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VOL.26 【医師監修】赤ちゃんが便秘になったら…
綿棒浣腸を試してみよう!

まだ話せない赤ちゃんの体調を把握するうえで、排便は健康のバロメーター。毎日排便がなかったり、いきんでいるのになかなか出なかったりすると、便秘ではないかと気になります。“病院に行くほどではないけど、このまま家で様子をみていていいの?”と迷うこともあるでしょう。今回は、綿棒浣腸をはじめとする家庭でできる便秘の解消法や、受診の目安をご紹介します。

赤ちゃんも便秘になる

一般的に、生まれてすぐの新生児期は便がゆるく、一日に何度も排便がみられますが、次第に便をためられるようになると、排便の回数が減ってくるものです。数日間、排便がないと“便秘なのでは…”と心配になるかもしれませんが、機嫌がよく、母乳や粉ミルクを飲む量が減っていなければ、心配ありません。逆に、毎日排便があっても、顔を真っ赤にしていきんでいたり、少量のコロコロとした便しか出ないことが続いたりする場合は、便秘の可能性が高いといえます。ただし、赤ちゃんの消化器は未発達なために排便ペースが一定ではないことが多く、個人差も大きいもの。体質の違いのほかに、母乳か粉ミルクか、離乳食の進み具合なども便の状態に影響するため、日頃の排便回数や体調をもとに判断することが大切です。
便秘が疑われる際に避けなければいけないのが、便秘の症状をそのままにしておくということです。便が腸内に留まったまま時間が経つと、ますます便が固くなってしまい、お腹を痛がる原因になってしまったり、お尻が切れてしまうトラブルにもつながります。下腹部にガスがたまって張っていたり、おならはよく出るのに排便が数日間なく苦しそうだったりする時は、次のようなホームケアを試してみましょう。

赤ちゃんの便秘に試したい、綿棒浣腸の方法

自宅で行える赤ちゃんの便秘解消法の一つに「綿棒浣腸」という方法があります。これは綿棒を使って直腸を刺激し、便意を促すというものです。排便時に10分以上いきんでも便が出なかったり、普段より回数が少なく固い便だったりする時は、綿棒浣腸を試みるとよいでしょう。

●必要なもの
・大人用綿棒
・ワセリン(ベビーオイルやオリーブオイルでも代用可)
・新聞紙、またはおむつ替えシート
●やり方
1.新聞紙やおむつ替えシートを敷いた上で行います。
2.綿棒の先から2㎝の位置に印を付け、綿球にワセリンを塗ります。
3.赤ちゃんの両脚を持ち上げて、肛門に綿棒を約1~2cm挿入します。
4.内部を優しくなぞるように、10秒程度ゆっくりと綿棒を回して刺激します。

上記の方法を試し、綿棒に便が付いていれば、まもなく排便があるサインです。すぐに便が出ない場合は少し時間をおいて様子をみるか、2、3回綿棒浣腸を試みてください。 なお、排便時に赤ちゃんが苦しそうにいきむのは、排便のコツがつかめていないことも原因の一つです。顔を真っ赤にしていきんでいても、少し待てばやわらかい便が出る場合は、無理に綿棒浣腸をせずに様子を見てください。

そのほかの赤ちゃんの便秘解消法は?

綿棒浣腸にプラスして行うと効果的なのが、”の”の字マッサージ。3、4本の指先で赤ちゃんのお腹を軽く押さえながら、へその周りを”の”の字を描くようになでると、腸の動きが促進されます。ほかにも、赤ちゃんの脚を持って軽く動かしたり、抱っこやお座りなど態勢を変えてあげたりするのもよいでしょう。
また、先にも述べたように授乳量や離乳食の進み具合が赤ちゃんの便秘に影響を与えていることも多いので、授乳や離乳食の段階ごとに便秘の解消法をみていきましょう。

●授乳期
・授乳量が足りているか確認する
母乳や、母乳と粉ミルクの混合栄養の場合は、赤ちゃんが飲んだ量が分かりづらく、実は授乳量が不足していることもあります。授乳量が少なくなると、水分や栄養が不足して便秘が起こりやすくなります。
こういった事態を避けるため、授乳の前後に赤ちゃんの体重を量る、哺乳瓶でミルクの量を計ってから与えるなど、授乳量を確認しましょう。体調の増加がみられない、一回の授乳時間が極端に長く不機嫌、といった場合は授乳量が足りないことが考えられます。

・粉ミルクの銘柄を変える

粉ミルクの組成は製品によってやや異なり、赤ちゃんとの相性によっては便秘や軟便が引き起こされることがあります。粉ミルクを使っている場合は、違う銘柄に変えてみるのも一つの手です。
●離乳食期
離乳食を始めると母乳やミルクの授乳量が減るため、便の水分量が減少して便秘が起こりやすくなります。「離乳食はやめるべき?」と思うかもしれませんが、離乳食は食事から栄養を取って消化する練習なので、便秘になりにくい食材を取り入れるなど工夫しながら続けるとよいでしょう。


<離乳食初期>

10倍がゆや、すりつぶした野菜など消化のよいメニューが多いこの時期は、便の元となるカスが少なくなるため、便の量も少なくなりがちです。そのうえ授乳量も減るので、食事での水分補給を心がけましょう。

・食後に水分補給する

食後に、母乳やミルク、麦茶や湯冷ましで水分を補給しましょう。リンゴや柑橘類の果汁を3倍程度に薄めたものもオススメです。

・汁物のメニューを取り入れる

野菜スープやみそ汁の上澄みなど、汁ものを増やしましょう。


<離乳食中期~後期>

離乳食が進むにつれて、“うどんや白ご飯ばかりを食べたがる”など、好き嫌いがはっきりしてくる傾向があります。また、好奇心旺盛なこの時期は、食べ物をこねたり床に投げたり、食べながら動き回るといった“遊び食べ”の時間が増え、日によって食事量にムラがみられることも多いようです。赤ちゃんの食欲や、食事そのものへの興味には個人差があり、基本的には体重や健康状態が良好なら心配はありませんが、便秘が心配される場合は次のような工夫をしましょう。

・食物繊維の多い食材を取り入れる

リンゴやバナナなどの果物、サツマイモやジャガイモなどのイモ類、青菜、きのこを積極的に取り入れましょう。きのこは細かく刻み、あんをからめると、歯が生えていない赤ちゃんでも飲み込みやすくなります。

・発酵食品を取る

納豆やノンアルコールの甘酒などの発酵食品は消化吸収がよく、腸内環境を整えてくれます。乳製品へのアレルギーの心配がなければヨーグルトもオススメです。

・食事量が十分か確認する

食事量が少ないと便の量も減るため、食材の固さや種類、時間帯など離乳食の進め方を見直すことも大切です。

赤ちゃんが便秘で、病院を受診した方がいい時とは

数日排便がなくても、機嫌がよく食欲もあるようなら急いで病院に連れていく必要はないと考えられています。ただし、まれに病気が原因となっているケースもあるため、次のような症状がみられる場合は医療機関で診てもらいましょう。


・排便がなく、発熱や嘔吐の症状がみられる
・排便時にたびたび出血する
・血便がみられる
・1週間以上の便秘が続く
・お腹にガスがたまり苦しがる
・いきんでもなかなか排便できず、痛がって泣く


このように、排便のない日数よりも、排便時の赤ちゃんの不快感や痛み、便秘以外の症状がみられることが、受診するかどうかを見極めるポイントになります。

まとめ

赤ちゃんは言葉で排便時のつらさを訴えることができないので、周囲が不調に気付いてあげることが大切です。日頃から排便の回数や状態を把握しておきましょう。便秘でつらそうな時は、優しく綿棒浣腸やマッサージを行うなど、赤ちゃんの体調をみながらホームケアを実践してください。

●木村医師よりコメント
お腹が痛くて小児科を訪れる赤ちゃん。その原因は、便秘であることが多いものです。便秘も放っておくと、腸閉塞のような大事にいたることもあるので、たかが便秘と侮れません。しかし、食事内容に気をつけたり、マッサージをしたりしても改善しないということもよくあります。そんなときには、ホームケアのひとつとして浣腸も有効です。無理しない程度に取り入れてみてください。
酸化マグネシウムは非刺激性 酸化マグネシウムは非刺激性
POINT 1 お腹が痛くなるにくい。 POINT 1 お腹が痛くなるにくい。
POINT 2 クセになりにくい。 POINT 2 クセになりにくい。