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コラム
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2021.02.03

乾燥肌・スキンケア

【医師監修】乾燥肌の方に!お風呂に入る際のポイントと入浴後の注意点を解説

お風呂あがりに、脚や背中など体がかゆくなった経験はありませんか。思い当たる方は、肌を乾燥させる入浴方法をしているかもしれません。

疲れを癒してリラックスできるお風呂ですが、実は入浴方法しだいで肌を乾燥させてしまうことがあるのです。もともと乾燥肌の方だと、お風呂あがりにさらに乾燥がすすみ、体がかゆくなることもあります。

しかし、乾燥肌の方でもお風呂に入る際のポイントをおさえれば、肌の乾燥も防げて入浴が肌にも体にもよいものになるのです。

この記事では、お風呂が肌に与える影響から、入浴の際に注意すべき点、入浴後のスキンケアのポイントまで解説していきます。乾燥肌や入浴後のかゆみにお悩みの方は、ぜひご一読ください。

乾燥肌になるとどうなる?

乾燥肌とは、皮膚の角質層とよばれる一番外側の部分の水分や油分が少なくなり、肌が乾燥した状態をさします。

肌には「バリア機能」という外部の刺激から守る機能がありますが、加齢やストレス、生活習慣の乱れなど様々な原因により角質層がダメージを受けるとバリア機能が崩れ、肌が乾燥しやすくなってしまうのです。

また、肌の水分が失われると肌の構造が崩れるため、かゆみ物質を脳に伝達する神経が刺激を受けやすくなるといわれています。

特に外気が乾燥しているうえに暖房やストーブをつける寒い季節は、肌の乾燥が進んでしまいかゆみを感じやすい環境になります。みなさんのなかにも、冬の方が肌のかゆみが強く感じるという方も少なくないのではないでしょうか。

乾燥肌の方はお風呂の入り方に注意!

1日の疲れを癒し、リラックスできるお風呂。しかし、乾燥肌の方はお風呂の入り方しだいで、肌をさらに乾燥させてしまう可能性があります。

以下の見出しでは、乾燥肌の方に実践していただきたい入浴方法のポイントを解説していきます。肌の乾燥を悪化させるお風呂の入り方をしていないかもあわせて、チェックしてみてください。

●お風呂のお湯はぬるめにして、短時間ですませる

湯船のお湯は40℃以下と少しぬるめに設定し、20分以内の短め入浴にしましょう。熱すぎるお湯は、皮膚を保護している成分を流出させてしまいます。熱いお湯に長時間つかると、乾燥肌を悪化させる可能性があります。

●刺激が少ない固形石けんを使う

体を洗うのにおすすめなのが、刺激がほとんどないタイプの固形石けんです。固形石けんはシンプルな原材料で作られているものが多く、乾燥して肌が敏感になっていても使えるものが多いのです。

最近では、敏感肌の方向けに作られているボディソープもありますので、気になる方はチェックしてみてください。

●やさしく丁寧に洗う

体を洗う際は、やわらかい綿素材のものや手を使うことをおすすめします。しっかりと泡立ててからやさしく丁寧に洗うようにしてください。泡立て方が十分でないと、洗うときの摩擦で角質層を傷つけ、バリア機能を低下させる恐れがあります。

顔を洗うときも泡立てネットなどで泡立ててから、ゴシゴシこすらず指や手で直接肌に触れないように、泡を転がすイメージで洗いましょう。

ナイロン素材のボディタオルでこすりすぎると、肌を傷つけたり皮脂を落としすぎたりする可能性があるので注意です。

●保湿成分配合の入浴剤を使う

乾燥肌の方は、保湿成分配合の入浴剤を使ってみることもよいでしょう。ホホバ油やグリセリンなどの保湿成分が入っているものは、入浴後に肌のうるおいを保ちやすくしてくれます。

入浴剤を購入する際に、どんな成分が配合されているのかチェックしてみてください。

乾燥肌の方は入浴後のスキンケアにも注意しよう!

肩を出す女性

入浴後の肌は皮脂が少なくなっており、バリア機能が低下しているため肌内部の水分が蒸発しやすく乾燥が進むといわれています。

そのため乾燥肌の方は、入浴後に顔だけでなく体も保湿することが大切です。ポイントは、入浴後できるだけ早く保湿剤を塗ることです。

入浴後、肌内部の水分はどんどん蒸発していきますので、肌に水分が残っている状態で保湿剤を塗るとしっとりします。

また、保湿剤にはとろみのあるローションや乳液、白色ワセリンなどが使いやすいためおすすめです。ローションは肌の水分補給をし、白色ワセリンは水分の蒸発を防ぐ役割があります。

乾燥肌のお風呂は湯船につかることが望ましい?

湯船につかると肌が乾燥するのであれば、シャワーの方がよいのではないかと感じた方もいるのではないでしょうか。しかし、乾燥肌の方でも湯船につかるのが望ましいといわれています。

それは、湯船につかることは肌だけでなく体にとってメリットが多く、それに対しデメリットは対策次第で回避できるからなのです。

湯船につかることによる肌へのメリットは、硬くなった角質が柔らかくなり化粧水などを使ったときに保湿成分が角質層に浸透しやすくなることです。

ちなみに、体へのメリットは3つもあります。湯船につかることで「温熱作用」、「水圧作用」、「浮力作用」の作用を得られます。

ぬるめのお湯につかると体が温まる温熱作用により、副交感神経が働きリラックス効果を得られます。

また、お湯につかると体に水圧がかかり、肺が上へ押し上げられます。これにより、呼吸数が増え、血液やリンパ液のめぐりがよくなります。これが水圧作用です。

さらに、湯船につかることで体が軽くなります。水中では体重が9分の1程度になり、これを浮力作用といいます。体を支えるために緊張していた筋肉がほぐれ、だるさも感じにくくなります。

このように、湯船につかると体にはメリットがたくさんあります。湯船に入ると肌が乾燥しやすくなるというデメリットは、お風呂の温度をぬるめに調整したり、入浴後しっかりスキンケアしたりすることで回避していきましょう。

シャワーだけの日の乾燥肌対策とは?

シャワー派の方や湯船につかれない日でも、少し意識をすることで乾燥肌対策ができます。ここでは、シャワーだけの日に注意すべきポイントをお伝えしていきます。

まずシャワーの温度はぬるめに設定し、長時間浴びないことです。熱いシャワーは気持ちよいですが、肌の水分を保つための成分が流れ出てしまう恐れがあります。シャワーを浴びる時間は、10分以内にとどめることを意識するとよいでしょう。

また、洗顔やクレンジングのときに顔に直接シャワーを当てていませんか。顔の皮膚に適切な温度は、体温より低い32℃程度だといわれており、40℃以上のお湯を当てると乾燥や肌荒れの原因となる場合があります。

さらに、水圧が強すぎると、必要な皮脂まで洗い流してしまい肌のバリア機能を低下させ、肌にダメージを与えることもあります。

シャワーだけの日は、温度を低めに設定し、水圧も弱めにして10分以内に済ませることを意識しましょう。

シャワー後は入浴後と同様に、肌が乾燥しやすい状態になります。そのため、シャワー後5~10分以内に顔や体のスキンケアを行います。

お風呂の入り方に注意して乾燥肌を防ごう!

日々の疲れを癒してくれるお風呂ですが、入り方しだいでは乾燥肌を進行させてしまいます。そのため乾燥肌の方は、お風呂の温度や体の洗い方などのポイントをおさえて、正しい方法で入浴することを心がけましょう。

また、入浴後はなるべく早くしっかり保湿ケアをすることで、湯船に入るデメリットを回避できます。正しい入浴方法と入浴後のスキンケアで、乾燥肌を防ぐことを目指しましょう。

中島医師よりコメント

あまり乾燥が強くかゆみや発赤が出ている部分は石鹸による刺激も避けるため、お湯で洗い流す程度にしましょう。お風呂から上がった後は保湿剤でしっかりと保湿します。それでも乾燥が続き痒みがある場合は、医療機関に相談しましょう。

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監修者

医師・中島由美

金沢医科大学医学部を卒業後、大学病院で小児科、市中病院で内科医として勤務。皮膚科、美容皮膚科でも研鑽を積み、2018年クリスタル医科歯科クリニックにて内科、アレルギー科、美容皮膚科を開設。内科院長として勤務。

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