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2020.10.19

乾燥肌・スキンケア

【医師監修】乾燥肌でヒリヒリするときはどうすれば良い?原因や対策を紹介

【医師監修】乾燥肌でヒリヒリするときはどうすれば良い?原因や対策を紹介

冬場、エアコンや外の冷気で肌が乾燥してヒリヒリしてしまった経験はありませんか。その原因を「乾燥肌だから」と片付けて放置してしまうと、思わぬトラブルにつながる可能性があります。

肌がヒリヒリする状態でスキンケアを行うとひどくなるのではないかと、あえて何もつけない方もいますが、何もしないと乾燥肌は進行していく一方です。

では、肌がヒリヒリしているときにはどのようなお手入れを行えばよいのでしょうか。本記事では、ヒリヒリする乾燥肌の原因から予防策までご紹介します。

乾燥肌で肌がヒリヒリする原因は?

乾燥肌で肌がヒリヒリする原因は外部の刺激から守る必須成分セラミドが不足し、バリア機能が低下してしまうことと密接な関係があります。

肌を外部刺激から守るセラミドは肌を健やかな状態に保つ重要な役割を担っており、充足していると肌全体をバリアし、みずみずしくハリツヤのある肌になります。

反対にセラミドが不足すると角質層が不安定な状態になり、肌全体がしっかりとフタをされず、通常よりも肌内部の水分が外に出ていきやすくなります。その結果、肌のバリア機能が低下してしまうため角質層が外部刺激を受けやすくなってしまうのです。

また、バリア機能が低下した状態だと、刺激がそのまま角質層へ伝わりやすくなり、ハウスダストや紫外線などの小さな刺激で炎症を起こしやすくなります。

このように、バリア機能が低下したことによって受ける刺激や炎症によって赤みやかゆみが出たり肌がヒリヒリするように感じたりするのです。

乾燥肌でヒリヒリしているときはどうすれば良い?3つの対策方法

肌がヒリヒリしているときは、悪化させることが怖くなり、スキンケアから足が遠のいてしまう方もいらっしゃるかもしれません。しかしそのままにしておくと、さらに症状が悪化する可能性があります。

ここでは、乾燥肌でヒリヒリしてしまったときの対策方法を3つご紹介します。

ただし、痛みやかゆみが強く出ているなどの症状がみられ、炎症がひどい場合は、病院で受診するようにしましょう。

●対策①化粧水や乳液を使い保湿する

まず乾燥肌で一番大切なことは、水分と油分の補給です。化粧水を顔全体につけてから手のひらで押し込むようにたっぷり重ねづけして、水分をしっかり肌の内部へ入れていきます。表面に化粧水が残っておらず、肌が手に吸い付くような感触になれば化粧水が角質層に浸透したサインです。

次に皮脂膜の代わりとなる乳液を手で優しく顔全体にのばします。しっかりカバーするため化粧水と同じように手のひらで押し込んでいきます。さらに乳液よりも油分を多く含むクリームを使用してみても良いでしょう。

敏感肌の方のために作られた刺激が少ない化粧水や乳液も販売されているので、活用してみても良いかもしれません。

●対策②洗顔はこすらず優しく

次に洗顔するときのポイントです。まずは洗顔ネットなどを使用ししっかり泡立てて、ゴシゴシこすらず泡で洗うイメージで行ってください。肌に直接触れず、間にある泡の層で優しく洗います。

すすぐときはぬるま湯を使い、こすらないように丁寧にすすぎましょう。最後に泡が残っていないかチェックするのも忘れずに。また熱すぎるお湯は乾燥肌を促進させる可能性がありますので、手で触ってぬるいと感じる温度のお湯ですすいでください。

また、洗顔は汚れと一緒に肌の油分も洗い流すので、乾燥がひどい方のなかには夜だけ洗顔料を使い、朝はぬるま湯だけで洗うという方もいます。ご自身の肌に合わせた洗顔方法を選ぶようにしましょう。

●対策③かゆい場合は保冷剤で冷やす

肌に赤みやかゆみがあるときは、炎症が起きている可能性が高いです。炎症は冷やすことで症状を緩和できるので、保冷剤をハンカチでくるみ気になる箇所を冷やしてください。保冷剤を直に炎症箇所に当てると、逆に冷たさが刺激になる恐れがあるので、必ず布などを間に挟んで冷たさを緩和するようにしましょう。

また、かゆみがあっても患部を掻くことは控えてください。肌を傷つけさらに状態を悪くしてしまう可能性があります。かゆみや赤みがひどい場合は病院に行って医師に相談するなど、悪化する前に適切な対応をするようにしてください。

ヒリヒリする乾燥肌にはワセリンを使ったシンプルなケアもおすすめ

ヒリヒリして刺激に敏感になっている乾燥肌には、ワセリンを使ったシンプルなケアもおすすめです。

ワセリンとは、石油から抽出した炭化水素類の混合物を精製し、純度を高めた保湿剤で、角質層まで浸透しないので肌の弱い方でもご使用いただけます。

ワセリンは皮脂膜と同じような働きをするため、外部刺激から肌を守り、肌内部からの水分の蒸散を防ぐことで乾燥を緩和させてくれます。

スキンケアの仕上げとしてや、特にカサつく部分・皮めくれをしている箇所にだけ部分使いしていただくこともできます。

乾燥肌を防ぐための食生活も意識しよう

肌をつくるのは毎日食べている物なので、乾燥肌にならないために食生活も意識する必要があります。乾燥肌を防ぐ主な栄養素は、たんぱく質・ビタミンA・必須脂肪酸の3つが挙げられます。

たんぱく質は肌だけでなく血や肉をつくる大切な栄養素で、肉・卵・魚などに多く含まれています。たんぱく質が不足すると肌はハリツヤが失われ、乾燥しやすくなります。

ビタミンAは皮脂腺の回復を促す栄養素で、レバーや卵、緑黄色野菜などに多く含まれています。ビタミンAが不足すると皮脂の分泌が少なくなり、乾燥の原因となります。

必須脂肪酸は体内で合成できないので、食品から取り込まなくてはいけない栄養素です。肉や魚、植物油などに多く含まれており、不足すると肌がカサつきやすくなり皮膚が薄くなることもあります。

普段からしっかり保湿をして乾燥肌を防ごう!

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肌のバリア機能が低下すると外部刺激から肌を守れなくなり、カサカサ乾燥肌や肌荒れ、肌がヒリヒリする原因になってしまいます。そうなると痛みやかゆみを伴い、掻きむしるとさらなる悪循環を生む可能性もあります。

今回はヒリヒリする乾燥肌の原因と対策方法について詳しく解説してきましたが、自前に防ぐことが大切です。

そのために一番重要なことは化粧水と乳液を用いた水分と油分の補給です。普段から適切な方法でスキンケアをして、ヒリヒリ痛む乾燥肌を予防していきましょう。

特にエアコンが効いたオフィスで働いている方や外気に多くさらされている方など、肌が乾燥しやすい環境で過ごす時間が長い場合は、よりしっかりスキンケアをするよう意識してみてください。

中島医師よりコメント

肌が乾燥すれば紫外線やホコリなど外的刺激をうけやすくなります。乾燥を防ぐには化粧水や乳液、クリームなどご自分の肌に合わせて選んでたっぷり保湿しましょう。乾燥が気になるところにコットンに化粧水を浸して10分間パックするのも効果的です。

監修者画像

監修者

医師:中島由美

金沢医科大学医学部を卒業後、大学病院で小児科、市中病院で内科医として勤務。皮膚科、美容皮膚科でも研鑽を積み、2018年クリスタル医科歯科クリニックにて内科、アレルギー科、美容皮膚科を開設。内科院長として勤務。

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