MV画像

コラム
COLUMN

2023.11.24

乾燥肌・スキンケア

【医師監修】急に乾燥肌になることはある?原因や対処法を紹介

今まで肌の乾燥に悩んだことがなかったのに、急に乾燥肌になると、どう対処したら良いかわからず、悩んでしまうかもしれません。

今回は、急に乾燥肌になることはあるのか、乾燥肌の原因や対処法や乾燥肌の方におすすめの成分、乾燥肌を内側から改善する方法を紹介します。肌質の変化に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

急に肌が乾燥することはある?

急に肌質が変わり乾燥肌になるのは、実はよくある現象です。今まで自覚していなかっただけで、以前から乾燥肌だった可能性もあります。

人の肌質は年齢や環境で変化します。過去の肌質にこだわらず、現在ご自身がどのような肌質なのかをこまめにチェックすることが大切です。

急に肌が乾燥するときに考えられる原因

急に肌が乾燥するときに考えられる原因は以下になります。

  • 生理的な要因
  • ストレス
  • 食生活
  • 環境

それぞれの原因を詳しく解説します。

生理的な要因

加齢や女性ホルモンの影響などの生理的な要因で、女性の肌は変化します。肌の水分量は、40歳を境に減少していくのが一般的です。40歳を過ぎて、急に肌の乾燥を自覚する方も多いでしょう。

また、女性ホルモンの影響でも肌質は変化します。女性ホルモンであるエストロゲンが減少すると、肌の水分量が減少し乾燥しやすくなり、エストロゲンが増えると皮脂の分泌量が増えてニキビの原因になります。

加齢や更年期、生理などの生理的な要因は避けられません。しかし自身の女性ホルモンの状態を知っておけば、肌質の変化に対処しやすくなります。

ストレス

ストレスは、肌の状態に大きく関係しています。大きなストレスがかかると、人によっては暴飲暴食に走ったり、反対に食欲が低下したり、夜眠れなくなったりします。

また、ストレスがかかると自律神経が乱れるため、だるさ、冷え、下痢、便秘など、体中にさまざまな症状が現れやすくなります。暴飲暴食や少食、不眠、冷え、便秘などは肌荒れの原因となります。

急に乾燥肌になった方はストレスの原因をできるだけ排除しつつ、ストレス解消法を見つけましょう。

食生活が変わった

急に乾燥肌になった方は、最近の食生活を振り返ってみましょう。ダイエットや偏った食事は、肌トラブルの要因になります。

タンパク質や炭水化物、ビタミン、ミネラルなどの不足は、内臓機能の低下、ホルモンバランスの乱れを引き起こします。ホルモンバランスの乱れは肌荒れにつながります。

ダイエット目的で脂質を制限する場合にも注意が必要です。肌に必要な皮脂が少なくなり、乾燥してしまう可能性があります。

環境が変わった

生活する環境の変化で急に乾燥肌になる場合もあります。考えられるのは、季節や職場、学校などいつも通っている場所やライフスタイルの変化です。

冬の空気乾燥により乾燥肌を実感する方は多いでしょう。新しく通い始めた職場や学校の空気が乾燥しており、急に乾燥肌になる方もいます。

またライフスタイルの変化により、外に出る機会が多くなった方も注意が必要です。紫外線によりバリア機能が低下した肌は、乾燥しやすい状態になります。紫外線対策としては、日焼け止めや日傘、帽子などが有効です。

乾燥肌の方におすすめの成分

肌の乾燥が気になりはじめたら、まずスキンケアの見直しをしましょう。乾燥肌の方には、以下の成分がおすすめです。

  • ヘパリン類似物質
  • セラミド
  • ヒアルロン酸

ただし症状がひどい場合は、自身で対処しようとせず医療機関を受診しましょう。それぞれの成分について詳しく解説していきます。

ヘパリン類似物質

ヘパリン類似物質とは、人の肝臓で生成される糖類の一種「ヘパリン」に似た成分です。ヘパリン類似物質を含む医薬品は高い親水性と保水性が特徴で、保湿・血行促進・抗炎症の3つの作用があります。

また、ヘパリン類似物質は子供からお年寄りまで全身に使用できるのがポイントです。ただし、目や目の周辺、口腔、鼻腔などには使用できません。使用する際は使用上の注意をよく読みましょう。

セラミド

セラミドは、もともと人の皮膚の角質層に存在する成分で、角質細胞間脂質の主成分として、肌のうるおいを保っています。

若い肌にはセラミドが多く含まれ、加齢とともに減少していくのが特徴です。化粧品に含まれるセラミドには、天然セラミド、植物性セラミド、ヒト型セラミド、疑似セラミドがあります。

とくに天然セラミドやヒト型セラミドは保湿効果に優れています。乾燥が気になる方は、スキンケアアイテムにセラミドが配合されているかチェックしてみましょう。

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は、人の体にもともと存在する成分で、1グラムで6リットルの水を吸収し保持する力を持っています。

加齢とともに体内のヒアルロン酸は減っていく傾向にあります。年齢を重ねると肌の乾燥が気になったり、関節が痛んだりしやすくなるのはそのためです。

スキンケアアイテムに配合されていることも多いため、乾燥が気になる方はチェックしてみましょう。

乾燥肌のケアは内側からもしよう

乾燥肌のケアは、スキンケアだけでなく内側からの働きかけも大切です。食生活を見直し、肌に悪い生活習慣をやめることで、乾燥肌の改善が期待できます。

以下では内側から乾燥肌を改善する方法を紹介します。

食生活を整える

乾燥肌を改善するためには、まず食生活を見直してみましょう。栄養が不足すると肌の栄養状態が悪くなり、肌が乾燥しやすくなります。

乾燥肌の方が積極的に摂りたい栄養素と主な食材を紹介します。

  • 必須脂肪酸:植物油・魚油
  • ビタミンE:アーモンド、かぼちゃ、アボカド
  • ビタミンA:うなぎ、ほうれん草
  • ビタミンB2、B6:さば、さんま、ブロッコリー
  • ビタミンC:オレンジ、キウイ、イチゴ
  • タンパク質:肉類、魚類、大豆、卵

1つの栄養素に偏ることなく、1日3食、バランス良く摂取することが大切です。

肌に悪い生活習慣をやめる

乾燥肌の改善には、生活習慣の改善も必要です。とくに喫煙習慣がある方や、睡眠不足になりがちな方は注意しましょう。

喫煙習慣がある方は、禁煙するのがおすすめです。タバコは、コラーゲンの生成を助けるビタミンCを破壊します。また、喫煙によって血行が悪くなり、シミやシワができやすくなる可能性もあります。

寝不足も肌にとって良くありません。新しい皮膚の細胞が生まれ、古い角化細胞は徐々に表に押し出され、垢となって剥がれ落ちていく現象が肌のターンオーバーです。

ターンオーバーは寝ている間に発生しやすく、睡眠不足だとターンオーバーが行われにくくなります。寝不足は体調やメンタルにも大きな影響を与えます。毎日決まった時間に6~7時間の睡眠を取るようにしましょう。

乾燥肌の治し方は内側からのケアと保湿がポイント

今まで乾燥肌でなかった方も、生理的な要因やストレス、食生活や環境によって急に乾燥肌になる場合があります。急に乾燥肌になった場合は、保湿力の高いスキンケアアイテムを使ってケアしましょう。

保湿力の高いスキンケア成分には、ヘパリン類似物質やセラミド、ヒアルロン酸などがあります。スキンケアアイテムを選ぶときの参考にしてください。

スキンケアとあわせて食生活や生活習慣を改善し、内側から乾燥肌を改善していくことも忘れないようにしましょう。

泉医師からのコメント

肌の保湿機能に大きくかかわっているセラミドやヒアルロン酸は、水分を保持するだけでなく肌を保護するバリア機能も担っています。

ヘパリン類似物質に期待できる代表的な効果は、高い保湿力です。吸水性に優れており、水分を引き寄せて保持し、バリア機能を整えてくれますよ。正しいスキンケアと食事で、体の外側と内側の両方から、みずみずしい健康的な肌を目指しましょう。

監修者画像

監修者

医師:泉 さくら

日本皮膚科学会皮膚科専門医。
琉球大学医学部卒業/東京大学医学部附属病院皮膚科・都内美容皮膚科・形成外科勤務後、ココメディカルクリニックを開業。一般皮膚科、美容皮膚科、アレルギー外来、女性外来を行い、漢方薬などを用いた近代西洋医療と補完代替医療、伝統医学等を組み合わせて行う統合医療を積極的に取り入れている。

乾燥肌なおそう!ヒルマイルド

乾燥肌治療薬

  • ヒルマイルド


    第2類医薬品

  • クリーム
  • ローション
  • スプレー
  • Hクリーム
ヒルマイルド製品画像
TOPPAGE

TOPPAGE