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コラム
COLUMN

2023.01.31

乾燥肌・スキンケア

【医師監修】乾燥肌に効くツボはある?改善方法もあわせて紹介

乾燥肌に悩んでいる方はスキンケアや生活習慣の改善などの対策をすることは大切ですが、それだけでは調子が良くならないこともあります。

そこで東洋医学の考えに基づいて、ツボ押しを取り入れてみるのはいかがでしょうか。乾燥肌に関連するツボをいくつかご紹介するので試してみましょう。

乾燥肌の主な原因

そもそもなぜ乾燥肌になってしまうのか、ご存じでしょうか。乾燥肌になるのはさまざまな原因が考えられます。考えられる主な原因は以下になります。

  • 空気の乾燥
  • 肌の洗い過ぎ
  • 間違った洗顔
  • 偏った食生活
  • ホルモンバランスの乱れ
  • 紫外線
  • 加齢
  • 睡眠不足

このように、あらゆる方面からの原因が考えられます。

乾燥肌を改善するには外側からの適切なスキンケアや内側からの生活習慣の見直しが大切です。

そのなかでも、ツボ押しをすることで乾燥肌をはじめとした肌トラブルを緩和できる可能性もあるため、紹介します。

乾燥肌の改善効果が期待できる4つのツボ

ツボとは経穴(けいけつ)とも呼ばれています。全身にはかなり多くの数のツボが存在するといわれており、中には名前や場所が特定されていなくても、押すと痛みなどの反応が現れるような部位もツボの1つです。

東洋医学の概念では、「気」や「血」というものなどが体内で流れていると考えられています。これらの通路は経絡と呼ばれ、経絡上にあるツボを刺激することで、経絡で繋がれている各臓器やその他の部位に気や血、それ以外にも「津液」という血液以外の体液の巡りを良くするとされています。

東洋医学の考えをもとに行われるツボ押しですが、WHOにおいて症状の治療目的としても効果が認められてきています。

ツボ押しは血行を促したり、ホルモンバランスを整えたりする効果が期待できるので、結果的に乾燥肌の改善にもつながると考えられます。

早く効果を感じたいからといって激しく行うのはNGです。ツボ押しは痛気持ち良いくらいの強さで行うのがポイントです。

具体的にご紹介していきますので、ご自身のツボを押してみましょう。

足三里(あしさんり)

足三里は胃腸系や消化器系に働きかけるツボの1つといわれています。

そのほかにも肌のうるおいの元になる陰液の分泌を促すともいわれています。膝の皿の下のくぼみから指4本分ほど下の場所にあり、右足なら右手、左足なら左手をあててちょうど小指の先あたりが足三里のツボです。

太衝(たいしょう)

太衝は東洋医学における「肝」という臓器とつながっているツボといわれています。

肝は体内のめぐりのバランス調整をつかさどるツボのため、ここを刺激することでストレス解消効果やホルモンバランスを整える効果に期待ができます。

乾燥肌の要因にホルモンバランスの乱れが挙げられるため、太衝のツボを押すと改善につながる可能性があります。

足の甲で、親指と人差し指の骨が交差するあたりの少しくぼみがあるところが太衝のツボです。

神門(しんもん)

神門は、不眠の方など睡眠の質向上に期待ができるツボといわれています。

自律神経を整え、精神的な疲れからくる不快な症状を緩和する効果に期待ができます。自律神経の乱れや睡眠不足は乾燥肌の要因となるため、定期的にツボを刺激すると良いでしょう。

手のひら側の手首のしわのあたりで、小指側にある腱の内側のくぼみが神門のツボです。

大巨(だいこ)

大巨は東洋医学における「お血」のを改善する働きがあります。「お血」とは、血液がドロドロになったり、血流が悪くなったりするような状態を指しますが、それらを改善する結果、新陳代謝の促進にもつながります。

新陳代謝がよくなると皮膚の自然治癒力を上げる効果にも期待ができるので、乾燥肌の改善にもつながる可能性があります。

便秘解消やダイエットのツボとしても一般的に知られています。おへそから指3本分下に下がり、さらにそこから指3本分外側にずれたところで、左右対称の両側に大巨のツボがあります。

ツボ押しとあわせて行いたい乾燥肌の改善方法

ツボ押しだけではなく、乾燥肌はスキンケア方法や生活習慣を見直すことが大切です。

乾燥肌を改善したい方は、以下5つのポイントをしっかりチェックしましょう。

適切なスキンケア

乾燥肌の方が見直すべきスキンケア方法をご紹介します。洗浄力の強い洗顔は肌に必要な皮脂まで洗い流し、乾燥肌を加速させたり、香料や防腐剤、スクラブ剤など刺激が強い洗顔料を使用したりすることも控えましょう。

洗顔後のスキンケアは化粧水だけで済ませるのではなく、乳液やクリームなど油分が含まれたアイテムを併用し、水分が蒸発しないようにしっかりフタをしましょう。

栄養バランスの良い食事

偏った食生活も乾燥肌の要因となるため、普段から栄養バランスの良い食事を心がけましょう。タンパク質や必須脂肪酸、ビタミン類などの栄養素は肌の健康に欠かせないので意識的に摂ると良いです。

健康的な食事は肌のターンオーバーの乱れを正常にすることが期待できるので、健やかな肌になるために重要です。

こまめな水分補給

体が水分不足になると、肌も乾燥しやすくなる傾向があります。普段からこまめに水分補給を行い、うるおいのある肌を保ちましょう。

水分摂取量の目安は1日2リットルです。一気に飲むのではなく、こまめに少量ずつ水分を摂るようにしましょう。

湿度の調整

乾燥した空気に肌がさらされると乾燥しやすくなります。空気が乾燥しやすい季節やエアコンや暖房を使用する季節は特に注意しましょう。

加湿器を使ったり、濡れたタオルを部屋に干したりするなどして室内を加湿することが大切です。

十分な睡眠時間の確保

睡眠不足は自律神経を乱し、肌のターンオーバーが正常に働かなくなる場合があります。

睡眠不足になりがちな方は、普段から十分な睡眠時間を確保することが大切です。不眠に悩んでいる方は、ご紹介したツボ押しも試してみると良いでしょう。

ツボ押しや生活習慣の改善を試しながら乾燥肌を改善しよう

乾燥肌に悩んでいる方は、原因がいくつかある可能性もあるので、1つずつ解消していきましょう。

スキンケア方法や生活習慣を見直し、肌の健康を保つのはもちろん、さらにツボ押しも取り入れてみると体の調子が良くなるとともに、乾燥肌の改善効果にも期待ができるのでぜひ試してみてください。

泉医師からのコメント

ツボは、東洋医学の「気」の概念に基づきます。東洋医学で、気とは生命エネルギーそのものです。目に見えませんが、体を構成し、生命活動を維持する重要な働きがあります。健康とは、気が正常に生み出され、体内を規則正しく巡っている状態のことです。
悪いものを取り除いて治そうとする西洋医学に対し、東洋医学は、自然の摂理に従って、体全体のバランスをとることで健康になれると考えます。ツボ押しと規則正しい生活で、健やかな肌を手に入れましょう。

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監修者

医師・泉 さくら

日本皮膚科学会皮膚科専門医。
琉球大学医学部卒業/東京大学医学部附属病院皮膚科・都内美容皮膚科・形成外科勤務後、ココメディカルクリニックを開業。一般皮膚科、美容皮膚科、アレルギー外来、女性外来を行い、漢方薬などを用いた近代西洋医療と補完代替医療、伝統医学等を組み合わせて行う統合医療を積極的に取り入れている。

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