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コラム
COLUMN

2022.05.30

乾燥肌・スキンケア

【医師監修】化粧水の適切な使い方は?スキンケアの手順や注意点を紹介

肌の調子を整えるために日ごろから化粧水を取り入れている人は多いかもしれません。

しかし、化粧水は自身に合ったものを適切な方法で使わないと十分に効果が発揮できていない可能性があります。

今回は化粧水の適切な使い方や手順とあわせて、選び方や注意点も紹介します。

化粧水の役割とは?

化粧水とは、7~8割が精製水、残りが美容成分などでできている水分が多いスキンケアアイテムです。

化粧水は肌に水分を加えてうるおいを与え、肌を柔らかくする効果も期待できます。

肌の健康を保つバリア機能を維持するためには水分が必要ですが、失われてしまうと紫外線などの外部刺激の影響を受けやすくなり、乾燥肌や、皮脂の過剰分泌からニキビなどの肌トラブルにつながることもあります。

化粧水の使い方

化粧水は、朝は洗顔後、夜はクレンジングと洗顔をして、清潔な状態の肌に使うものです。

洗顔後5分以内を目安に、なるべく早くつけて乾燥させないようにしましょう。

ただし、化粧水をつける量は商品によって異なるため、添付されている説明を確認してください。使い方としては、手のひらやコットンなどにつけて肌に優しくなじませると良いでしょう。

以下では手のひらとコットンで化粧水をつける場合の手順を説明します。

手のひらで化粧水をつける場合の使い方

手のひらに化粧水を適量出して、手のひらの上で軽くのばしたら、顔の内側から外側にむかってなじませます。

アイホール、小鼻周り、口周りなど顔の細かい部分は、指になじませて優しくつけましょう。

顔全体に化粧水をつけられたら、手のひらで顔を包み込むようにして肌にじっくりなじませます。手のひらでつけると、化粧水が体温で温められてなじみやすくなるといわれています。

コットンで化粧水をつける場合の使い方

コットンに化粧水を染みこませて、肌につけていきますが、肌を叩いたり摩擦したりすると刺激になるので、スタンプを押すように優しく押しあてましょう。

まぶたや口元なども摩擦しないように注意しながら、コットンを軽くすべらせるようにしてつけると良いです。さらに顔全体を軽い力でタップさせながら、化粧水をなじませていきます。

コットンを使うメリットはムラになりにくいところですが、コットンに染みこませる分、化粧水を消費する量が増えてしまうデメリットもあります。

化粧水を使うときは摩擦に注意!

化粧水を使う時、とくにコットンでつける時は肌の摩擦が起こらないように注意が必要です。

コットンに含ませる化粧水が少なかったり、コットンを強くこすったりすると摩擦がおきてしまいます。摩擦は乾燥だけでなく、シミやシワの原因になる可能性もあるので、注意してください。

手のひらで化粧水をつける場合も、強くこすって肌を摩擦しないように注意しましょう。

肌タイプ別の化粧水の選び方

化粧水はとろみのあるものやサラサラしたものなど、さまざまなテクスチャーのものがあります。

含まれている美容成分も種類が豊富にあり商品によって異なるので、しっかり見極める必要があります。

化粧水選びのコツは、自身の肌タイプに合わせたものを選ぶことなので、ここでは肌タイプ別の化粧水選びのポイントを解説します。

乾燥肌の化粧水選び

乾燥肌は何らかの原因で肌のバリア機能がくずれ、水分も油分も不足した状態です。

香料、着色料、アルコールなど、添加物などが含まれていない、肌に刺激が少ないもの選びましょう。また、ヒアルロン酸、セラミド、ヘパリン類似物質など高保湿とされる成分が含まれたものを選ぶと良いでしょう。

テクスチャーはしっとりとしたものを選ぶと、肌が乾きにくくなります。乾燥肌は外部刺激を受けやすい状態なので、摩擦を与えないように化粧水は優しくつけることが大切です。

混合肌の化粧水選び

混合肌はTゾーンがべたつくことが多く、頬や目元は乾燥するなど、部位によって肌質が異なります。

乾燥によって油分が多く出る場合もあり、ベタつく部分も水分が足りていない可能性があるので、乾燥肌と同じような化粧水が合う可能性もあります。

ベタつきが気になる部分だけ、さっぱりしたテクスチャーのものに変更するのも良いでしょう。

脂性肌の化粧水選び

脂性肌は皮脂が過剰分泌して、顔全体がテカリやすく、肌トラブルが出やすいのが特徴です。

脂性肌の場合は、オイルフリーやサラっとしたテクスチャーのものを選ぶと良いでしょう。

ただし、肌内部が乾燥して皮脂を過剰分泌している「インナードライ」の可能性もあるので、化粧水で水分をしっかり補給する必要があります。

普通肌の化粧水選び

水分と油分のバランスが良く、キメも整った状態が普通肌とされています。現状をキープするために、自身の肌の変化に目を向けて日常のケアをしっかり行いましょう。

乾燥する冬場はしっとりタイプの化粧水を選び、肌の水分を保ちましょう。

化粧水だけでは肌が乾燥する場合は?

化粧水を使っても肌がカサカサしたり、突っ張ったりするのは乾燥しているサインです。

化粧水で浸透させた水分を蒸発させないためには、乳液などでフタをする必要があります。

乳液は油分を多く含んだスキンケアアイテムで、肌になじませると油膜を張ってくれるので、肌に加えた水分を逃がさない働きをしてくれます。

乳液の使い方

乳液は、手に適量を出して手のひらに広げ、顔の内側から外側へ向かってつけます。

使用量は商品によって異なるため、商品説明も確認しましょう。ベタつかず、うるおいを感じるくらいが良いとされています。乾燥しやすい目元や口元は少し重ねづけしてみましょう。

とくに乾燥が気になる部分には、保湿効果が高い白色ワセリンや、ヘパリン類似物質を含んだ保湿剤を使うことも良い方法です。

美しく健康な肌をめざすなら内側からのケアも大切

美しく健康な肌をつくるのはスキンケアだけではありません。生活習慣の乱れや体調なども肌荒れの原因になるとされています。

ここでは、美しく健康な肌をめざすための内側ケアを紹介します。

水分をこまめに摂る

人の体は約80%が水分でできていますが、約8割の方が水分不足だといわれています。

水分不足だと肌のバリア機能が保てなくなり、乾燥や肌荒れなどの肌トラブルを招く可能性があります。

のどが乾いたと感じる時には、水分不足といわれているため、そう感じる前にこまめに水分を補給することが大切です。

食事とは別に1日1.5リットルを目安として、しっかり摂取するように意識しましょう。

規則正しい生活をする

不規則な生活は、ホルモンバランスや自律神経にも影響を与えます。

睡眠中に肌のターンオーバーを促進したり、皮下組織の水分を保ったりする成長ホルモンが分泌されます。成長ホルモンは入眠後約3時間後から分泌されるので、そこから十分睡眠時間が確保できる時間に就寝するようにしましょう。

早寝早起きを心掛け、睡眠時間は十分に確保することが肌の健康維持にとっても大切です。

バランスの良い食事を心掛ける

食事は一品料理ではなく、主食、主菜、副菜を意識しましょう。甘いお菓子や炭水化物中心の食事は避け、タンパク質やビタミン類、亜鉛、必須脂肪酸などをバランス良く摂りましょう。

また、腸内環境を整えると健康な肌づくりにつながるので、食物繊維や発酵食品も積極的に摂ると良いです。

化粧水の使い方をマスターしてうるおいのある肌を目指そう

化粧水は、健康な肌を保つために必要な水分を補給するスキンケアアイテムです。

化粧水の効果を最大限に引き出すためには、肌をこすらないように意識して、優しく顔を保湿することも一つのポイントです。

また、スキンケアだけでなく、規則正しい生活とバランスの良い食事で内側からもケアをし、美しい肌をめざしましょう。

川﨑医師よりコメント

化粧水はたっぷりの量を手にとり、肌を手で包み込むようにそっと押し込んでいくのが一番優しい方法です。叩き込んだり擦りこんだりを繰り返していると、シミになったり肌荒れの原因になりますので、決してしないように心がけましょう。

川﨑加織

監修者

医師:川﨑加織

皮フ科かわさきかおりクリニック院長。医学博士、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本抗加齢医学会専門医。
兵庫医科大学病院初期研修医、皮膚科入局からキャリアをスタートし、病院やクリニック勤務を経て、現クリニックを開院。 皮膚科専門医として、女性医師として、母として、患者さんの心と身体に寄り添うことを信条としている。

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