2017.07.21

正しく使用して便秘を解消!「浣腸」の使い方

便秘
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頑固な便秘を効果的に解消させることができる浣腸。しつこい便秘に優れた効果を発揮する浣腸ですが、正しく使わなければ効果を十分に発揮させることはできません。
そこで以下では、浣腸の正しい使用方法についてご紹介します。今回は、浣腸の中でもショートノズルタイプを中心にご説明します。

■便に対する浣腸の効果とは

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浣腸は、排便を促す便秘薬です。肛門から薬液を入れることで腸壁の面を滑りやすくし、なおかつ腸を刺激して排便を促します。第2類医薬品に含まれるため薬局で購入、もしくは処方してもらうことができます。浣腸には即効性があり、早ければ薬液を注入してから3分程度で便意を感じ、便秘解消につなげることができます。大切な仕事や旅行時に使用することで出したいときに排便を済ませておけるなど、排便のタイミングもコントロールできるのが大きな特徴です。

■使う前の注意点

浣腸を使用する際にはあらかじめ排尿は済ませておき、50℃前後の温かいお湯で浣腸を体温程度(38~40℃)に温めてから使用するようにしましょう。肛門に挿入しやすいようにノズルの先を内容液などで濡らしておくことも大切です。
なお、浣腸を使用すると急激な直腸内の圧力によって便意が強まり、トイレへ移動するまでに我慢できなくなってしまう場合もあるため必ずトイレの近くで使用するようにしましょう。また、薬液を注入してからすぐにトイレに行ってしまうと薬液だけが出てしまう場合があるので注意が必要です。注入直後に便意を感じたとしても、3分~10分程度は我慢するようにしましょう。便意が強まるまでの時間には個人差があるという点にも注意が必要です。

■浣腸の正しい使用方法

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ショートノズルタイプの浣腸を正しく使用する方法は、以下の通りです。

1.ノズルの先を少し濡らし、容器内の空気を追い出す
挿入しやすくするよう容器の挿入部分を真上に向け、薬液を少し押し出してノズルの先を濡らしてから容器内の空気を追い出します。

2.挿入しやすい体勢を取る
身体の左側を下にして、膝を軽く抱える姿勢がおすすめです。

3.薬液を注入する
容器の目盛り(30ml:3cm程度、50ml:6cm程度)を目安にノズルを肛門部へ優しく挿入し、できるだけ深く挿入してから容器をゆっくりと押しつぶし薬液を注入します。この際、「アー」や「オー」と声を出しながら挿入すると、肛門の緊張を和らげることができ挿入しやすくなります。

4.強い便意を感じるまで我慢
注入し終わればノズルをゆっくりと抜き、ティッシュなどで肛門を押さえながら強い便意を感じるまで3分~10分程度待ちます。注入してすぐに強い便意を感じても、3分~10分は我慢しましょう。

5.排便
3分~10分程度時間が経過し、便意を我慢できなくなればトイレに移動して排便します。

頑固な便秘を解消させるのに効果的な浣腸は、正しく使用することでその効果を十分に発揮させることができます。浣腸を正しく使用し、しつこい便秘をスッキリと解消させましょう。

 

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