは睡眠についてから3時間後のため、睡眠時間は1日7時間が理想といわれています。

また、生活リズムが整っていない方は、起床時間や就寝時間を決めて生活することも大切です。生活リズムを整えると、肌だけではなく心身にも良い影響を与えると言われていますので、今日からさっそく健康的な生活を意識しましょう。

寝つきが悪く睡眠時間が短くなっている方や睡眠の質が悪いと感じている方は、遮光性の高いアイマスクを身に付けたり、肌や体格に合った寝具とパジャマに替えたりしながら睡眠環境を整えてください。

ストレスと上手に付き合う

ストレスが溜まると自律神経が乱れ、皮脂の過剰分泌につながる場合があります。皮脂の過剰分泌はニキビの原因となるので、普段から適度にストレスを発散させましょう。

ストレスや疲労を感じたら無理せず心身の回復に努め、休養することが大切です。運動や趣味に時間を使い、気分をリフレッシュさせるのもおすすめです。

ただし、ストレスによる暴飲暴食には注意が必要です。肌と身体の健康のためにも、それぞれのストレス発散方法をいくつか考えておきましょう。

ニキビができやすい人の特徴を参考に肌トラブルを予防しよう

ニキビの発生や悪化を防ぐためにも、普段からしっかりと予防することが大切です。スキンケア方法や生活習慣を見直し、ニキビの改善に努めましょう。

スキンケアは肌に合った基礎化粧品を使用します。肌のテカリやべたつきが気になる場合も乾燥が原因となっている場合があるので、普段からしっかり保湿ケアを行ってください。

ニキビができやすい人の特徴を参考に、ニキビ予防を行っていきましょう。


泉医師からのコメント

ニキビは、さまざまな要因で引き起こされます。食事、運動といった生活習慣のほか、ストレス、間違ったスキンケア、紫外線から受けるダメージ、便秘など日々の何気ない生活の中にもニキビができやすくなる要因はたくさんあります。特に、生活習慣によるホルモンバランスの乱れは毛穴の詰まりや皮脂の過剰分泌を引き起こすので身近なことから見直してみることが大切です。

泉医師

監修者

医師:泉 さくら

日本皮膚科学会皮膚科専門医。 琉球大学医学部卒業/東京大学医学部附属病院皮膚科・都内美容皮膚科・形成外科勤務後、ココメディカルクリニックを開業。一般皮膚科、美容皮膚科、アレルギー外来、女性外来を行い、漢方薬などを用いた近代西洋医療と補完代替医療、伝統医学等を組み合わせて行う統合医療を積極的に取り入れている。

この記事を読んだあなたに
おすすめの製品

ル・マイルド製品画像