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コラム
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2020.10.19

乾燥肌・スキンケア

【医師監修】ガサガサうろこ肌の原因と対策とは?乾燥肌の人が気を付けるべきポイント

【医師監修】ガサガサうろこ肌の原因と対策とは?乾燥肌の人が気を付けるべきポイント

ガサガサうろこ肌になってしまうと皮膚がめくれ落ちて不快だったり、肌表面の見た目が気になる人もいると思います。乾燥肌の人は特にうろこ肌になりやすい状態ですので、気を付ける必要があります。乾燥肌やうろこ肌になってしまう原因を知り、今回ご紹介するポイントを意識してガサガサうろこ肌を防ぎましょう。

肌のうろことは?

肌のうろことは、乾燥により肌表面で水分を保つ機能が落ちて角質がたまり、皮膚が小板状に剥がれたような状態で「鱗屑(りんせつ)」ともいわれます。ザラザラしたり、白く毛羽立ったような見た目になることもあります。乾燥がひどくなると鱗屑は大きくなり、キメの粗い肌になってしまいます。

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肌の一部がうろこ状になる場合と全身に症状がみられる場合などさまざまで、乾皮症や乾癬、魚鱗癬などの病気を発症したときにみられることが多いです。病気による鱗屑の場合は発疹や変色、どの部位の皮膚に生じているのか、などを確認することで診断されます。

●肌がうろこ状になる原因

肌がうろこ状になる原因は主に乾燥ですが、乾燥が生じる原因はさまざまです。体内が水分不足であることのほかに、栄養不足や周辺環境の乾燥なども原因の一つと考えられます。
冬場の乾燥した空気で一時的に肌が乾燥することはよくありますが、乾燥が長期間続いたり炎症がひどい場合は、乾皮症や乾燥性皮膚炎などの皮膚病になっている場合があるので、治療を受ける必要があります。

●乾燥肌とはどんな状態? 種類と原因

乾燥肌(ドライスキン)では、肌の水分が不足していることは想像できると思いますが、実は油分も不足しています。肌に水分を保持するためには油分でできた膜が肌表面に必要です。そのため油分が不足すると水分は飛んでいってしまい、肌はカサカサした状態になってしまいます。

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また、肌が乾燥状態になるとつっぱったり、鱗屑が生じて粉をふいたり、外部からの刺激を感じてかゆみを伴う場合もあります。

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乾燥肌の種類と原因、特徴について

●乾皮症(皮脂欠乏症)

乾皮症は皮脂や汗の分泌量が減少し、皮脂膜という油分でできた膜が十分に形成されず、皮膚が乾燥するために起こります。鱗屑が剥がれ落ち、かゆみを伴うこともあります。
高齢者や子どもは皮脂分泌が少ないため、乾皮症になりやすいです。
対策として保湿剤や軟膏、ワセリンを塗って皮脂膜を補いましょう。

●乾燥性敏感肌

皮脂膜の不足により肌表面の水分量の低下や肌のバリア機能が弱まって、外部刺激に敏感になることが原因で起こります。
化粧品やごわごわしたタオル、セーターなどで肌がチクチクし、痛みやかゆみを感じやすく、一見正常な肌でも目に見えない程度の炎症が起こっています。
バリア機能が低下した肌は、内から外に水分などが出ていくだけでなく、外から内へも物質が入りやすい状態なのでスキンケアに使用する化粧品選びが重要です。肌に刺激を感じるときのスキンケアは、敏感肌用の保湿力の高いものを使用し、刺激を与えないよう手で優しく押し込むように使いましょう。

●加齢性乾燥肌(老人性乾燥肌)

加齢で皮膚が薄くなっている上に、脂腺や汗腺の働きが衰えて皮脂や汗の分泌量が減少して皮脂膜が不足することや、角質のターンオーバーが遅くなり古い角質が溜まって水分が保てなくなることにより、乾燥肌になります。また、肌の水分保持に必要な細胞間脂質の産生が減少することも一因と考えられます。
乾燥とかゆみなどと併せて、しわやたるみなどの肌トラブルが起きることもあります。これは肌表面の水分が減少すると皮膚のハリや弾力がなくなるためです。加齢性乾燥肌を防ぐにも保湿が大切で、肌の水分量が多い入浴後に保湿剤を塗ることでより効果的になります。かゆみや炎症がひどいときは、かかずに病院へ行きましょう。かいてしまうとさらに皮膚が炎症を起こして症状が悪化し、悪循環になります。

乾燥肌の対策の基本は保湿!

乾燥肌には水分をしっかり補給して、バリア機能を向上させることが大切です。

●乾燥肌のスキンケア方法は?

水分をたっぷり入れることと、それを逃がさないために油分でフタをすることが大切です。どんなに頑張って水分を入れても、それを保持できる状態の肌でなければすぐに蒸発して乾燥してしまいます。乳液やクリームなど皮脂膜を補うようなものを使って水分を逃がさないようにします。もったいないからといって少量しか使わないのではなく、化粧水、乳液、クリームは適切な量を使用し、しっかり保湿を行いましょう。
乾燥性敏感肌の人はスキンケアでも刺激を感じることがあるので、敏感肌向けにつくられたスキンケアアイテムもあります。活用してみましょう。

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●とくに乾燥してうろこ状になりやすい部位は?

スネは皮脂の分泌が少ないため乾燥しやすい部位です。つまりうろこ状の肌になりやすい部位でもあります。スネは血行不良やむくみが起こりやすく、そのような状態になると水分が肌表面に十分行き渡らず、乾燥が起こります。またストッキングも摩擦による刺激から乾燥を加速させる原因になり得ます。
スネも顔と同じように化粧水で保湿してから、ボディクリームやワセリンを塗るとより乾燥を防げるのでおすすめです。

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乾燥肌の人が日常生活で気を付けるべきこと

●水分をしっかり摂る

まず体内に水分がないと肌に保持する水分もなくなってしまいます。積極的に水分を摂って体内を潤わせましょう。

●インスタント食品を避け、ビタミンやミネラルを意識的に摂る

インスタント食品のなかでもインスタント麺類は脂質や塩分が多いので、代謝が悪くなり、水分が肌まで行き渡らなくなって乾燥肌を招く可能性がありますビタミンは皮膚の細胞を増やしたり、コラーゲンを作ったりする働きがあります。ミネラルも水分の調節や肌の健康に大切です。これらの栄養素は意識的に摂りましょう。

●7時間睡眠をめざし、お肌のゴールデンタイムには眠る

睡眠をとっている間に十分な栄養が肌に補給され、老廃物が排出され、新しい細胞がつくられます。健康な肌を維持するためには、22時~2時のお肌のゴールデンタイムにしっかりと睡眠をとりましょう。

●部屋が乾燥しすぎないように湿度を調整する

部屋の空気が乾燥していると肌から飛んでいく水分が増えてしまいます。冬場は部屋の外も中も乾燥していますし、夏場はエアコンによって部屋の中が乾燥します。どの季節でも加湿器などを使って湿度を保つようにしましょう。
携帯できるポータブル加湿器やミスト化粧水などを活用して外出時や職場でも乾燥対策を行いましょう。

かゆみを伴う乾燥肌には正しいケアと水分補給が大切!

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かゆみを伴うということは、肌がかなり敏感になっている状態です。刺激の少ないスキンケア製品を惜しまずに使って、しっかり保湿することでバリア機能を向上させましょう。
そして水分を積極的に摂り、身体の内側からうるおすことも大切です。
うろこ肌対策として、体の外側からも内側からも丁寧にケアをしていきましょう。

中島医師よりコメント

肌の乾燥を感じた場合は保湿と洗いすぎないことがポイントとなります。特に身体が乾燥して痒みがあるときはゴシゴシこすったりしないように優しく石鹸の泡で洗うようにしてください。洗顔も同様にこすらないように優しく泡で洗ってしっかり保湿すると良いでしょう。

監修者画像

監修者

医師:中島由美

金沢医科大学医学部を卒業後、大学病院で小児科、市中病院で内科医として勤務。皮膚科、美容皮膚科でも研鑽を積み、2018年クリスタル医科歯科クリニックにて内科、アレルギー科、美容皮膚科を開設。内科院長として勤務。

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