Column

2025.12.08

乾燥肌・スキンケア

「頬の赤みが悪化して、化粧で隠すようになった」「赤ら顔が気になる」といった悩みを抱えている方は多いかもしれません。毎日鏡で見る顔にトラブルがあると、ストレスにつながります。

頬の赤みや赤ら顔は、寒暖差や紫外線などの刺激による一時的な反応の場合や、湿疹や皮膚炎で皮膚科の受診が必要なケースもあります。

今回は、頬の赤みや赤ら顔の原因や、日常で取り入れやすいスキンケアなどを紹介します。自身でできるケアや皮膚科受診の目安を理解し、頬の赤みや赤ら顔の改善を目指しましょう。

頬の赤みや赤ら顔の原因

頬の赤みや赤ら顔の対策をするためには、原因を理解することが大切です。

「赤み」といっても、乾燥や刺激、湿疹や皮膚炎など、さまざまな要因が関係しています。体質的なもので自然な反応の場合もあります。

以下で、考えられる主な原因を解説します。自身の皮膚の状態に当てはまるものがあるかチェックしてみましょう。

肌の乾燥

皮膚にはバリア機能と呼ばれる仕組みがあり、刺激から肌を守りながら、うるおいを保っています。

しかし、年齢による皮脂分泌の減少や、空気の乾燥、過度な洗顔などの要因で皮膚が乾燥すると、バリア機能が低下してしまいます。

バリア機能が低下した肌は、紫外線や花粉などの外部刺激を受けやすく、炎症を起こしやすいため、頬の赤みや赤ら顔につながります。

肌の乾燥については、以下のコラムをご参照ください。

【医師監修】ひどい乾燥肌の原因は?意識したいスキンケアのポイントも紹介

紫外線

紫外線には、体内でビタミンDを合成し、骨の形成を助けたり、細菌やウイルスを殺菌したりする働きがあります。

しかし、過剰な紫外線は、目や髪、肌に悪影響を与えるため注意が必要です。

皮膚が紫外線を浴びると、皮膚の細胞がダメージを受けて炎症が起こります。その結果、頬の赤みや赤ら顔を引き起こすことがあります。

ニキビによる炎症

ニキビの炎症が、頬の赤みや赤ら顔につながる場合もあります。

毛穴に皮脂が詰まり、アクネ菌が増殖し、炎症を伴ってできるのが赤いニキビです。赤いニキビが頬を中心に複数できると、顔全体が赤く見えることがあります。

ニキビは、ストレスや睡眠不足によるホルモンバランスの乱れ、紫外線やマスクなどの外部刺激、皮膚の乾燥などが要因とされています。

赤ら顔に見えるほどのニキビがある場合は、放置せずに皮膚科で治療を受けましょう。

ニキビの原因については、以下のコラムをご参照ください。

【医師監修】顔にニキビができる原因は?部位別の原因と対策方法を紹介

湿疹・皮膚炎

頬の赤みや赤ら顔のほかに、かゆみや水疱などの症状がある場合、湿疹や皮膚炎の可能性があります。

慢性的ではない場合に考えられるのは、湿疹の原因となる物質と接触したことによる「接触性皮膚炎」です。接触性皮膚炎は、原因が触れた場所だけに強いかゆみや赤み、小さな水疱が見られます。

症状が繰り返し出る場合や、長く続く場合は「脂漏性湿疹」や「アトピー性皮膚炎」なども考えられます。

頬の赤みや赤ら顔に加えてかゆみや水疱ができている場合は、皮膚科を受診しましょう。

温度差や刺激物

入浴や冷暖房の使用による温度差で血管が拡張すると、頬の赤みや赤ら顔の原因となることがあります。

これは、体が体温を調整しようとする自然な反応で、健康な方でも一時的に見られる現象です。

また、辛味や酸味の強い食べ物や飲酒も血管を拡張させる要因で、食事や飲酒の後に顔が赤くなりやすい方は、注意が必要です。

緊張や興奮

人前で話すときや驚いたときなど、緊張や興奮によって顔が赤くなることがあります。

これは、自律神経の働きで血のめぐりが良くなり、顔の血管が一時的に拡張することで起こる自然な反応です。

この赤みは一時的なもので、自然に収まることが多いです。ただし、乾燥で肌のバリア機能が低下していると、赤みがより目立ちやすくなることがあります。

頬の赤みや赤ら顔を改善・予防するスキンケアと生活習慣

頬の赤みや赤ら顔は、日常のスキンケアや生活習慣を見直すことで改善・予防できる場合があります。肌のバリア機能を整え、刺激を受けにくい環境をつくることが赤み対策の第一歩です。

以下では、頬の赤みや赤ら顔をやわらげるためのスキンケアと日常生活で意識したいポイントを紹介します。

湿疹や皮膚炎が疑われる場合は、皮膚科を受診して治療を受けつつセルフケアを行いましょう。

適切な洗顔をする

頬の赤みや赤ら顔の原因となる皮膚の炎症を予防するためには、汚れや古い角質を取り除き清潔に保つことが大切です。そのために、洗顔は朝晩2回行いましょう。

肌に合った洗顔料を泡立てて優しく洗い、しっかりすすぎます。

皮膚が赤く炎症を起こしているときはとくにデリケートなため、洗浄力の高いものは避けるようにしてください。

洗顔料については、以下のコラムをご参照ください。

【医師監修】肌荒れしているときの洗顔料の選び方とは?適切な方法も紹介

しっかり保湿ケアをする

洗顔後は、なるべく時間をあけずに保湿することが大切です。乾燥した状態のまま放置すると、肌の水分が蒸発し、赤みや炎症が悪化する原因になります。

化粧水や乳液は、手のひらで包み込むように摩擦を与えず、やさしくなじませます。

乾燥によって頬が赤くなりやすい方や、ニキビができやすい方は、保湿効果が高いスキンケアアイテムの使用がおすすめです。

保湿効果が高いとされる成分として、ヘパリン類似物質、セラミド、ヒアルロン酸などがあげられます。

健栄製薬では、ヘパリン類似物質やセラミドなどが配合されたスキンケアアイテムを取り揃えています。オンラインショップから購入することもできるため、ぜひ検討してみてください。

ただし、スキンケアアイテムを使う際は、傷や炎症などの異常がある部位には使用しないでください。また、症状が続く場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。

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衛生面や室内環境に配慮する

皮膚に直接触れる枕カバーやタオル、メイクスポンジなどは、皮脂や雑菌が付着するため、こまめに洗濯や交換をすることが大切です。

また、低湿度の空間は皮膚の乾燥を招きます。湿度は加湿器や濡れたタオルを使い、40〜60%程度に調整すると良いでしょう。

急激な寒暖差を避けるために、エアコンの極端な温度設定や熱いお風呂に入るといった行動は控えてください。室温を一定に保ち、皮膚への刺激を減らす工夫をしましょう。

紫外線対策をする

紫外線からの刺激を最小限にするために、外出時はSPF30以上の日焼け止めを使用し、こまめに塗り直しましょう。さらに、帽子や日傘、サングラスなどの物理的な遮光を組み合わせると、より効果が期待できます。

紫外線は窓ガラスを通過して室内に入り込むため、レースカーテンやUVカットフィルムによる対策をおすすめします。

紫外線を浴びてしまったら、肌を冷やして炎症を抑え、しっかり保湿をしましょう。日常的な紫外線対策が、頬の赤みや赤ら顔を防ぎ、健やかな肌を保つカギとなります。

バランスの良い食生活を心がける

肌を作っているのは、食事です。ビタミン類を豊富に含む野菜や果物をバランス良く摂ることは、肌のターンオーバーを整え、健康的な肌の維持に役立ちます。

また、オメガ3脂肪酸を含む青魚(サバ・イワシなど)や、腸内環境を整える発酵食品(ヨーグルト・納豆・味噌など)もおすすめです。腸内環境の改善は肌の調子を整え、頬の赤みや赤ら顔を改善する一助となると考えられています。

アルコールや香辛料などの刺激物は、一時的に血流を促進して顔の赤みを強めるため、控えることが望ましいでしょう。

外側からのスキンケアだけでなく、内側からの栄養補給も意識した食生活が、頬の赤みの改善や予防につながります。

肌荒れを改善する食べ物については、以下のコラムをご参照ください。

肌荒れを治す食べ物は?摂取したい栄養素と肌への影響を解説

睡眠リズムを整える

睡眠中に皮膚の修復やターンオーバーが促進されるため、十分な睡眠時間を確保し、睡眠の質を高めることが大切です。

毎日同じ時間に寝起きし、規則的な生活リズムを意識すると、自律神経が安定し、皮膚の再生サイクルも整いやすくなります。

寝る前のスマートフォンの使用を控える、照明を落とすなど、質の高い睡眠がとれるよう工夫しましょう。

頬の赤みや赤ら顔が改善しない場合は皮膚科で治療を受けよう

頬は顔の中でも面積が広く皮脂腺が少ないため乾燥しやすく、紫外線や外気などの外部刺激の影響を受けやすいです。

乾燥を原因とする肌荒れやニキビなど、さまざまな肌トラブルから頬の赤みや赤ら顔が起こります。自身の肌荒れの原因をチェックして、対策しましょう。

頬の赤みや赤ら顔を改善するには、生活習慣を見直し、保湿ケアや紫外線対策などのスキンケアをしっかり行うことが重要です。とくに乾燥が気になる場合は、保湿力が高いスキンケアアイテムを選ぶのがおすすめです。

セルフケアで改善しない場合や、かゆみや痛みがあるなどの場合は、早めに皮膚科を受診し、適切な治療を受けましょう。

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