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コラム
COLUMN

2021.08.16

乾燥肌・スキンケア

【医師監修】乾燥肌には乳液で保湿を!役割と選び方のポイントをご紹介

乾燥肌対策として化粧水でたっぷり保湿をしても、カサカサした状態がなかなか改善されず、悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

化粧水は肌に水分を与えるアイテムですが、乾燥した状態が改善しないのには理由があります。

そこで今回は、化粧水でたっぷり保湿をしても肌が乾燥してしまう理由を探り、化粧水以外の保湿アイテムや、おすすめの成分について紹介します。

乾燥肌は化粧水の保湿だけでは物足りない?

化粧水をなじませた時は潤いを感じても、時間の経過とともに肌がつっぱってくることはありませんか?

これは、化粧水には水でできた成分が多く含まれ、油分でできた成分の含有量が少ないためです。

肌の潤いのためには水分が大事というイメージがありますが、適度な油分も大切です。肌が乾燥すると、水分だけでなく油分が不足してバリア機能が低下してしまうため、水分と油分の両方を補うように意識しましょう。

乳液は乾燥肌に必須のスキンケアアイテム

化粧水だけでは乾燥する方に、ぜひ使っていただきたいアイテムが「乳液」です。乳液には油分でできた成分が、化粧水よりも多く入っていると言われています。

化粧水をつけて肌を潤した後に乳液を使うと、乳液の油分が膜を張り、エモリエント効果で水分の蒸散を防ぐことが期待できるでしょう。

また、肌の一番外側にある皮脂膜は水と油が混ざったものでできているため、乳液に含まれる油分とよくなじみ、成分が肌の角質層に届きやすくなります。

水分だけでなく油分が不足している乾燥肌の方は、化粧水のみでスキンケアを完了させず、乳液も取り入れてみましょう。

乾燥肌におすすめの乳液の選び方

乾燥肌の方は、乳液に配合されている成分に注目して商品を選んでください。高保湿成分が含まれたものや、水分の蒸散を防ぐ成分が配合されている乳液を選ぶと良いでしょう。

また乳液は、さらっとしたテクスチャーのものから、クリームのように濃厚なテクスチャーのものまで豊富にあります。自分にとって使いやすいアイテムを探してみましょう。

乾燥肌の方にチェックしてほしい成分

乾燥肌の方におすすめの高保湿成分を紹介します。乳液を選ぶ際に、以下の成分が入っているかどうか、ぜひ確認してみてください。

セラミド

セラミドはもともと肌にある成分です。肌表面に一番近い角質層の中には、皮脂膜、天然保湿因子(NMF)、細胞間脂質、の三大保湿因子がありますが、セラミドはこの細胞間脂質の主成分となります。

水の相(親水基)と油の相(親油基)を持ちラメラ構造を構成しているので、水分をつかまえながらバリア機能を保つ役割を果たしています。

セラミドが十分にあると肌のバリア機能が正常に働くので、外部刺激によって乾燥しにくく、肌のキメが整うのです。セラミドを含んだ乳液を使うことでバリア機能の働きをサポートし、潤いをキープする効果が期待できるでしょう。

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸も、もともと体内にある成分で、皮膚だけでなく関節や目にも存在します。高い粘性(ねばりけ)と弾性(もとに戻ろうとする性質)が特徴で、関節の動きを滑らかにしたり、目の潤いを保ったりする働きがあります。

保水力の高さも特徴で、ヒアルロン酸1グラムで6リットルもの水を保持すると言われています。

しかし、ヒアルロン酸は30代頃から減少し、60代では赤ちゃんの頃と比較すると約25%まで減ってしまうと言われているので、化粧品などで補うと良いでしょう。

スクワラン

スクワランは、サメなどの哺乳類や、オリーブ油やコメヌカ油などの植物に含まれるスクワレンに水素を添加してつくられる、無色の炭化水素系流動油分です。

肌なじみが良く、角層を柔らかくしてターンオーバーを促進する働きがあると言われています。皮脂膜の代わりとなり、肌からの水分の蒸散を防ぐエモリエント作用が高い成分で、肌の乾燥を防いでくれるでしょう。

乳液だけでなく、マッサージオイルなどにも使われるほど、べたつきが少なくさらっとした感触が特徴です。

コラーゲン

コラーゲンはタンパク質の一種で、ヒトの皮膚の約70%を構成する成分です。肌の真皮にある線維芽細胞でつくられ、水分を保持しながら、蒸散していくのを抑制しています。
コラーゲンは、肌のハリや弾力を生み出す重要な働きをしますが、加齢や紫外線ダメージの影響で減少していく傾向があり、不足するとシワやたるみを引き起こす可能性があります。

コラーゲンは、食品や飲料、化粧品などで補うのがおすすめです。化粧品に配合される際は、加水分解コラーゲンや水溶性コラーゲンなどと記載されていることが多いでしょう。

乾燥肌を予防する適切な乳液の使い方は?

乳液は、化粧水をしっかり肌になじませた後に使用しましょう。

化粧水や乳液の使用量の目安は商品によって異なるため、使用方法をよく読んでから使うことが大切です。

また、保湿力を上げるため、化粧水と乳液だけではなく美容液やクリームをプラスするのもおすすめです。

複数の化粧品を使用する場合、さらっとしたテクスチャーのものを先につけ、後からこっくりしたものを塗ると良いと一般的に言われていますが、使用順序をよく確認してから肌につけましょう。

スキンケアだけに頼らない乾燥肌対策

肌の潤いを上げるためには外側からのスキンケアも重要ですが、運動や食事、睡眠など内側からのケアも非常に大切です。

適度な運動によって汗を流したり、バランスの良い食事やこまめな水分補給を心がけたりして内側からもケアしましょう。

また、十分な睡眠は乾燥した肌が修復されやすくなると言われているので、連日の夜更かしは控えることがおすすめです。

万が一、規則正しい生活やスキンケアを心がけていても肌に赤みやかゆみなどの異常が出た場合は、自己判断せず医療機関を受診しましょう。

乾燥肌なら保湿力の高い乳液を選ぼう

乾燥肌の場合、水分だけでなく油分不足が原因で、化粧水だけでは潤いを保てない場合があります。

乾燥肌でお悩みの方は、化粧水でしっかり保湿をした後に、セラミドやヒアルロン酸などの高保湿成分を含む乳液を重ねるようにすると良いでしょう。

ただし、乾燥による赤みやヒリつき、粉ふきなどの症状がひどい場合は、医療機関の受診も検討してください。

中島医師よりコメント

入浴後、洗顔後はなるべく早く化粧水でお肌に水分を補給し、乳液で保湿することが重要です。乳液の質感や成分など種類がたくさんあるので、自分に合ったものを選びましょう。化粧水も乳液もお肌に塗ったあとは丁寧に手のひらでプッシュするとより浸透しやすくなります。

監修者画像

監修者

医師:中島由美

金沢医科大学医学部を卒業後、大学病院で小児科、市中病院で内科医として勤務。皮膚科、美容皮膚科でも研鑽を積み、2018年クリスタル医科歯科クリニックにて内科、アレルギー科、美容皮膚科を開設。内科院長として勤務。

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