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コラム
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2023.05.12

乾燥肌・スキンケア

【医師監修】乾燥肌の方はパジャマの質にも注目!おすすめの素材を紹介

乾燥肌になると肌がカサつき、衣類に擦れると不快に感じます。とくに就寝中は衣類が肌に触れている時間が長いため、肌のカサつきによる引っかかりが気になるかもしれません。

快適な状態で眠るためにも、乾燥肌の方はパジャマの質にこだわってみましょう。今回は「乾燥肌におすすめのパジャマの素材」や「避けたほうが良い素材」を紹介します。

乾燥肌の改善方法についても解説していますので、うるおいのある肌を手に入れたい方はぜひ参考にしてください。

乾燥肌の原因

乾燥肌はさまざまな原因がありますが、生活の中で考えられる要因は以下4つが挙げられます。

  • 加齢
  • 空気の乾燥
  • 紫外線による肌のダメージ
  • 間違ったスキンケア

ボディソープが肌に合っていないことが原因で乾燥肌を引き起こしている場合もあるので、使用中のボディソープの成分や使用感を確かめてみましょう。

また、肌の洗い過ぎも乾燥肌の要因です。1日に何度も肌を洗ってしまうと肌に必要な皮脂まで洗い流れてしまい、皮膚のバリア機能が低下して乾燥肌を引き起こします。

汗をかきやすい季節は何度も体を洗いたくなりますが、乾燥肌を防ぐためにも洗い過ぎには注意してください。

乾燥肌におすすめのパジャマの素材

就寝中は寝具に横たわっているため、パジャマと肌の接地面が広くなります。パジャマと肌が擦れることにより、乾燥肌が悪化する場合があるので注意が必要です。

乾燥肌の予防や改善のためにも、パジャマは肌にやさしい素材を選びましょう。以下では乾燥肌の方におすすめのパジャマの素材について詳しく解説します。

シルク

シルクは蚕の繭から作られた天然素材です。主成分は肌と同じタンパク質のため、親和性が高く、パジャマの素材に向いています。

肌触りはなめらかなので、敏感肌の方にもおすすめです。

生地そのものは柔らかく軽量素材なので、肌や体にかかる負担が少ないのもシルクの魅力です。

また、シルクは保湿性に優れているため肌の乾燥が気になるシーンでも活躍します。冬は温かく、夏は涼しく感じる素材なので、1年中着ることができます。

シルクは「絹」と表記される場合もあるので、パジャマを選ぶ際は品質をしっかり確認してから購入しましょう。

コットン

コットンとは、木綿から取れる種子毛や綿を使った天然素材です。コットンはふんわりとした質感や肌に引っかかりにくい特徴があるため、乾燥肌の方に向いています。

保湿性や通気性、吸収性に優れているため、パジャマだけではなくインナーや普段着にも起用したい素材です。静電気が起こりにくい特徴もあるため、肌が乾燥する季節にも役立ちます。

コットンは水に強い特性があるので、耐久性を重視してパジャマを選びたい方にもおすすめです。

コットン素材にとことんこだわりたい方は、オーガニックコットンに注目しましょう。オーガニックコットンは、コットンの農地で3年以上合成化学物質を使用せずに原材料が生産されていることを示しています。

また、コットン素材でも化学繊維と合わせて作られているパジャマもあるので、質感を重視する方は「コットン100%」と表記された商品を選ぶと良いです。

コットン素材は縮みやすくシワになりやすい素材のため、お手入れ方法はきちんと確認しましょう。

乾燥肌の方は避けたほうが良いパジャマの素材

乾燥肌の方は控えたほうが良いパジャマの素材を紹介します。それぞれの特徴や乾燥肌の方におすすめしない理由について詳しく解説しますので、パジャマの購入を検討している方は以下3つの素材をチェックしましょう。

ナイロン

ナイロンは石油を原材料とした合成繊維です。ナイロンは耐久性に優れており、摩擦に強いことからさまざまな製品に使われています。

ナイロンは繊維そのものに伸縮性があるため、体を動かしやすいのが特徴です。ただし、ナイロンは吸湿性が低いので、汗を吸収しないデメリットがあります。

汗によりパジャマの内部が蒸れることで、摩擦による刺激や雑菌の繁殖による肌トラブルを引き起こす可能性があります。

乾燥肌の方はとくに肌が敏感になっているため、ナイロンのパジャマは避けたほうが良いでしょう。

ポリエステル

ポリエステルは世界中で愛用されている化学繊維です。日本でも身近な素材で、衣類はもちろん、鞄や靴にも使われています。

ポリエステルはシワになりにくい素材のため、アイロンを使わずに衣類を整えられるのが魅力です。型崩れが気になる衣類やファッションアイテムでは活躍する素材でもあります。

ただし、ポリエステルは吸湿性が低いので、摩擦や汗による肌への刺激が強い傾向にあるのがデメリットです。

肌へ刺激を与える可能性があるポリエステル素材は乾燥肌の方のパジャマには向きません。

吸湿発熱素材

吸湿発熱素材とは、汗などの水分を吸収して発熱する生地です。一般的な化学繊維よりも繊維が細いため生地の表面積を広くすることでき、空気層を利用しながら保温性を高めています。

吸湿発熱素材は吸着熱を活かした素材のため、気温の低い季節には活躍します。ただし、水分を吸収する素材であることから、場合によっては肌が乾燥しやすくなる可能性があります。

パジャマの素材以外で乾燥肌を改善する方法

パジャマの素材を見直すだけで乾燥肌が改善できるわけではありません。肌の健康を保つためにも、普段からしっかりと乾燥肌対策を行いましょう。

乾燥肌の予防や改善効果に期待ができる方法を4つ紹介しますので、きちんと要点をチェックしてください。

肌を保湿する

乾燥した肌にうるおいを与えるためにも、毎日しっかり保湿ケアを行いましょう。体の保湿は、ボディローションやボディクリームを使用します。

乾燥肌の方は高保湿成分が含まれた保湿ケアアイテムを選ぶと良いです。セラミドやヒアルロン酸、ヘパリン類似物質は保湿力が高い成分なので、スキンケア商品を購入する際は配合成分を確認してください。

肌の乾燥によりかゆみの症状がある方は、ジフェンヒドラミン塩酸塩やクロタミトン、尿素が含まれた保湿ケアアイテムを使用すると良いでしょう。

ただし、かゆみの症状がない方や服薬中の方の肌には合わない可能性があるので、医療機関に相談してからスキンケアに取り入れてください。

部屋を加湿する

空気が乾燥すると肌も乾燥しやすいため、部屋の中はいつも適度な湿度を保ちましょう。湿度は60%程度を保つのが望ましいので、湿度計を使用して室内環境のチェックを行ってください。

湿度を保つには加湿器を活用すると良いです。加湿器にも超音波式やスチーム式、気化式やハイブリット式などさまざまなタイプが販売されているので、用途に合わせて選んでみましょう。

加湿器がない場合は、濡らしたタオルや洗濯物を部屋に干す加湿方法も試してみましょう。

紫外線対策を行う

紫外線は肌にダメージを与え、乾燥肌をはじめとする肌トラブルの要因となります。紫外線は時期や天気に関係なく降り注いでいるので、日差しの強い季節に限らず、1年中紫外線対策を行いましょう。

日焼け止めや日傘、帽子やアームカバーなどを活用しながら、肌を守ることが大切です。乾燥肌の方は刺激に敏感なため、日焼け止めは低刺激性の商品を選ぶと良いです。

また、日焼け止めはオフしやすいタイプが良いです。落ちにくい日焼け止めを使用するとクレンジングや洗顔の際に肌を強く擦ってしまう可能性があるので、落としやすさにも注目して商品を選んでください。

生活習慣を見直す

生活習慣の乱れも乾燥肌の要因の1つです。不規則な生活を送っている方は、この機会に規則正しい生活を意識しながら過ごしましょう。

睡眠不足はホルモンバランスの乱れや自律神経の乱れにつながる可能性があります。ホルモンバランスの乱れや自律神経の乱れは肌の状態にも影響するので、十分な睡眠時間を確保してください。

ストレスも自律神経の乱れにつながるため、適度なリフレッシュが大切です。趣味に時間を費やしたり、運動をしたりしながら上手にストレスを発散していきましょう。

また、バランスの良い食事を摂取することも重要です。今日からさっそく食生活や生活リズムを整えていきましょう。

乾燥肌の方はパジャマの素材にも気をつけよう

乾燥肌の方は肌に刺激を与える素材のパジャマは避け、就寝中も肌を労わってあげてください。シルクやコットンは肌にやさしい素材なので、乾燥肌の方におすすめです。

乾燥肌を改善するために、肌の保湿や部屋の加湿、紫外線対策をしながらうるおいのある健康な肌を目指しましょう。

泉医師からのコメント

肌に触れる素材は吸湿性が高く、ムレを素早く逃し、汗による刺激を軽減してくれる素材を選択するといいでしょう。また、最近は生地のつなぎ目や縫い目、洗濯絵表示などが直接肌に触れないように工夫された衣類もあるので、敏感肌の方におすすめです。

監修者画像

監修者

医師:泉 さくら

日本皮膚科学会皮膚科専門医。
琉球大学医学部卒業/東京大学医学部附属病院皮膚科・都内美容皮膚科・形成外科勤務後、ココメディカルクリニックを開業。一般皮膚科、美容皮膚科、アレルギー外来、女性外来を行い、漢方薬などを用いた近代西洋医療と補完代替医療、伝統医学等を組み合わせて行う統合医療を積極的に取り入れている。

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