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コラム
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2023.07.12

乾燥肌・スキンケア

【医師監修】ダイエットで乾燥肌になる原因は?摂取すべき栄養素と食べ物を紹介

ダイエットを始めてから乾燥肌が気になるという方は少なくありません。ダイエットと乾燥肌は関連性がないと感じるかもしれませんが、ダイエットの方法によっては肌に影響を与えてしまう可能性があります。

今回はダイエットによって乾燥肌になる原因や摂り入れるべき栄養素などをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

ダイエットを始めて乾燥肌になる原因

ダイエットが原因で乾燥肌になるのはなぜかわからない方も多いのではないでしょうか。現在ダイエット中で乾燥肌も気になりだした方は、以下で紹介する要因が当てはまるか確認してみましょう。

糖質制限や食事制限によるダイエットが要因の栄養不足

ダイエット中の方は、食事制限をしている場合が多い傾向にあります。過度な食事制限により体が栄養不足になると、皮膚に必要な栄養も少なくなり、乾燥肌の要因となります。

体だけでなく、肌の健康維持のためにも栄養摂取は大切です。

ダイエット中で食事制限をしていても、肌や体に必要な栄養素はしっかりと摂取するように心がけましょう。

油を避けた食事による脂質不足

油っぽい食べ物は太るイメージが強いため、ダイエット中の方は脂質を避ける傾向にありますが、全く摂らないというのも良くありません。

脂質は体に欠かせない栄養素であり、脂質不足は乾燥肌の要因となります。ダイエット中であっても適度に脂質を摂取しましょう。ただし、脂質の摂り過ぎは肥満や生活習慣病の原因となるので適量摂取を心がけることが大切です。

過度なダイエットによるホルモンバランスの乱れ

過度なダイエットはホルモンバランスを乱す可能性があります。ホルモンバランスの乱れにより皮脂の分泌量が減ると肌が乾燥しやすくなります。肌が乾燥することにより皮脂が過剰分泌してニキビや肌荒れの要因となることもあります。

乾燥肌に限らず肌荒れにつながることを考えるとホルモンバランスが乱れないように、少しずつ適度にダイエットしていくのが望ましいです。

ダイエット中でも乾燥肌予防のために摂取したほうが良い栄養素と食べ物

ダイエット中で食事制限をしている方も、摂取したほうが良い栄養素をご紹介します。乾燥肌を予防するためにも、以下の栄養素が含まれている食材を摂取すると良いでしょう。

タンパク質

タンパク質は肌細胞の原料です。肌の弾力をキープするコラーゲンもタンパク質に含まれているので、タンパク質不足は乾燥以外の肌トラブルにもつながる可能性があります。

「炭水化物」「タンパク質」「脂質」の三大栄養素の中でもタンパク質は太りにくい性質があるので、タンパク質中心の食事は肌だけではなくダイエットにも役立ちます。

タンパク質が多く含まれる食材は、鶏むね肉などの肉類、マグロやかつおなどの魚介類、卵や豆腐です。高カロリーとされる食材は少ないので、積極的に摂取すると良いでしょう。

ビタミン類

ビタミン類は肌にうるおいを与えたり、ターンオーバーを促したりする効果に期待ができます。ダイエット中であっても乾燥肌を防ぐために、ビタミン類はしっかりと摂取しましょう。

ビタミンには多くの種類があり、それぞれ肌に期待できる効果も異なります。以下の表で肌に良いとされるビタミンの役割と、主に含まれる食材を紹介します。

栄養素役割主に含まれる食材
ビタミンA (ベータカロテン)肌や粘膜にうるおいを与え、さらに、ターンオーバーのサイクルを整える働きがあると考えられています。緑黄色野菜に含まれるベータカロテンは、体内でビタミンAに変換されます。レバー、ニンジン、 小松菜、ほうれん草
ビタミンB2、6、12肌のターンオーバーを整え、肌荒れを防いでくれるといわれています。ビタミンB2…豚レバー、納豆、モロヘイヤ ビタミンB6…鶏むね肉、マグロ、ニンニク ビタミンB12…アサリ、牡蠣
ビタミンC肌の弾力を保つコラーゲンの生成を促します。また、体内の活性酸素を除去する働きがあり、肌をダメージから守ってくれます。柑橘類、イチゴ、 キウイ、ブロッコリー、小松菜
ビタミンE肌の血行を促進し、ターンオーバーを促すことで、肌のバリア機能を高めてくれると考えられています。活性酸素を除去する働きもあり、肌へのダメージを防いでくれる効果も期待できます。豆乳、アボカド、 イワシ、いくら、 アーモンド

亜鉛

亜鉛は必須ミネラルの1つで、体内で作り出すことができないため、食事から栄養素を摂取することが大切な栄養素です。とくに肌の新陳代謝を促す効果に期待ができます。

主な食材は、牡蠣や牛肉、卵黄やチーズに多く含まれているので、適度に摂取しましょう。

必須脂肪酸

必須脂肪酸は皮脂を作るための原料です。そのため必須脂肪酸が不足すると皮脂も少なくなり、肌内部の水分を維持できなくなる可能性があります。

乾燥肌を予防するためにも必須脂肪酸は意識的に適量を摂取していきましょう。サバやイワシ、エゴマ油や亜麻仁油に必須脂肪酸がよく含まれています。

ダイエット中の乾燥肌対策方法

ダイエット中の乾燥肌の対策方法を紹介します。スキンケア方法と生活改善方法の大きく2つに分けて説明します。

適切なスキンケア

洗顔時は洗顔料をしっかりと泡立て、弾力のある泡で肌をなでるようにして洗います。乾燥肌の方は外部からの刺激に敏感なため、優しく洗い、低刺激性のスキンケアアイテムを選ぶとより良いです。

また、乾燥肌の方には高保湿成分とされるセラミドやヘパリン類似物質が含まれたアイテムがおすすめです。スキンケアは少なくとも化粧水と乳液を使用しましょう。

化粧水で肌の水分を補い、乳液でフタをして水分が蒸発しないようにします。乳液でも乾燥が気になる場合はクリームなどの油分が多く含まれたアイテムを最後に使うと良いでしょう。

生活改善

ダイエット中は食事制限によるストレスに悩む方が多いでしょう。ストレスが溜まるとホルモンバランスや自律神経が乱れ、血行不良を起こす可能性があります。

血行不良が起こると肌のバリア機能が低下したり、ターンオーバーが乱れたりする要因となるので、ストレスはなるべく発散しましょう。

また、ストレスを溜めないためにも、無理のない範囲でダイエットを行うと良いです。例えば、趣味や娯楽に時間を費やしてリフレッシュするなど、ご自身に合ったストレス発散方法を見つけておくと良いですね。

運動もストレス解消効果にも期待ができるため、ダイエットの一環として取り組むようにすると良いでしょう。

ダイエット中は栄養不足にならないように注意しながら乾燥肌対策を行おう

ダイエットが原因の乾燥肌は食事制限による栄養不足や、ホルモンバランスの乱れが要因として考えられます。減量だけに捉われず、肌や身体に欠かせない栄養はしっかりと摂り適度な運動を心がけてダイエットは行いましょう。

スキンケアは保湿効果が高いアイテムを使用し、やさしく丁寧に行うことがポイントです。

ダイエットで食事制限をすることでストレスになってしまう可能性もあります。ストレスを溜めることは肌とダイエットの両方に悪い影響を与える可能性があるため、ご自身に合ったダイエット方法を探して適度にリフレッシュするようにしましょう。

泉医師からのコメント

美肌を維持するためには、ビタミンやミネラル等の栄養素や、油ものも適度に摂取することが大切です。 ダイエット中の食事は、野菜類だけの摂取ではなく、バランスの良い食事を心がけましょう。

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監修者

医師:泉 さくら

日本皮膚科学会皮膚科専門医。
琉球大学医学部卒業/東京大学医学部附属病院皮膚科・都内美容皮膚科・形成外科勤務後、ココメディカルクリニックを開業。一般皮膚科、美容皮膚科、アレルギー外来、女性外来を行い、漢方薬などを用いた近代西洋医療と補完代替医療、伝統医学等を組み合わせて行う統合医療を積極的に取り入れている。

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