MV画像

コラム
COLUMN

2020.12.03

乾燥肌・スキンケア

【医師監修】フケが出るのは乾燥肌だから?考えられる原因と防ぐためのポイントを解説

フケが出るのは乾燥肌だから?考えられる原因と防ぐためのポイントを解説

頭からポロポロ落ちるフケ。毎日頭髪を洗っているのに、気がつくと肩に落ちていてお悩みの方も少なくないと思います。

フケはなんとなく不潔なイメージがありますが、そもそもフケとは何でしょうか。今回は、フケの正体や種類、増えてしまう原因と防ぐためのポイントを解説していきますので、フケにお悩みの方はぜひご一読ください。

実は、日常生活で無意識に何気なくしていることがフケの原因かもしれませんよ。

フケの正体とは?

フケの正体は、頭皮の古くなった角質が剥がれたものです。

新陳代謝により頭皮の表面が剥がれ落ちたものなので誰にでもありますが、頭皮のトラブルで増えてしまうと気になるようになってきます。

乾燥肌はフケが増えやすい?

フケには2種類あり、頭皮の乾燥が大きな原因となるのは、そのうちの一種である「乾性フケ」です。普段から乾燥肌が気になっている方だと、もともと体質的に頭皮が乾燥しやすく、フケが増えやすい傾向にあるといえるでしょう。

また、もう一種類の「脂性フケ」は整髪料を落とさずに寝たり、常在菌のマラセチア菌という誰にでもいる菌が増えたりすることが原因だといわれています。

ご自身がどちらのタイプのフケかを見分けるために、この2つのフケの特徴をお伝えします。乾性フケは、薄くて細かいフケが肩にパラパラと落ち、頭皮もカサカサの方がほとんどです。

それに対し脂性フケは、乾性フケに比べてフケが大きな固まりになっており、髪の毛の根元についているのが特徴です。脂性フケが増えている方は、頭皮がベタついている傾向にあります。

どちらも同じフケですが、形や性質、ついている場所まで違うので見分けがつきやすいです。

フケが増える理由のひとつ「頭皮の乾燥」は何が原因?

乾性フケが増える理由で一番に挙げられるのは、頭皮の乾燥です。しかし毛髪に覆われている頭皮は、どうして乾燥するのでしょうか。

意外と無意識で行っていることが頭皮の乾燥の原因になる場合がありますので、考えられるものを以下で紹介していきます。

●シャンプーのしすぎ

フケが気になって、ついついシャンプーしすぎていませんか。頭皮を洗浄するシャンプーは、頭皮を守っている皮脂も一緒に洗い流しています。

そのため、洗浄力が強すぎるシャンプーを使ったり、1日に何度もシャンプーしたりすると頭皮を乾燥させる原因になってしまいます。また弱っている頭皮を強くこするのも刺激になる可能性がありますので、シャンプーをする際は指の腹を使って優しく洗ってください。

皮脂が不足し頭皮が乾燥すると角質がはがれやすくなり、その結果フケが生じるのです。こうして発生するのが、肩にパラパラと落ちる乾性フケです。

また、使っているシャンプーが合っていない場合も乾性フケが出る原因になることがあります。

●季節が原因の乾燥やもともとの体質

頭皮の乾燥は、もともとの体質や環境も大きく影響します。

例えばアトピー性皮膚炎などが原因でフケが増えることもあるのです。

また、肌と同じように冬の季節は頭皮も乾燥しやすくなります。暖房や乾燥した外気にさらされることで、頭皮が乾燥し乾性フケが出る方もいます。

●生活習慣の乱れ

不規則な生活をしていると肌荒れを起こすように、頭皮も荒れ、フケの原因となることがあります。特に肌細胞の修復に必要といわれている「成長ホルモン」が分泌される午後10時~午前2時は眠るようにし、睡眠時間も十分に確保してください。

また偏った食生活も、頭皮に悪影響を与える可能性があります。乾性フケが気になる方は、ビタミンB2を摂るようにします。

ビタミンB2は不足してしまうと肌荒れや髪のトラブルの原因となるといわれています。レバーや牛乳、納豆などに多く含まれていますので、積極的に食事に取り入れてみてください。

他にもストレスがホルモンバランスの乱れをまねき、フケの原因となることがあります。適度に運動したり好きなことをする時間を作ったりと、ストレスを発散するようにしましょう。

●紫外線

外に出ると避けられない紫外線も、頭皮にダメージを与える要因の1つです。長時間紫外線を浴びると頭皮が日焼けし、赤くなったあとに剥がれ落ちてフケになります。日焼けが原因でも、乾性フケのようなフケが発生するのです。

また頭皮の皮脂は紫外線で酸化するため、それが刺激となりフケを増加させてしまう場合もあります。

日常的に浴びている紫外線は、頭皮にダメージを与えているのです。

頭皮が乾燥するとフケ以外にどのような症状がでる?

20_02

頭皮が乾燥すると頭皮が刺激を受けやすくなり、フケ以外にもさまざまな症状が出る可能性があります。

バリア機能が低下している頭皮は、外部刺激を受けるとかゆみを感じることもあるのです。しかしここで頭皮をかいてしまうと、さらにダメージを与えることになりますので、かゆくてもかかないようにしてください。

また、頭皮が乾燥すると過剰に皮脂分泌を促してしまい、嫌なにおいが発生することもあります。頭皮の乾燥は、フケだけでなくかゆみや嫌なにおいの原因となる場合があるのです。

フケ対策は頭皮の乾燥を防ぐことがポイント?

フケが増えてしまう原因などをご紹介しましたが、乾性フケの対策で一番大切なことは、頭皮の乾燥を防ぐことです。

以下で頭皮を乾燥させないポイントを解説していきますので、フケが気になる方はぜひ毎日の生活で意識してみてください。

●フケ対策➀頭皮の保湿ケアをする

フケ対策としてまず挙げられることが、頭皮を保湿することです。保湿力の高いシャンプーとコンディショナーを使用し、洗うときから乾燥させないようにしていきます。

外に出るときは頭皮に使えるスプレータイプなどの日焼け止めや帽子を活用し、乾燥の原因となる紫外線をブロックしましょう。

●フケ対策②シャワーの温度・ドライヤーの使い方を見直す

高温のシャワーやドライヤーの熱も頭皮を乾燥させる原因となります。そのため、シャワーは38℃~40℃のぬるめのお湯を使うようにします。

ドライヤーの吹き出し口は、100℃近くまで上昇することもあるといわれており、頭皮に近づけると水分を蒸発させてしまいます。ドライヤーを使うときは、頭皮に近づけすぎないようにしましょう。

●フケ対策③規則正しい生活を意識する

頭皮の乾燥対策として、規則正しい生活を送ることも大切です。頭皮のターンオーバーを整えるために、たんぱく質やビタミン、ミネラルを中心にバランスのよい食事を心がけましょう。

睡眠は十分にとり、趣味や好きなことをしてストレス発散をするのもよいです。健康によい生活を送り、頭皮も健やかにしていきましょう。

乾燥肌はフケが増える原因のひとつ!ポイントをおさえてしっかり対策しよう

乾燥肌の方は、頭皮が乾燥していて乾性フケが増えやすい傾向にあります。気がつくと肩にフケが落ちているという方は、まずは頭皮の乾燥を促進していないか生活を振り返ってみてください。

またシャワーの温度やドライヤーの使い方、シャンプー選びをこだわってみるなど、ポイントをしっかりおさえてフケのお悩みから卒業しましょう。

ただ、しっかり対策をしてもフケが気になる場合はアトピー性皮膚炎などが関係している可能性も。ご自身だけで解決せずに、皮膚科の先生に相談してみましょう。

中島医師よりコメント

頭皮のトラブルでフケが出ることがあります。原因を見極め、適切に対処していくことが大切です。症状がなかなか良くならない時は、炎症止めや抗真菌薬の外用薬などが必要な場合もありますので、医療機関を受診されると良いでしょう。

監修者画像

監修者

医師:中島由美

金沢医科大学医学部を卒業後、大学病院で小児科、市中病院で内科医として勤務。皮膚科、美容皮膚科でも研鑽を積み、2018年クリスタル医科歯科クリニックにて内科、アレルギー科、美容皮膚科を開設。内科院長として勤務。

乾燥肌なおそう!ヒルマイルド

乾燥肌治療薬

  • ヒルマイルド


    第2類医薬品

  • クリーム
  • ローション
  • スプレー
  • Hクリーム
ヒルマイルド製品画像
TOPPAGE

TOPPAGE